ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

ミッソーニ ベルト 先革交換

2019-06-10 08:46:36 | ベルト(他ブランド)


ミッソーニのベルト修理、先革交換です。
先革の交換は以前にも当ブログで紹介しています。
グッチ ベルトカットと先革交換

今回も高クオリティを目指して頑張りますが、今回はグリーン系の特殊な色ものです。
果たしてどのくらい似た革が見つかるかどうかが大きなカギを握ります。


あちこち探し回って見つけました。
かなり近い色、風合いです。
98%くらいは同じと言っても過言ではありません。


ただちょっとこの革は薄いので、厚みを出すために床を貼り合わせます。
もっと厚みのある革も見つけたのですが、それだと色がもう少し違ってしまうので、手が掛ってもより近い革を選んできました。


床を貼って厚みを出しました。
これを漉いて調整します。


ではベルトの分解です。
交換する先革をはずします。


はずした先革を型紙にして新しく作ります。
ベルトを咥える部分だけ少し薄くしています。
コバ塗りもバッチリ仕上げました。


まずはベルトに仮止めしてみます。
ここで問題発見。

色は確かに似ているのですが、使い込まれて傷んだベルト通しとは差があり過ぎます。
これはベルト通しも新しくしないとバランスが悪そうです。


ベルト通しも作り直して、ミシンを入れて完成です。


受け取ったお客様からお礼のメールをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
喜んでいただけて良かったです。

ベルトの先革交換、ちょっと自信あります。
もちろん、どれだけ近い革を見つけられるかどうかが出来上がりを大きく左右します。
そういった意味では、東京の下町で、革のハギレ屋さんが近くに多く点在する立地というのは、かなり有利なポイントです。
こればかりは、地方の修理店ではなかなか難しいかと思います。
もちろん、たまたま似た革を持ち合わせているということはあるかと思いますが、確率的に非常に低い、今回のような色ものの場合、やはり材料探しに有利であることは、どこへ頼むか選ぶ際には見逃せないポイントです。
ただ立地が良くてもフットワークが重かったら何にもなりませんが。

おかげさまで作業依頼も多く、非常に多忙のため、修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
お電話でのご依頼はご遠慮ください。
状態を確認できないと回答できませんので、必ず画像添付の上、メールかLINEで送信してください。
それでも電話してくる方からのご依頼は、その場で即お断りします。

大体の価格を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
(割と良心的な価格だとよく言われます。自分ではちょっと安すぎなのか?と思ったりしています。)

ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
古い記事に記載している場合もありますが、価格改定している場合も多いです。

持込は完全予約制です。
多忙のため、飛び込みはそのままお帰りいただきます。
ご予約には事前の画像送付が必須です。
持込は平日朝7時から17時までとなります。

LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いません。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku




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