
評価:★★★★【4点】
普段ほとんど観ないジャンルの作品を観る気にさせたのは
他に観たい映画が地元で上映されてなかったから(そこかい)
◇
東京の郊外に暮らす三世代同居の平田一家。
当主の周造は仕事も引退し、今はゴルフと酒に明け暮れ
隠居生活を謳歌する日々。
当然、妻・富子の気持ちなど知る由もない。
周造に似て頑固な長男・幸之助は仕事一筋。
2人の子どもと家の中のことは専ら妻の史枝に任せきり。
家を出て税理士としてバリバリ働く気の強い長女・成子は、
夫・泰蔵との喧嘩が絶えない。
一方、独身でいまだ実家暮らしの次男・庄太は、
看護師の恋人・憲子との結婚をついに決断しようとしていた。
そんなある日、いきなり富子が周造に離婚を突きつけた。
思いも寄らぬ妻の離婚宣言に周造はオタオタするばかり。
子どもたちにとっても青天の霹靂で、
どうにか離婚を思い止まらせようと
緊急の家族会議が開かれるのだったが…。
<allcinema>
◇
でもこれはなかなか完成度が高く最後はホッコリいい気分で
劇場を後にすることができる。
休日のホッとするひと時をこういう映画と過ごせるなら
心身ともにリフレッシュでき大いに満たされることだろう。
ところで、まったく知らなかったのが
山田洋次監督作品の『東京家族』とまったく同じ配役であること。
しかも次男役の妻夫木聡が家族に紹介する彼女が
どちらの作品も蒼井優って・・・(笑)
ここまで酷似した家族構成を描いているとなると
本作が面白かっただけに『東京家族』も観ないわけにはいかないな^^
パラレルワールドというサイエンス・フィクションも体験できるし(違)
【今週のツッコミ】
・この大家族、ほぼ全員がボケ担当のなかで唯一
切れ味鋭い突っ込み入れる中嶋朋子の演技がすごく貴重。
・孫の野球でまさかの大活躍という電話報告に
涙腺が決壊してしまった。
・探偵依頼料金の大凡の金額が結構高かったのにびっくり。
・これって舞台劇としても行けるんじゃいないの(笑)
途中で吉本新喜劇のようにして各俳優の立ち位置までイメージ^^
・何気ない会話の中にチョットした小ネタを挟んでくる。
この絶妙なタイミングこそ山田マジックなのか。
・林家正蔵の「どうもすいません」ネタとか細かいわ^^
・うな重七人前のその後が気になった(笑)
・小津安二郎作品『東京物語』を絶賛されてる方は多いけど
ワタシはBS録画して鑑賞したが、つまらなくて途中で断念^^;
ただし、それをモチーフにした『東京家族』は観たい!(おい)
・何はともあれ、主演の橋爪功という俳優の素晴らしさを
改めて感じることが出来た記念の作品ということで。
・そういえば、やたら年齢層の高さを感じた本作。
もぎりの若いお姉さんに向かって初老のご婦人が
お客「妻が離婚をしたいと言い出す映画を一枚」
スタッフ「家族はつらいよでしたらあちらの券売機でお願いします」^^;
お客「券売機って“切符”を買うの?」
スタッフ「ハイ、チケットをご購入されてから入場できます」
お客「あ~、そういうことね」
このやりとりを見て、普段映画館に来ない層まで人気があるのか。
山田監督恐るべし!(笑)
ちなみに、TOHOシネマズの他のスタッフがご婦人に寄り添うように
券売機に向かって行ったのは言うまでもない^^
---------------------------------------------------
監督:山田洋次
脚本:山田洋次/平松恵美子
音楽:久石譲
出演:橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣/中嶋朋子/
林家正蔵/妻夫木聡/蒼井優/小林稔侍/風吹ジュン/笑福亭鶴瓶/
『家族はつらいよ』
普段ほとんど観ないジャンルの作品を観る気にさせたのは
他に観たい映画が地元で上映されてなかったから(そこかい)
◇
東京の郊外に暮らす三世代同居の平田一家。
当主の周造は仕事も引退し、今はゴルフと酒に明け暮れ
隠居生活を謳歌する日々。
当然、妻・富子の気持ちなど知る由もない。
周造に似て頑固な長男・幸之助は仕事一筋。
2人の子どもと家の中のことは専ら妻の史枝に任せきり。
家を出て税理士としてバリバリ働く気の強い長女・成子は、
夫・泰蔵との喧嘩が絶えない。
一方、独身でいまだ実家暮らしの次男・庄太は、
看護師の恋人・憲子との結婚をついに決断しようとしていた。
そんなある日、いきなり富子が周造に離婚を突きつけた。
思いも寄らぬ妻の離婚宣言に周造はオタオタするばかり。
子どもたちにとっても青天の霹靂で、
どうにか離婚を思い止まらせようと
緊急の家族会議が開かれるのだったが…。
<allcinema>
◇
でもこれはなかなか完成度が高く最後はホッコリいい気分で
劇場を後にすることができる。
休日のホッとするひと時をこういう映画と過ごせるなら
心身ともにリフレッシュでき大いに満たされることだろう。
ところで、まったく知らなかったのが
山田洋次監督作品の『東京家族』とまったく同じ配役であること。
しかも次男役の妻夫木聡が家族に紹介する彼女が
どちらの作品も蒼井優って・・・(笑)
ここまで酷似した家族構成を描いているとなると
本作が面白かっただけに『東京家族』も観ないわけにはいかないな^^
パラレルワールドというサイエンス・フィクションも体験できるし(違)
【今週のツッコミ】
