『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『Absence/メロディ・ガルドー』

2012-08-06 | 立ち直っていく、という時に。
今日は、メロディ・ガルドーの『Absence』を聴いています



フィラデルフィア出身。

19歳の時自転車でジープに跳ねられてしまう。

背骨を含む数ケ所の複雑骨折、神経、頭も怪我をするなど、
重症を負い、1年間寝たきりの生活を送ることになる。

以来、後遺症の視覚過敏によりサングラスを手放せなくなり。
リハビリとして医者に勧められた音楽セラピーにより、曲を書き始める。

ゆっくりと回復していくうちに、
ポータブル・マルチ・トラックで自らが録音した、
6曲入りのEP『SOME LESSONS: The Bedroom Sessions』を2005年に発表する。

フィラデルフィアを中心にフェスやライヴにも出演。
たちまち話題となり、UCJが契約を結ぶ。



ガルドーのことを紹介する際、
どうしても、デビュー前の波乱万丈な経緯が注目されてしまう。

そのために、彼女のイメージは、なんとなく陰を持っている。



このアルバムを作る前に彼女は、
ポルトガル(リスボン)・アルゼンチン(ブエノスアイレス)、
ブラジル(サンパウロ)・・・と、世界各地を巡ったとのこと。

異国の地で得たものが、音楽に反映され、
これまでとは違う自由な印象を持ちました。



冒頭「MIRA」ラテン・パーカッションの上で、
ガルドーの声が絡みつく。

イメージの違う二者が、絶妙に響き合い、胸の奥に沈んでゆく。



時は流れ、進んで行く。

このアルバムの彼女のうたを聴くと、
前を、ずっと前を、ながめたくなります。




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