『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

2011-02-18 | 立ち直っていく、という時に。
阿部芙蓉美さんの歌う、
岡林信康さんの『私達の望むものは』が、

深く深く、深く沁みる。

私たちの望むものは 生きる苦しみではなく
私たちの望むものは 生きる喜びなのだ

今ある不幸にとどまってはならない
まだ見ぬ幸せに今跳び立つのだ!

私たちの望むものは・・・(詩・曲/岡林信康)



出演者のひとりひとりが、
映画の中のひとりひとり、にしか見えなかった作品。

孤児院で育ったケンタ@松田翔太さん、
ジュン@高良健吾さん、
カヨちゃん@安藤サクラさん、

ケンタの兄・幼女誘拐未遂で刑務所にいるカズ@宮崎 将さん、
闘犬を飼う男@小林薫さん、
同じ施設で育った片目の洋輔@柄本佑さん、
キャバ嬢のゆみかちゃん@多部未華子さん、

菊ちゃん@柄本明さん
洋輔の母親@洞口依子さん
スナックのママ@美保純さん
二郎@山本政志さん
裕也@新井浩文さん



独特の空気の中で、
『壊し』続ける彼らは、旅を続ける。

人間には、どうしようもない時、時間、瞬間が、ある。

人間から受ける攻撃に負けそうな時、
経済的にどうしようもなくなる時、
病んで、救いのない時、

心が悲鳴をあげるまで求めると、ある瞬間、何も見えなくなって、
何も必要なくなる・・・自分自身が、壊れてしまうから。

でも、そんな『瞬間』だって、誰かがいれば、何かが変わる。

この作品は、私にとっては、
その、誰かの在り処、心の在り処を、考える作品でした。

終わり方に賛否両論あった、映画公開の時、
その時私が流した涙は、

悲しい涙とも、虚しい涙とも違う、

生きる痛みが、刻印されたような、
心に、残されて、何かを、どうにかしなくてはならないと感じる、
生きた涙でした。

ケンタの傷口にさわり、
口にもっていくジュンを見たとき、

何も、誰も、救いがなくても、
ひとりではなかったふたりに、心が静かになりました。

それぞれに、どんな結果があったとしても、
誰かの思う『結果』がすべてではない。

自分がどう感じるのか、大切だと思いました。



世の中には二種類のひとがいる。

ひとつは人生が自分で選べるひと。
もうひとつは、選べないひと。
俺たちは、選べないひと。@ケンタ

わたしは、愛されたいの。@カヨちゃん



兄貴のとこ行かねえ?@ケンタ
どこだっけ@ジュン
網走@ケンタ
あばしりってどこだっけ?@ジュン

あばしりって知ってる?
誰・芸能人?@カヨちゃん

北海道ってでっけえな@ケンタ
地の果てだよ@カズ(ケンタの兄)

俺もぶっ壊す。
ぶっ壊したら新しい世界、あるんでしょ@ケンタ

そんなのないでしょ@カズ

壊しても壊しても、何もかわんねぇじゃん@ケンタ

わたしのこと、愛してる?@カヨちゃん

監督・脚本@大森立嗣さん

Norah Jonesの『...Featuring Norah Jones』

2011-02-18 | 音楽


今日は、Norah Jonesの、
『...Featuring Norah Jones』を聴いています



このアルバムは、

10年間のコラボレーション楽曲を集めた、
ノラ・ジョーンズ本人の選曲による、

有名ミュージシャンとの、コラボアルバムです



どんな顔ぶれかというと・・・

レイ・チャールズ、
ウィリー・ネルソン、
ハービー・ハンコック・・・

21世紀アイコンのアウトキャスト、
フー・ファイターズ・・・

幅が・・・・・広すぎる

ジャズ・・・カントリー、
ヒップホップ、ロック・・・・・

多才な音楽性を堪能できます



日本盤の方が1曲多くてお得です。
しかも、その1曲、ワイクリフ・ジョンとの素敵な曲です

17曲目@More Than Thisは、デビュー前の録音です。
ロキシー・ミュージックのカバーです。

H.ハンコック@J.ミッチェルのトリビュート収録曲のCourt & Sparkとか、
様々が楽曲を聴いてくると、

タイトルの『自由時間』が、ピッタリだなぁと思います