バーバリーのリバーシブルベルトの修理です。
リバーシブルの回転軸は故障が多いですね。
機構が複雑なので、その分故障が増えますよね。
車と同じです。
いろいろな装備がついた車の方が、故障するリスクが高いですからね。
輸入車でも装備満載のハイグレードなものほど故障が多いのと同じです。
安心して使えないなら、丈夫なものを2本買った方が実用的な気がします。
折れた部分ですね。
ダイキャストなので、ちょっとねじれたりゆがんだりの力が掛かった際に、ぽっきり逝きます。
分解してみます。
このような部品構成です。バネも折れてますね。
しかし作りがひどい。
バネを押さえるパーツなのですが、センターに穴が開いてないです。
ただ、今回の故障はこれは原因ではないようです。
ここが引きぬけた訳ではなく、軸が折れてますから。
バネは一巻きだけ折れたのでまだ使えそうです。
ステンレスのネジで新たな軸を作ります。
これで今までより強度が上がります。
バックル側にはネジを切ります。
これで連結するわけです。
修理完了です。
スムースに回転するように、ネジにも細工してますし、長さもピッタリサイズに加工してます。
もう一点、他のお客様からです。
こちらもバーバリーのリバーシブル修理です。
バネ押さえのパーツの作りが違いますが、故障個所は同じです。
軸が折れてますね。
亜鉛でバックルと一体で軸を作るからこうなるのです。
コストダウンの結果です。
こちらも同じ工法で修理します。
バネが欠品だったので、バネを作りました。
こんな感じで連結します。
緩すぎずきつすぎず、スムースに回転して、かつ、あまりガタつかない長さ調節が微妙なのです。
入手できるネジの長さは2ミリ違いのサイズで何種類かありますが、長めのものを1ミリ以下の単位で切断して調節して取り付けています。
0.5ミリ違いでも、かなり回転軸には影響がでますから、市販のネジそのままでは使えないです。
また、実際にかみ合わない部分のネジ山は、ねじ山がバネに引っ掛かってスムースな稼働を妨げるので、すべて潰してあります。
秀逸な回転、実用的な強度と、これでこそリバーシブルバックルです。
私が知る限り、このくらいのクオリティのバックルを今でも昔ながらの製法で作っているのって、台東区にある宮田金属さんくらいだと思います。
ここのバックルはお高いですけど、質実剛健、すばらしいバックルです。
ただ、いまは安価で出来の悪いバックルが巷では多すぎます。
だからこそ、修理依頼も多いわけですが。
仕事があるのはありがたいことですが、本来壊れるべきでないものを、あるべき姿に戻すという作業は、なんとも微妙な感じですね。
毎日沢山の閲覧ありがとうございます。
ここのところ、2000PV超える日が多くなってきていて、自分でも驚いています。
ユーザー数で毎日200人以上の方が閲覧してくれてます。
ありがたいですが、それほど、困って検索している方が多いのだと思います。
修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りは正確には出来ません。ある程度幅を持った回答となります。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。
持込いただく場合、留守にするときもございます。
できれば事前にご予約ください。
土日はお休みですが、LINEの場合、時間があれば可能な限り返信してます。
私もお休みなので、即答は勘弁してください。
よろしくお願いします。
クリーマ、ヤフオクにて革小物をお得な価格で販売中です。
こちらも修理同様、併せてよろしくお願いします。
もちろん、品質は修理同様、手抜きはしておりません。
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