最近、よく考えることが有るんですよ
それはここ、住んでいるマンションへの想いです
平成 9年の... いつだったっけな...
毎日の通勤時に通る道沿いの小さな
が店を畳みました
取り壊され更地になって、掲げられた看板は分譲マンションの広告
通勤にも港にも近くて理想的な立地
欲しいけど○千○百万円なんて気が遠くなる金額
でも、マンションの価値は立地条件→ここなら最高
ダメもとで、いや、ダメに決まってるけど親に言ってみよう
「私の嫁入りの為に用意してくれてるお金が有るんやったら
マンションの頭金にもらえませんか」
両親の反応は、私の想像とは真逆でした
「うん、ええと思う
」←アッサリと
心が張り詰めていた私は、椅子から落ちそうになりました
あまりにあっけないOKだったので耳を疑い、何度も聞き直しました
平成10年 4月
「新しい家に古いものなんか持って行きますな」
母は電気製品や家具をまっさらに揃えなさいと、驚くような額をくれました
ピッカピカの家にお引越し
新しい生活が始まっても、暫くは夢見心地でした
「ここに永住するんだ 私の家なんだ」
玄関側から見える景色は海・島々の山・青空・屋島
ベランダ側からは市街地・真上を飛ぶ飛行機・天気のいい日は空港の着陸
三越まで徒歩5分(滅多に行かないけど)
道を隔ててすぐの遊歩道、春には桜が満開になります
お盆の花火大会は、玄関から目の前で上がり、1時間貸切で見られます
1人で3LDKは快適
私はこの部屋が、本当に大好きなんです
ここから見る景色は、一生私だけのものだと思い込んでいました
46歳の時に転機が訪れ、決心した後は運命に流されるように現在へ
長きに渡る会社員の職を辞め、トリマーへの道を流れに乗ったまま進み
若い頃から漠然と描いて来た‘自営業をしたい’という夢が今
もう手が届くところまで来ています
何かを得る時は、何かを犠牲にするものなんですね...
私は間もなく、愛して止まないこのマンションを去らなければなりません
たった2年半前までは想像もつかなかったこと
でも、自分で決めたこと
今、ヒマな時にはしょっちゅうベランダに出ています
大好きな景色を、しっかりと焼き付けたい...
これからも私の家
でももう二度と、住むことがない家
私が退去してからあまり間を空けずに
私の知らない誰かが、ご家族が、ここで幸せな歳月を送られますように...
何んか...
柄にもないおセンチな日記になりましたが
最近の胸中を書いてみました
うぅーん
と大きく伸びをして
ZZZZZ ZZZZZ ZZZZZ ZZZZZ...
この人にとっても‘家’はここ
お散歩の時・お出かけの時・直島に帰ってる時、いっつも頑張って
ここに帰って来るとリラックスしてゴッロ~ン、ダッラ~ン
直島でのお散歩は、本当につまらなさそう...
行きたがらないし、楽しそうにしてるのを見たことがない
親の都合(勝手)でお引越し、申し訳ないね
わんこの順応性に期待してみよう
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ありがとうございました~