ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

POST&CO ベルトバックル交換

2018-07-23 12:34:41 | ベルト(他ブランド)

POST&COのベルト修理です。
バックルが折れています。
これは管美錠というのですが、亜鉛で作ると3辺しかないので、通常のバックルよりも脆くなります。


接着剤でなんとかしようとしたみたいです。
そもそも亜鉛のダイキャストのバックルだと、金型内に10トン以上の圧力で溶けた亜鉛が流し込まれて成形されているので、大気圧中で、しかも接着剤でどうにかなるようなものでは無いです。
このバックルは亜鉛のダイキャストなので、その証拠に金型の合わせめの線が残ってます。


金具問屋さんへベルトを持って行って、合いそうなバックルをいくつかチョイスしました。
画像をお客様へ送って選んでいただきます。


真ん中の管美錠をお選びいただきました。
この管美錠は真鍮の砂型鋳物で作られていて、しっかりできてます。
その証拠に、鋳口と呼ばれる、溶けた真鍮が流し込まれる流し口の跡が残ってます。
写真がそれです。
ダイキャストだと圧入なので、鋳口でななく、押しだしという流し込む口の丸い跡が残ります。
このバックルは真鍮鋳物をバレル研磨してメッキしている、まじめに作られたバックルです。
このバックル単体でも、レザークラフトの小売店なら数千円するかもしれません。
私どもは問屋から仕入れなので、その数分の1の価格で分けてもらってます。


バックル交換です。
太糸で留められているので、太糸を用意します。
ビニモの5番手です。


交換完了です。

修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りはできません。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。

大体の価格感を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらは価格を記載しています。
ブログだと年数経って価格改定した際に更新しきれないので、ブログには記載しないようにしました。


持込いただく場合、留守にするときもございます。
必ず事前にご予約ください。

土日はお休みですが、LINEの場合、時間があれば可能な限り返信してます。
私もお休みなので、即答は勘弁してください。
PCのメールは土日のチェックはほぼ行いません。
よろしくお願いします。



伊東金属製作所
03-3886-6271
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku



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