先日「スマホ」で介護、施設、についての記事を見て多くの介護者に見てほしいと思いブログに掲載しました。「スマホに掲載した介護者の許しを得ないで申し訳ありません」
一人暮らしの母親を「近所の老人ホーム」にいれた息子が
☆どんな状態まで住み続けられるかをチェク
その後、気力がもとに戻らず単純な生活の中で、お母さんはしだいに認知症の症状があらわれ始めました。徘徊や部屋を間違えるなどの混乱が見られるようになってきました。そこでまた大変な事態が発生、ホーヘからこのような状態ではうちではお世話しかねるので、何処かに移ってほしい」と転移の要請を受けたのです。
入居するときは、認知症でも大丈夫と聞いていた息子「忠司」さんは、思いもよらぬ事態に呆然。認知症の進んだ母「淑子」さんの転移先をどうやって見つけたらよいか途方にくれました。
年金収入の範囲で入居できる特別養護老人ホームは待機者が溢れ、要介護3以上でないと申し込みもできません。手厚い介護や見守りが可能な民間のホームは、料金がとても高額になります。また認知症の専門のグループホームという種類の施設もありますが、小規模で空がほとんどなく、おまけに今住民票のある市町村にしか入居できない制限があって、移転先がなかなか見つかりません。
こうなった原因は、入居時にそこがどんな状態まで住み続けられるところかをしっかり確認しなかったところに問題があります。同じ要介護型ホームでも、介護体制や医療連携、スタッフの配置の仕方等によって対応可能な介護レベルは異なります。廉価な住宅型介護有料老人ポームやサービス付き高齢者向け住宅などでは、充分な見守りが期待できない所もあるのです。認知症といってもその症状は様々ですから【どこまで対応できるか】が鍵となります。
さらに、身体状況や認知症、病気などの先々の進行も想定して選ぶ必要があります。介護が進行してからの転居は、家族が大変なだけではなく、環境変化が本人にとっても大きなストレスとなり、悪影響を及ぼします。
✳高齢者の住まいの選びを成功させるには
このような失敗を重ねて不幸な状況にならないために、親の住替えに関わる子世代が、まず高齢者住宅や施設の現状を正しく知っておくこと。目に見える環境や建物設備だけでなく、目に見えない介護や医療連携などのサービスの違いをしっかり把握して、そこでどんな暮らしが送れるかを確認しましょう。そして好みや価値観も含めて「本当に合うか」の視点でチェクする事も忘れずに。
また、入居する本人の状態を、家族の目だけでなく周囲の見た人の客観的な情報も含めて掟え、本人の本音、要望も聞き出したうえで「どこが最適か」を判断すれば、失敗や後悔は防げるはずです。
*介護中の悩みや苦労は、一人一人違います。
交流会に参加し、話をして一時的ですが、心の重荷を下ろしましょう。
【介護者家族の会から引用】