ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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モンブラン バックル修理 ベルト通しとベルトの厚さ調整

2018-06-13 10:21:31 | ベルト(他ブランド)

モンブランのバックル修理の依頼です。
修理内容はベルト通しの部分の故障です。

最近モンブランのバックルの修理依頼が多いです。
徐々に人気が出てきて、それに比例して故障も増えているのかもしれません。
おそらく販売数自体が伸びているのだと思います。


この写真の部分です。
ベルト通しを留めるためにリベットが入っていたようですが、抜け落ちてしまって紛失しています。
部品を作って修理するしかありません。


真鍮削り出しのパーツ、一点もので作りました。
先端のみニッケルメッキしています。


打ち込んで修理完了です。
もちろん、再発防止の処置も施してます。
新品の状態より丈夫に直してます。


同時にこちらの部分の調整もご依頼いただきました。
ベルトが抜けてしまうそうです。
お客様曰く、キザギザを削って尖らせてくださいというご依頼内容でしたが、抜ける原因はそういうことではありません。
これは調整にベルトが必要ですので、ベルトも一緒に送ってもらいました。


ご自身で尖らせようと、削ったみたいです。
所々鑢の跡がついています。

ベルトの抜けでお困りのお客様って結構多いのです。
よく相談を受けます。

特にベルトが傷んで、ベルトを交換したりした際に、厚さが合わずに抜けてしまうと言うお客様が多いです。
最近はネットや雑誌でも、交換用ベルトなどと詠った製品が紹介されてますが、ベルトは幅だけあえば交換できるわけでありません。
むしろ幅は数ミリ違っても大丈夫なのです。

ベルト交換の際に、肝心なのは厚さです。
ベルトが薄くて抜けてしまうのでしたら、まだ救いがありますが、厚いベルトを無理に入れたりして、バックルを破損してしまうお客さまが多いです。
そういった場合ほぼ修理は不可能になりますのでお気を付けください。


さて、ではプロはどうするか?
ベルトの厚さが足らなくて抜けるのが原因ですので、ほんの0.4ミリ厚さを加えました。
これが0.5ミリだときついですし、0.3ミリだと薄いのです。
このくらい、ベルトの固定というのはシビアな寸法精度が要求されます。
これが市販されている交換用ベルトが危険な理由です。


バッチリ留まって修理完了です。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りは出来ませんし、作業できるかどうかもわからない場合があります。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。

大体の価格感を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらは価格を記載しています。
ブログだと年数経って価格改定した際に更新しきれないので、ブログには記載しないようにしました。


持込いただく場合、留守にするときもございます。
必ず事前にご予約ください。

LINEの場合、時間があれば、休日でも可能な限り返信します。
よろしくお願いします。


ほかにもモンブランのベルト修理しています。
モンブランのベルト修理でお困りで、当ブログに辿りついたとしたらご覧になってみてください。

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