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スイス・アーミー・マン

2017年09月23日 18時53分59秒 | 映画 さ行
評価:★★★☆【3.5点】




偶然流れ着いた死体がまさかの機能性を持っている奇想天外な映画。



無人島で遭難し、死を覚悟していた青年ハンク。
そんな彼の前に男の死体が流れ着く。
死体からはガスが吹き出しており、思い切ってまたがってみると、
まるでジェットスキーのように勢いよく海面を滑り出した。
死体はその後も驚くほどの多機能ぶりで、
追い詰められたハンクの窮地を救っていく。
やがて過酷なサバイバルの中で、
2人のあいだには確かな友情が芽生えていくのだったが…。
<allcinema>



無人島で首つり自殺を今まさに決行しようとしたとき
偶然目に付いた十数メートル先の男の死体。

ハンクは、その男にまだ息があるかもしれないと
必死の蘇生処置をほどこすものの心肺停止のまま蘇ることはなかった、が
なんと!腐敗ガスが肛門から何度も噴き出し、その勢いは留まることなく
まるで強烈なオナラ状態。
ここで何かが閃いたダノくんはジェットスキーに早変わりさせる。
そして“それ”に乗って故郷までひとっ走りするのがチラシ&ポスターの絵。

もうここからこの映画のイメージがよく分かり
なんともくだらない内容に、どう反応したらいいのか分からないが
死体のラドクリフくんの演技がすごく上手くて、これには座布団一枚!
それにも増し、死体と友達になったポール・ダノくんが
渾身の一人演技でぐいぐい引っ張っていくのである。

先の読めない展開に、これはただただ身を委ねるしかない(笑)


【今週のツッコミ】

・『キャストアウェイ』のバレーボールよりも人の死体の方が
 断然役に立つことがこの作品でよく分かった(違)

・あり得ない状況にもかかわらず、ダノくんの家庭環境やら
 恋愛に対し奥手で淋しい人生感に不思議と感情移入してしまい
 終わってみればシリアス・ドラマとして評価したい。

・ダノくんのこういったキャラは『プリズナーズ』の彼に
 なんとなく繋がる気がする。
 ワタシ的に本作の彼のその後が『プリズナーズ』になると面白い。

・多機能な死体は野性の熊も蹴散らしてしまう。

・『ハリポタ』卒業後、こういった風変わりなキャラが多いラドクリフくん。
 彼の唯一のライバルは、もしかしてイライジャ・ウッド辺りか(笑)
 
・常識では考えられない状況が次々起こることに対し
 当初は夢オチか妄想オチで現実に引き戻されるんだろ?だったが
 まさかの展開に爽快で心地よい感覚を残してくれるのは流石だわ^^

・彼らが残した基地のオブジェはもの凄く味がありフリマで売れそう^^;
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監督:ダニエル・シュナイナート
脚本:ダニエル・シュナイナート/ダニエル・クワン
音楽:アンディ・ハル/ロバート・マクダウェル
出演:ポール・ダノ/ダニエル・ラドクリフ/メアリー・エリザベス・ウィンステッド

『スイス・アーミー・マン』
 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (yukarin)
2017-09-26 11:37:13
ラドクリフくん、死体役お見事でしたね。
おしりまでサービスしてくれて.... 笑
意外に死体は使えることがわかりました!!
返信する
yukarinさんへ (ituka)
2017-09-26 20:48:39
半分腐敗してそうな死体を演じるって結構難しんですよね(知らないけど)←おい!
ラドクリフくんのお目目が左右で微妙に違うというのも
細かい演出でした。
そうなんですよね!死体を見たらまずは揺すって様子を見たくなりました^^;
返信する

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