『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『喜劇 駅前シリーズ』

2012-06-11 | 映画・ドラマ・舞台
先週末『喜劇 駅前団地』を観ました



団地を巡る一大革命!色気も欲もマンモス化

この作品は、
駅前シリーズのスタートとなった作品だそうです。

この作品から3年ほど前に映画化された『駅前旅館』は、
井伏鱒二原作の映画化でしたが、



 

この作品以降は全て<<駅前>>という名前だけが共通するオリジナルとなっています。
しかも、その後10年くらいの間に、22作品作られています



開発途中の新百合ケ丘団地が舞台。
戦後の農地改革により混乱する日本人の姿を、コメディを使って描いています。



監督/久松静児 『警察日記』という作品がヒット作とのこと。

出演/森繁久弥/三國連太郎/宍戸錠/杉村春子/東野英治郎/岩崎加根子
左卜全/多々良純/三木のり平/沢村貞子 ほか。

刑事ドラマで取り調べ中にカツ丼・・・というシーンは、
この作品で初めて使われたとのこと。





脚本/長瀬喜伴 『喜劇駅前団地』からシリーズ第16作となる『駅前番頭』までの脚本を担当。
東宝、大映、松竹と、多くの映画会社の作品を担当しておられました。



出演者
森繁久彌/フランキー堺/伴淳三郎/淡島千景/森光子/坂本九/淡路恵子 ほか



シリーズ作品
駅前旅館(1958)/ 喜劇 駅前団地(1961)/喜劇 駅前弁当(1961)/喜劇 駅前温泉(1962)
喜劇 駅前飯店(1962)/喜劇 駅前茶釜(1963)/喜劇 駅前女将(1964)/喜劇 駅前怪談(1964)
喜劇 駅前音頭(1964)/喜劇 駅前天神(1964)/喜劇 駅前医院(1965)/喜劇 駅前金融(1965)
喜劇 駅前大学(1965)/喜劇 駅前弁天(1966)/喜劇 駅前漫画(1966)/喜劇 駅前番頭(1966)
喜劇 駅前競馬(1966)/喜劇 駅前満貫(1967)/喜劇 駅前学園(1967)/喜劇 駅前探検(1967)
喜劇 駅前百年(1967)/喜劇 駅前開運(1968)/喜劇 駅前火山(1968)/喜劇 駅前棧橋(1969)

   

   

 

シリーズ作は、森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺のトリオが、それぞれ作品ごとに設定を変え、
駅前で起こる騒動を描いたコメディーです。



森繁久彌さんは『駅前シリーズ』の他に『社長シリーズ』があります。

レギュラー出演者は、
小林桂樹/三木のり平/フランキー堺/司葉子/草笛光子/池内淳子/藤岡琢也 ほか。

舞台『屋根の上のバイオリン弾き』は、
1967年~1986年まで900回、上演されました。



私たちが知っている森繁久彌さんは、髭がトレードマークだったけれど、その髭は、
この舞台の役作りの一環ではやされたものだそうです。

また、あらゆる場所で目にする『あゆみの箱』は、
手足の不自由な子供たちを助けたい・・・という思いの、

森繁久彌さん、伴淳三郎さんが中心となって行った、チャリティーがもとになり作られました。
現在は、中村メイコさんが会長をつとめられています。



伴淳三郎さんは、浅草サンバカーニバルの発案者でもあります。
映画、TV、CM、数多くの作品が遺されています。

水上勉さん原作の『飢餓海峡』という作品がものすごい・・・と、大先輩に伺いました。
今度見てみたいと思います。

東映が監督に無断で編集した167分版と、
監督自身の手による183分の完全版があるとのことです。



出演者
三國連太郎/左幸子/伴淳三郎/高倉健/沢村貞子 ほか。



三國さんと高倉さん
見たい



フランキー堺さんも映画、ドラマと、数多くの作品を遺されています。

橋爪功さんや、中村梅雀さんにより続けられているドラマ『赤かぶ検事』の初代は、
フランキー堺さんが演じていらっしゃったそうです。

私が観たことのある映画で印象深かったのは、
篠田正浩監督の『写楽』です。

フランキーさんは、企画総指揮、及び脚色。
そして、江戸時代の版元の役・蔦屋重三郎を演じていらっしゃいました。

 




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