ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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ポロ ラルフローレン ベルト修理

2015-09-16 12:01:14 | ベルト(他ブランド)
百貨店さまからの見積もり依頼が来ました。


ラルフローレンのベルトです。


お客様から修理依頼されたらしいのですが、メーカーでは修理出来ないようで、
弊社に依頼が来ましたが、普通は直せないですよね。
よくて代替品をお渡しするくらいでしょうか。
海外で作っているのでしょうから、部品も手に入らないと思います。

百貨店様は弊社をお客様へご紹介くださったようで、
お客様から直接荷物が届きました。


さて、分解してみましょう。


こんな感じですね。


これがリバーシブルバックルの連結部分です。



折れてますね。
断面が灰色なので、亜鉛なのでしょうか。
バックルと一体でダイキャストで出来ているようです。



余分な出っ張りを削って、そこへ下穴を開けて、タップでネジを切りました。
写真が小さいからよくわからないですかね。
きちんとセンターへ開きましたから、我ながら、「うまい!」と思った一瞬でした。
削ってみた感じ?感触だと、このバックル、亜鉛じゃないですね。
もっと柔らかいです。たぶんハイメタ(錫)だと思います。

安価な亜鉛じゃなくて、ハイメタを使うところなんて、さすが?ラルフローレン?
材料ケチってないですね。
ただ、亜鉛よりも柔らかいハイメタで連結するというのはちょっと・・・
デザインや材質は良いのですが、機械的な設計がどうなのかなと。
せめて、ここは一体じゃなくて材質変えましょうよ。

てなことで、メスネジはハメメタらしいので、ちょっと深めに穴を開けてネジ山を多めにしました。
ネジ山ごともげちゃいますからね。
ネジも最初M2.6にしようと思いましたが、あえてここへ挿入ギリギリなM3にしました。
このほうが強度がぐっと上がりますから。

さて、そしてステンレスのネジを使って連結です。
じゃん!



ばっちりですね。

ベルトを装着!



すばらしい。

さらにリバーシブル!



完璧ですね。
だれも誉めてくれないので自画自賛でw


さて、こんなリバーシブルのバックルですが、この連結部分の破損が多いのです。
先週もルイヴィトンのリバーシブル直しましたし。(写真忘れました^^;)
ルイヴィトンは連結が真鍮でしたね。
ハイメタよりはちょっと強いか。

修理代ですが、リバーシブルは3240円(税込み)になります。
振込のほか、代引きもやってます。
でもクレカは使えません><

もしタンスにこんな状態のベルトが眠っていたら、ぜひ、ご相談してください。
また使えるようになりますよ。

今回、このベルトのお客様から、
「きれいに修理していただきありがとうございました。明日からまた普段通りに使えます。」
とのお礼のメールをいただきました。
嬉しいですね。


ベルト修理受付
伊東金属製作所
03-3886-6271





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