先日の‘釣針事件’から一徹クンの今までの強運を思い出してみました。
私は一徹クンを迎えた時から「お散歩はサンポート(いつも埠頭の公園と書いて来た)に行きたい」と思っていました。
そこは広大な埋立て地で、海側と陸側に分かれていて、海側は
釣りを楽しむ人が多く、陸側は芝生のグランドや噴水やイベント広場があります。
初めてのお外はどこの子も同じかと思いますが、じーっと座り込んで歩きませんでした。
潮風にミルク色の柔らかい産毛を靡かせながら、初めて嗅ぐ海の匂いに小っちゃいお鼻をクンクンさせていたのが印象的です。
私は「安全な場所でノーリードで思いっきり走らせてあげたい」と思っていて、早朝と夜、人出が少なくなった頃に芝生の方で放していました。
犬というのは予測のつかない突発的な行動を起こすものである時、連れて行ったことのない方向へダッシュ、どんなに呼んでも一目散に走って行き、とうとう片側2車線の道路へ。
そこはフェリー乗り場やマンション群が有り、大型トラックや乗用車が常に走っています。
合計4車線の広い道路を縦横無尽に走り回る白いかたまり。
「もう、ダメだ...。」と覚悟した時、ふと我に返ったように私に向かって走って来ました。
その時に不運が重なれば、私の目の前で一徹は事故に遭っていたと思います。
その公園は芝生の広場と広場の間に道路がありますが、その道は昼間でもあまり
が通ることは有りません。
夜は殆ど見たことがありません。
上記のことが有ってから暫くしてほとぼりも覚めた頃、道路からだいぶ入った広場で放してあげた途端ダッシュ、方向は道路です
気が付くと、珍しく二輪が走って来ています。
「一徹、こっちっ
」
叫び声も虚しく、一徹は走り去るバイクの車輪に頭から突っ込んで行きました。
路上で動かない白い綿の塊。
「どんなことになってても、一徹の血の一滴までも持ち帰ろう...。」
実際、その瞬間のことはショックでよく覚えてないのですが、回送で走ってた
もその状況を見て停まってライトで照らしてくれていました。
私は相当な取り乱し方だったと思います。
「.....一徹....。」
触ろうとした瞬間、キャンキャンキャン...
脳震盪でも起こしていたんだと思いますが、よほどショックだったのでしょう、怯えた目で悲鳴のように泣き、暫くは私にも近付いて来ませんでした。
「生きてた... 血も出てない... 」
歩けるか見たかったのですが、抱っこした私にしがみ付いて下に降りようとしません。
すぐに帰り、落ち着いた頃に降ろしてみると... 普通に歩けます。
朝が来るのをとにかく待ち、翌日は会社に急用で遅刻の連絡を入れて朝一
へ。
色々な検査をして貰って、異常なし。
ただ、ショックがかなり大きいのでバイクやエンジン音に恐怖感を持つと思いますとのことでした。
幼犬の頃にあげてたおやつで、牛皮の両端を結んだダンベルのような形のガムがあります。
ミルク風味で、噛むためにあげてたおやつ。
いやしんぼの一徹は、飲み込むにはまだ大きい状態でゴクンとやってしまったんでしようね。
私は見てなかったのですがある時、嘔吐したものは胃の中で膨らんで大きくなった牛皮。
「徹ちゃん、これは大きいよぉ」と、手にとってよく見ると...
膨らんだ牛皮の端っこに金色の釣針が引っ掛かっているではありませんか
私が全然気付かないところで釣針を飲み込んで、偶然に大きいまま飲み込んだ牛皮に引っ掛かって出てきたんです。
他にも、お散歩中にハーネスやカラーからスルッと抜けてしまったり、色んなハプニングが有りましたが、何か起こるたびにラッキーで乗り越えてきているんです。
今回の‘釣針事件’にしたって、
強運以外の何ものでもないと思います。
考えてみると私は飼い主としては失格ですよね。
散々、愛犬を危険なめに遭わせて来てるんだから...
でももう、安全を1番に飼い主として務めて行きますよ
約束します
一徹クンは何度も
命拾いしてるんだもんね。
その幸運を大事にしなきゃ...。
今日もこんなに可愛い笑顔で‘ちょうだい’をしています
親バカ
そろそろ仕度しないと
一徹クン、今日もいい子のお留守番、お願いねーっ