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評価:★★★★【4点】
VFXの巨匠、ローランド・エメリッヒ渾身の映像は如何に。
◆
1941年12月7日、
ハワイの真珠湾が山本五十六海軍大将率いる日本軍の奇襲攻撃で
大きな打撃を受ける。
太平洋戦域の新たな総司令官に任命されたニミッツ大将によって
日本軍の動きを探るよう命じられた情報将校のレイトン少佐は、
やがて暗号の解読などを通して、日本軍の次なる目的地が
ミッドウェイであることを突き止めるのだったが…。
<allcinema>
◆
序盤の真珠湾攻撃で日本ゼロ戦大隊の総攻撃を見て思ったのは
CGの情報量は紛れもなく『パールハーバー』(2001)を凌駕する。
ただし、なぜか不意を突かれたはずの米軍兵の恐怖心が伝わってこない。
これは、そこに至るまでの人間ドラマが皆無だったことが原因だろう。
でもこれは真珠湾攻撃の半年後に起こるミッドウェイ海戦メインだから
本作品はここで時間をとるわけにはいかないのだ。
恐怖を煽る意味で言えば20年前の『パールハーバー』の方が上手だ。
ということで、VFXの巨匠は忠実に歴史をなぞったことで
家族愛や恋愛観などのドラマはほとんど挿入されないまま。
これはある意味、エメリッヒの十八番だから納得し歩み寄るしかない。
彼に期待するのは、いかに本物らしい映像を提供してくれるかだから。
少なくとも、スクリーン上に映し出される戦闘機の空中戦や
戦艦、駆逐艦、空母などから発射される対空砲火の閃光があまりに美しく
エンタメ路線として楽しめたからそれはそれでいい。
◆
【今週のツッコミ】
・ハリウッドの超有名ILMやドリームワークスだったら
どんなVFX映像だったのか気になるところ。
日本の白組も本作レベルはあるはずと思うし。
・片翼破損した米軍爆撃機が日本軍空母に体当たり?
特攻隊精神を米軍パイロットが持っているのかとヒヤヒヤだった。
・活舌が悪い浅野忠信。
・ゼロ戦の雄姿をもっと見せてほしかった。
小型軽量の特性を生かす機動力に驚く米軍パイロットの表情とか。
これを3秒のワンカットでいいからさ。
『永遠のゼロ』の岡田パイロットVSエド・スクラインとか。
・で、そのエド・スクライン『トランスポーター イグニション』以来の
主役にこころからおめでとうと言いたい。
・ミッドウェイ海戦までは圧倒的に日本の優位と思われていた。
まさか米軍がここまで弱気になっていたとは驚き。
・ミッドウェイ海戦は電文解読と作戦の迷い(魚雷か地上爆弾か)で
イッキに流れが変わってしまった。
・デニス・クエイドがここまで存在感があるとは。。。
『デイ・アフター・トゥモロー』の時の頼もしさは健在だった。
・前線に居ないときの米兵の陽気さはオンとオフの切り替えの達人。
日本軍は常にオンのイメージなんだけどね。
----------------------------------------------------------------------------
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ウェス・トゥーク
音楽:トーマス・ワンカー/ハラルド・クローサー
出演:エド・スクライン/パトリック・ウィルソン/ウディ・ハレルソン
『ミッドウェイ』
VFXの巨匠、ローランド・エメリッヒ渾身の映像は如何に。
◆
1941年12月7日、
ハワイの真珠湾が山本五十六海軍大将率いる日本軍の奇襲攻撃で
大きな打撃を受ける。
太平洋戦域の新たな総司令官に任命されたニミッツ大将によって
日本軍の動きを探るよう命じられた情報将校のレイトン少佐は、
やがて暗号の解読などを通して、日本軍の次なる目的地が
ミッドウェイであることを突き止めるのだったが…。
<allcinema>
◆
序盤の真珠湾攻撃で日本ゼロ戦大隊の総攻撃を見て思ったのは
CGの情報量は紛れもなく『パールハーバー』(2001)を凌駕する。
ただし、なぜか不意を突かれたはずの米軍兵の恐怖心が伝わってこない。
これは、そこに至るまでの人間ドラマが皆無だったことが原因だろう。
でもこれは真珠湾攻撃の半年後に起こるミッドウェイ海戦メインだから
本作品はここで時間をとるわけにはいかないのだ。
恐怖を煽る意味で言えば20年前の『パールハーバー』の方が上手だ。
ということで、VFXの巨匠は忠実に歴史をなぞったことで
家族愛や恋愛観などのドラマはほとんど挿入されないまま。
これはある意味、エメリッヒの十八番だから納得し歩み寄るしかない。
彼に期待するのは、いかに本物らしい映像を提供してくれるかだから。
少なくとも、スクリーン上に映し出される戦闘機の空中戦や
戦艦、駆逐艦、空母などから発射される対空砲火の閃光があまりに美しく
エンタメ路線として楽しめたからそれはそれでいい。
◆
【今週のツッコミ】
・ハリウッドの超有名ILMやドリームワークスだったら
どんなVFX映像だったのか気になるところ。
日本の白組も本作レベルはあるはずと思うし。
・片翼破損した米軍爆撃機が日本軍空母に体当たり?
特攻隊精神を米軍パイロットが持っているのかとヒヤヒヤだった。
・活舌が悪い浅野忠信。
・ゼロ戦の雄姿をもっと見せてほしかった。
小型軽量の特性を生かす機動力に驚く米軍パイロットの表情とか。
これを3秒のワンカットでいいからさ。
『永遠のゼロ』の岡田パイロットVSエド・スクラインとか。
・で、そのエド・スクライン『トランスポーター イグニション』以来の
主役にこころからおめでとうと言いたい。
・ミッドウェイ海戦までは圧倒的に日本の優位と思われていた。
まさか米軍がここまで弱気になっていたとは驚き。
・ミッドウェイ海戦は電文解読と作戦の迷い(魚雷か地上爆弾か)で
イッキに流れが変わってしまった。
・デニス・クエイドがここまで存在感があるとは。。。
『デイ・アフター・トゥモロー』の時の頼もしさは健在だった。
・前線に居ないときの米兵の陽気さはオンとオフの切り替えの達人。
日本軍は常にオンのイメージなんだけどね。
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監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ウェス・トゥーク
音楽:トーマス・ワンカー/ハラルド・クローサー
出演:エド・スクライン/パトリック・ウィルソン/ウディ・ハレルソン
『ミッドウェイ』
でも、日本も出てくるのに、同じく感情移入はぜんぜんできなかったです~~。
パールハーバーからもう、19年もたっているんですかっ???たしかに、ああいう恐怖は無かったですねーー。日本と両方の視点からと言いつつ、それもあまり感じませんでした。
>米兵の陽気さはオンとオフの切り替えの達人
これは、ほんと、思いますよねーー。でもって、日本兵は今の北朝鮮のかんじで・・・。
なので、誰にも感情移入できないというエメリッヒ作品の流れを継承してるんでしょうか。
「パールハーバー」はゼロ戦パイロットが草原の子供たちに危険だから逃げなさいというワンシーンが
未だに印象に残ってるくらい好きですね。
米兵との差は、やっぱりラテン系(なのか)の血を引く違いなんでしょうかね~^^;