トップバックルのギボシ修理です。
裏面から見るとバックルに厚みがあるので、再度取り付けができそうです。
が、表面は樹脂が流し込んであります。
当然、樹脂の分、金属部分は薄いので、思ったより作業しにくい作りです。
しかもこういった樹脂は、裏面からドリルで穴を開けた際に、少しでも刃先が当たると簡単に割れてしまいます。
樹脂の深さは確認できないので、推測で作業するしかありません。
工法の判断に迷う修理です。
ベルトはDSUQARED2のものです。
ちょっと怖い作業でしたが、無事ネジ穴を開け直すことができました。
ギボシは再利用するため、こちらもネジ穴を切りました。
短いイモネジを作って連結します。
見た目を損なわず修理完了です。
こちらのトップバックルは、バックルが薄いので貼りつけるしかありません。
真鍮色にメッキされた亜鉛のバックルです。
思い入れのあるベルトなので修理したいとおっしゃっておられました。
LINEA PELLE(リネアペレ)と素押しされています。
キロ単価の高い真鍮でバックルを作らずに、安価な亜鉛で作って真鍮色でメッキという作りなので、
バックルはあまり良いものとは思いませんが、革は悪くなさそうです。
メイドインチャイナですが、中国製だからと言って、良くないものだとも思いません。
メイドインジャパンでも、革製品に至っては、国内には中国の方が大勢働く工場さんが沢山ありますので、あまり地理的なものは昨今関係なくなっています。
メイドインジャパンだからと言って、日本人が作っているとは限らないものが沢山あります。
台座を取り付ける必要がありますので、取り付け部分を平滑に削ります。
亜鉛なので硬くて削りにくいです。
カーブを合わせて台座を作りました。
この部品は真鍮です。
亜鉛の板だったら曲げたら折れてしまいます。
ギボシを削り出しで作ります。
熱をかけるとメッキがやられますし、亜鉛は融点が低いので、冷間で取り付けるために化学反応で硬化する樹脂を使います。
ただいま硬化待ち中です。
硬化するまでは、滑ってずれてしまうので、貼り付け面を水平に維持します。
ギボシと台座は真鍮製ですので、酸化して変色しないように変色止めの塗装を施しました。
硬化して修理完了です。
およそ30分くらいである程度は硬化しますが、完全に固まるまで待ちたいので、出荷は翌日以降になります。
作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなベルトなのか、どういった作業なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはお断りしています。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
お電話いただいても、メールかLINEで写真を送ってくださいと返答するだけになります。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
バックル部分の修理
ベルトの革部分の修理
こちらに事例と価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
持込は完全予約制です。
留守がちですので、突然いらっしゃってもいないときが多いです。
持込のご予約にも事前の画像送付が必須となります。
ご協力お願いします。
持込は平日朝7時から17時までとなります。
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しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
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