・この大家族、ほぼ全員がボケ担当のなかで唯一
切れ味鋭い突っ込み入れる中嶋朋子の演技がすごく貴重。
・孫の野球でまさかの大活躍という電話報告に
涙腺が決壊してしまった。
・探偵依頼料金の大凡の金額が結構高かったのにびっくり。
・これって舞台劇としても行けるんじゃいないの(笑)
途中で吉本新喜劇のようにして各俳優の立ち位置までイメージ^^
・何気ない会話の中にチョットした小ネタを挟んでくる。
この絶妙なタイミングこそ山田マジックなのか。
・林家正蔵の「どうもすいません」ネタとか細かいわ^^
・うな重七人前のその後が気になった(笑)
・小津安二郎作品『東京物語』を絶賛されてる方は多いけど
ワタシはBS録画して鑑賞したが、つまらなくて途中で断念^^;
ただし、それをモチーフにした『東京家族』は観たい!(おい)
・何はともあれ、主演の橋爪功という俳優の素晴らしさを
改めて感じることが出来た記念の作品ということで。
・そういえば、やたら年齢層の高さを感じた本作。
もぎりの若いお姉さんに向かって初老のご婦人が
お客「妻が離婚をしたいと言い出す映画を一枚」
スタッフ「家族はつらいよでしたらあちらの券売機でお願いします」^^;
お客「券売機って“切符”を買うの?」
スタッフ「ハイ、チケットをご購入されてから入場できます」
お客「あ~、そういうことね」
このやりとりを見て、普段映画館に来ない層まで人気があるのか。
山田監督恐るべし!(笑)
ちなみに、TOHOシネマズの他のスタッフがご婦人に寄り添うように
券売機に向かって行ったのは言うまでもない^^
---------------------------------------------------
監督:山田洋次
脚本:山田洋次/平松恵美子
音楽:久石譲
出演:橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣/中嶋朋子/
林家正蔵/妻夫木聡/蒼井優/小林稔侍/風吹ジュン/笑福亭鶴瓶/
『家族はつらいよ』
TBありがとうございます。
橋爪さんの素晴らしさ、同感です。(*^_^*)
ではでは☆
橋爪さんのことは前からいい俳優さんだよな~と思っていて
今回の作品で、それを改めて感じることができました^^
今日は、「ちはやふる上の句」を。すずちゃんの熱演と青春劇にウルウル。下の句も楽しみです。☆4。
本来、こういう感じのキャラが最も彼女らしいのではないかと。
「ちはやふる上の句」は「リリーのすべて」と共に先週鑑賞予定だったんですが
チケット購入してから急用が出来てしまい未見のままです^^;
評価良かったんですね。残念ながら時間の都合で観られるか分かりませんが
なんとか「下の句」までに間に合わせたいです。
この作品が「完成度が高い」点や前作『東京家族』との「パラレルワールド」といった点は、まさにご指摘の通りだとと思います。
山田洋次監督は『東京家族』を、小津安二郎監督の『東京物語』のオマージュ作品と公言していることも含め、今作と合わせるとちょっと変わった“オムニバス”作品とも言えるのではないでしょうか。
私は朝食抜きで午前の上映を観ましたので、「うな重七人前のその後」は本当に気になり、いまだに思い出しますよ。
蒼井優を含め、再度8人を起用した監督のキャスティングの妙に感じ入りました。
実は『東京家族』の存在は公開当時は知ってはいたものの
どことなく雰囲気が暗く感じたものですから二の足を踏んでいたのです。
ところが、同じキャスティングでこちらはコメディ(笑)
ワタシが思うに、公開順序を逆にしてくれていたなら、間違いなく『東京家族』も劇場に向かって行ったことでしょう。
>私は朝食抜きで午前の上映を観ましたので、「うな重七人前のその後」は本当に気になり
ですよね~(笑)
朝食抜きなら尚更でしたね^^;
あのまま冷蔵庫に入れてしまうとなると味も落ちるでしょうし、なんとも勿体なく思いました(笑)
それとも、もしかして一食分はワンコに流れていったかもしれませんね。
熟年カップルも多かったけど、どういう目線でみるのかしら?
このあと、この映画を夫婦でどんなふうに話し合うの?とか、考えなくていいことを思ったり・・・(;´・ω・)
itukaさんのおっしゃるように、普段映画に来ない人も多かったです。母と暮らせばもそうでした。
ところで、「もぎり」って、懐かしい響きです。
初老のご婦人の話にぴったり?
もう、もぎりって言葉がわからない子も多いかも。
ぜんぜん関係ないですが、その昔母が学生のころ
劇場のもぎりのバイトをしてたと、先日知りました。
映画館の名前は「かいらくざ」だそうで
「快楽座」ってすごすぎるって思ったんですが
「皆楽座」でした。
って、関係ない話ですみません。
東京家族、結構好きな作品です・
ポスターが創作教室にはってありましたね。
この言葉の響きがどことなく昭和を感じさせ
結構好きなんですよね(笑)
今はシネコンの多くはチケットを半分に“もぎる”ことも少なくなりましたが
それでも入場口に立っているひとのことをモギラーと言ってます(ほんとかよ)^^;
おおー!お母様はモギラーだったのですね。
そういうところでバイトをする時点で映画好きとお見受けします。
そのDNAをmariyonさんも受け継いでいるのかもしれませんね。
ちなみに、本作のもぎりとご婦人のやりとり見てて
昭和を思い出す微笑ましい一コマでした(笑)