トレンチコートの革巻きバックルの修理です。
このバックルは革ですけど、床革か何かで作られて、塗装して仕上げてますね。
その塗装が剥がれてきてます。
床革と言うのは、革の表面だけ他の製品に使った際に出る、要するに屑ですね。
豆腐のおからのようなものです。
その床を再利用して作られたもののようです。
表面と床面に割ったものなので、スプリットレザーなどと、カッコよく名前付けられていたりしますが、屑です。
ちゃんと革の吟面(床面の逆の意味です。表面ということです)使って直してます。
これも塗装ですね。
いろいろコストダウンに各アパレルメーカーさんも試行錯誤しているようです。
本革で作ると高いですからね。
もっと悪いのだと、ミシン目まで似せたアクリルで出来たバックルなども見かけます。
これはドアとかに挟むとすぐ割れるので、よく修理に来ます。
また、最近ではさすがにアクリルだと安っぽいので、ダイキャストで同じようにミシン目まで付けたバックルを金具問屋さんで見せられたことがありますが、アクリルよりはいいのかもしれませんが、重いです。
ずっしりときます。
こちらのバックルは取り付けなしなので、このまま出荷です。
大きいバックルの左端、ちょっと曲がっているのは、
芯の繋ぎ目がここにあって、もとから曲がっているのです。
全体が曲げられてここでささえているので、ちょっと膨れ気味になってます。
いくら修理でも、芯の形が悪ければ、そこは修正でも限界があります。
最後は都内のアンティークバーバリーを扱うショップさんからの依頼です。
D型とは珍しいですね。
もちろんできますよ。
革の色合いを選定します。
出来上がりました。
こちらもショップさんで取り付けするので、このまま出荷です。
もう3月です。
春になると衣替えで依頼が増えてきます。
春と秋と衣替えのシーズンが一番修理依頼が多いですね。
春の衣替えの場合は、急がないでしょうから良いのですが、
秋の場合はこれから使うものなので、急がされますし、依頼も増えます。
コートを仕舞い込む前に、クリーニングの後にバックルのメンテナンスをお勧めします。
バックル修理してからクリーニングだと、革が傷みますので。
修理依頼、見積もり依頼は、メールかLINEで、
画像を添えてお願いいたします。
お電話では画像が見えないので受け付けはいたしません。
ご依頼、見積もりはメール、LINEのみとなります。
それでも電話が来るのはしょうがないのですが、
ただ昼休みは昼寝してるので勘弁してくださいzzz
伊東金属製作所
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