ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

漉き落しの裏材

2010-06-23 08:58:25 | 革漉き・裁断
革を漉くとは、例えば2mm厚の革を1mmに漉いた時には、漉かれた半分の1mmは屑になります。
革の厚みの半分に刃を入れて、2枚に分ける訳です。
バックルの加工にはもちろん革の表側(ギン)を使いますが、
革の裏側(トコ)を生かして、それを裏材に利用することもできます。
(屑も減るし、とってもエコですね。)
通常はベルトなどであれば、パトラ(マリンスター)に代表される合皮を裏材に使いますし、
カバンや靴では、表裏を同素材の革(ギン)で包むことが多いのですが、
漉き落しの利点は、表裏同皮だと2倍使うのに対し、半分で済みます。
また、表の革素材と合皮を貼り合わせた時に見られる、
コバ塗り塗料の吸い込みムラもないので、きれいに仕上がります。
良いことばかりの気がしますが、あまり普及しないですね。
仕上がりがちょっと無骨な感じになってしまうからでしょうか。




くるみバックルの伊東金属


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