ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

グッチ ベルト作り替え

2020-01-08 09:23:00 | グッチ修理

グッチのベルト帯作り替えです。
黒ベルトを作成し交換、取り付けしました。


オリジナルのベルトは、糸がほつれて中の芯が出てきてしまってます。


穴周りです。
すでに切れています。
このベルトはもうお疲れ様ですね。


仕上がり全景です。
バックルがまだきれいなので、まだまだ使えます。


斜めからのカットです。
違和感なく仕上がってます。
グッチにはこういった艶のある、ドレッシーなベルトが似合います。


こちらは違うお客様から、たまたま同時期にご依頼がありました。
こちらのお客様は、バックルのみ送ってこられて、ベルトを新規作成、取り付けになります。
同時期に同じもののご依頼があったので、オリジナルの作りがわかりますので、そのイメージで仕上げました。
先ほどのバックルよりは若干傷が多めです。
これはベルトを使う環境の違いで、もちろん、大事にしているかどうかというのはあるでしょうけれど、一般的にはそれほどベルトを常に気にしている方というのはいないと思います。
新しいうちはもちろん気にしますが、時がたてば実用品として扱われるようになります。
その時の使用環境というか、ほとんどの方は職場環境ですね。
傷が多いということは、机なり棚なり、ちょうどベルトの高さで、硬いぶつかるものがあるということです。
考えられる可能性としてはデスクワークの多い環境です。
逆に外回りや車の運転が多ければ、ぶつかる機会が少ないのではないでしょうか。


ベルト通しも脱落しないように革紐をつけました。
グッチのベルトですと、革紐が付いていないタイプも多く、特にリバーシブルベルトですと2色付属として付いていて、交換して使うようなタイプもあります。
ただ、多くのお客様が紛失なさいます。
ベルトを外した時にポロリと落ちるんですね。
ですので、こういった具合に、革紐をつけてくださいとわざわざ指示されるお客様も多いのです。
それだけ苦い経験をされている方が多いのでしょうね。


こちらのベルトは似ていますが、造りが違います。
バックルに縫製して留めるタイプではなく、ギザギザに挟むタイプですね。
このタイプのバックルですと、ベルトはご自身で取り外しできますし、交換用のベルトも売っていたりします。
もちろん自分でベルトを買ってきて交換しても使えます。
運がよければですね・・・

というのは、ベルトは厚さに決まりがあるわけではないのです。
多くの方は幅だけ気にして交換します。
交換用ベルトの購入にしても幅だけサイズ展開があります。
でも厚さはバラバラなのです。

薄い分にはすっぽ抜けるだけなので、弊社に相談いただければ調整できます。
現に、そういったご依頼もあります。

ただ、逆に厚いベルトを無理して入れようとした場合、バックルが壊れます。
この壊れ方が問題で、元々非常に力のかかる部分なので修理できないのです。
弊社はベルトもバックルも修理しているのでよくわかりますが、普通はベルト屋さんと金具屋さんは分業なので、双方を理解している人は非常に少ないです。
毎月何件かは、この症状のお問い合わせがありますが、手の施しようがありません。
ですので、安易にそういったものに手を出さず、バックルに合わせたベルト作成をご依頼いただいたこの方は非常に賢明です。
このブログでもそのことは何度も書いていますが、なかなか壊れる前に修理屋のブログを見る人はいませんので、声が届かないのも仕方ないと思います。
もし、今、自分で交換しようか、依頼しようか考えているのであれば、もちろん後者であれば私もうれしいですが、最悪でも、ちょっと入れるのがきついなと感じたら、バックルを壊す前にご相談ください。
弊社で厚さを調整すればきちんと入ります。
ただ、バックルを壊した後は手遅れですので、諦めていただくしかありません。


さて、こちらのベルトなのですが、それほど痛みはないのですが、体形の変化で長さが足りないのです。
年々代謝が減るので、私もそうですが、仕方ないことだと思います。
逆に年々痩せていく方は痩せていく方で、お悩みもあるのでしょうけれど。
ただ、ベルトを伸ばすと、気が緩んでまた太っちゃうんですよね^^;
限界で使っていると、まずい、これ以上は太れないと思うのですが。

作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなベルトなのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはお断りしています。
また、使う革の画像をやり取りしたり、制作するベルト寸法の図面も送受信するので、お電話では受付できません。

持込は完全予約制です。
留守がちですので、突然いらっしゃってもいない時が多いです。
持込のご予約にも事前の画像送付が必須となります。
できるかできないか分からないものを突然持ってきて来られてもこちらも困ります。
持込は平日朝7時から17時までとなります。

LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、休み明けまで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、休日のチェックはほぼ行いませんので、休み明けになることが多いです。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku



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