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評価★★★★★【５点】（P）



珠玉のミステリ映画はテンポもよかった。

◆

父を早くに亡くし、アメリカで母と２人暮らしの
女子高校生ジューン。
ある日、恋人とコロンビアへ旅行に行った母が、
帰国予定を過ぎても戻ってこず不安になる。
警察に相談しても埒が明かず、自らデジタル・ツールを駆使して
母の捜索に乗り出すジューンだったが…。
<allcinema>

◆

行方不明になった家族をSNSを駆使し捜索するパターンは
前作の父親と同じわけだが、今度は普段から
SNSを使いこなすティーンエイジャーの娘が主人公だ。

12年前に最愛の父を亡くし、以降、母と二人暮らしをしているが
心配性でなにかと口出しの多い母を常にウザいと感じている。
そうした中、母は新しい交際相手と数日間の旅行にでるという。
ちょうど夏休み期間で娘はこれ幸い友人らと弾けようとする。

数日後、帰宅する日になっても一向に帰ってこない母親。
さすがに心配になった娘は警察や現地大使館に一報を入れる。
さらには独自捜索で旅行先コロンビアの便利屋をSNSで雇い
情報を共有し、その情報を基にSNS上で足取りを探り始める。

なにはともあれ、まずそのSNSの種類の多さに圧倒される。
劇場のスクリーンいっぱいに各種SNSが散らばり
母親が使っているSNSのアカウントやパスワードを次々解読し
そこに残された画像や映像から行動を導き出そうとする。

これって作品のほとんどは娘がPC画面に向かってる映像と
タイピングされていく文字しか見ることはできないが
文字を打ち直したり打たなかったり、一瞬の間がとてもリアルで
これだけで感情移入できるから、たぶん体感系の面白さがある。

序盤、ミスリードさせておいてから二転三転していく様は
一瞬たりとも目が離せない緊張感を味わうこととなり
それらすべてがラストの驚愕の事実へと繋がっていくんですよ。
いやもう、前作に負けず劣らずの傑作ではないでしょうか。

ポイント鑑賞で最高評価ってコスパ的に得した気分です。

◆

【今週のツッコミ】

・母親失踪事件として数日後に報道ニュースで話題になる。

・不正に手に入れた証拠はたとえ有用でも裁判では認められない。
　
・この映画に関しては些細なネタバレも絶対ダメですね。

・チョイ前のデンマーク映画「THE GUILTY/ギルティ」思い出す。
　作品のニオイとか雰囲気が同じで結構好きなジャンル。

・しかしあちらは個人情報をここまで一般サイトに晒されるんだと
　今さらながらビックリします。

・序盤、ビデオ通話起動に母が使うsiriのことを嘲笑する娘。
　もう今どき古いってことなのか？？？分からんな。

・FBI捜査官の顔が一瞬クリーチャーに見えたのは気のせい？

・旅行先の買い物でクレカ使用情報まで調べられるシロウト凄！

・実話を基にした再現ドラマを一時停止した瞬間、？？？だった。

・コロンビアの便利屋さん息子とのツーショット微笑ましいですね。
　ココで？？？が消えました。なんてトリッキーな！（笑）

・コロンビア人の便利屋を演じたヨアキム・デ・アルメイダを
　このレビュー書くまでジェフリー・ラッシュだと勘違い。　
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監督：ウィル・メリック、ニック・ジョンソン
脚本：ニック・ジョンソン、ウィル・メリック
音楽：ジュリアン・シェルレ
出演：ストーム・リード、ヨアキム・デ・アルメイダ、ケン・レオン

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