朝からお散歩にも行けずにお留守番のティナ
お母さんがお仕事から帰ってきたから
お散歩光線バチバチ!!
「ティナ~おりこうちゃんだったね~~」
バチバチ
「お母さんとお散歩に行く?」
バチバチーの・・・イクイク
「この時間は公園にはお友達がいないから・・・」
向かった先はお山方面
いきなりお母さんがしゃがみこんだ
「これは・・”のびる”よ!」
「酢味噌にして食べると美味しいの」
そう言いながら
お母さんは夢中になって”のびる”を掘り始めた
「お兄ちゃんが喜ぶわ~~」
お山のお寺には
有名な5色の花が咲く椿の木がある
去年も見たけれど
今年の方が綺麗に咲いていたよ
お寺を過ぎると
お母さんは「探検しよう!」と言って
道なき道に入っていった
ティナは恐かったから
尻尾を丸めてついて行ったの
早くいつもの公園に行きたかったのに・・・
「ほーら!ティナちゃん、珍しいわね!日本タンポポよ」
日本タンポポなんか・・・私はどうでもいい
なのに・・お母さんは葉っぱを摘んだ
「美味しそうなヨモギもあるわ~」
そしてヨモギも採っている
「この葉っぱは今夜の夕食!天ぷらにしましょうね~」
草むしりはつまらない
「早く公園に行きたいの」
私は主張することにした
「はいはい・・じゃァ行こうか」
エヘッ
やっと自由になれるかな??
竹やぶの中にも日本タンポポは咲いていたけれど
悔しいから踏んじゃったわ~
可愛いお花も咲いていたのよ
そして・・公園を出たら
雨が降ってきた
急いで帰る途中
お母さんが見つけたのは
”つくし”
「お~~~ッ・・卵とじにしよう!!」
雨がボツボツ 降ってきたのに
「つくしさ~ん」と、歌いながら
帰ろうとしないお母さん
仕方が無いから我慢して待っていたんだ
その時「モォ~」って恐ろしい音が聞こえた
ティナはビックリして
尻尾がすっぽり入っちゃったの
「見てごらん 恐くないよ」
お母さんに抱っこして
隣の建物を覗いてみた
何かがいる動いている
「ほら!赤ちゃんのときにも見た事あるでしょ」
なんだろう・・・・覚えていないよ
「牛さんよ」
うしさん??
「ティナの大好きな牛乳を出してくれるのよ」
ふ~~ん・・・
よく分からないような分かった様な・・・
今日のお散歩は何となく疲れたティナです