新春最初のブログは、昨年末に修理したコーチのベルトです。
本年もよろしくお願いいたします。
ここのバックルとベルトを繋ぐ連結が抜けています。
よく、こういった症状で、ネジが抜けたとおっしゃるお客様がいらっしゃいますが、ネジは、螺子と書きます。
つまり螺旋の「螺(ら)」です。
打ち込んであるだけのものはネジではなく、リベットや鋲と呼ばれます。
ただ、一般的にネジと呼んでしまうのも致し方ないのかもしれませんが、語彙が違うと口頭だとこちらはまったく別のものを想像してしまいます。
それゆえ、写真の送付をお願いしております。
打ち込み用のパーツを作成しました。
真鍮で作っているので、このままだと酸化して変色して黒ずんできますから、酸化止め加工しています。
下側なので、抜け落ちないように工夫して入れています。
こういった故障は下側が抜け落ちる故障ばかりなのです。
修理完了です。
次はコーチのリバーシブルです。
ここですね。
強度不足で引きぬけたのだと思います。
軸が残っているので、そこへネジ穴を開けて、バネを押さえるためのパーツを装着して直そうと思います。
引き抜かれて一度故障しているので、ネジ山を多めに切って壊れないように処置する予定です。
私の使っているパーツよりも、元々のパーツが弱いのが心配です。
写真はまだ仮組みの状態です。
修理はすべて経験からの手探りなのです。
同じ症状と言うのはなかなかありません。
パーツを仕上げました。
仮組みの状態だとパーツが大きくて入りません。
ここまでくれば、あとは組み立てて完成です。
修理完了です。
修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。
留守がちですので、持込は完全予約制とさせていただきます。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
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