百句吟行、、、また一つの一里塚です!(◎_◎;)
お蔭をもちまして、このたび、新たな百句集「いのち尊し」を発行することが出来ました。m(__)m
昨晩、ノーベル平和賞受賞式のタイミングで、句集をとりまとめることが出来たことに、ひとり悦に入っています(^。^)/
晴れの受賞式での被団協代表者たち、、、ご高齢の皆様の、しっとりと喜びを噛み締める姿、また凛として世界平和や核廃絶を訴える様子は、何とも言えず良かったですね。(^_^)
馬関としても、本格的な歳の瀬を迎える中、新たな気持ちで日々の吟行を続けていきたいと思います。(^_^)
これからも変わらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます。m(__)m
「片恋の心洗ふや衣配」 祖谷馬関
(注)衣配(きぬくばり)は暮れの季語。歳末、正月の料に親しい人に晴着(衣)を贈ること。光源氏が暮に女たちに衣装を贈ったという「源氏物語玉かづらの巻」による季語で、現在のことではない。しかし現在でも、歳暮に春着を贈ることはめずらしいことではない。
「いのち尊し」 20241210
-100-
・冬の日に咽び泣く生命尊し
・雪降らず熊も眠らず漱石忌
・うたた寝の孫の欠伸や日向ぼこ
・旅立ちぬ貴女に届け冬至梅
・受験生懐かしきかな深夜便
・初紅葉すでに枯れたる枝もあり
・鬼灯のイルミネーション光りをり
・牡蠣船に揺られて白き指に触れ
・ノージャケットと決めつけた人だあれ?
・朝、空也堂鉢叩出初かな
-90-
・引越しの手を借りし夜や冬至風呂
・栄町塔さへ見えぬ雨月かな
・温かき行火の如く国訛り
・ひつまぶし混ぜるな危険鰻ごつ
・海螺の身の甘辛さ哉名古屋人」
・木天蓼も効かぬニャゴヤの猫の城
・寒き朝君を想ふや冬薔薇
・国税や花盗人も手折る枝
・悠久の時を語りて乞巧奠
・人の世に狂い咲きたる帰り花
-80-
・県政の真偽も知れず火事見舞
・野分さへ人気を呼びて済州の海
・今更に慕ふことなき父子草
・撫子の花揺れて子の未来かな
・歳の差の心かよひて風の盆
・柊の花に貴女の香り聞く
・世の末を嘆かば嘆け御講凪
・舶来やチーズフォンデュの囲炉裏かな
・神無月主の居ぬ間の宴かな
・被災地を想ひ歌ふや枯れ木立
-70-
・胸騒ぐ星の入東風阿衡かな
・黄落の如く散りゆく隣家かな
・初紅葉御幸の傘や今何処
・望月と呼びたしが我寒月や
・冬や立つ踞るかなさくら駅
・音合わせ爪弾くギター漸寒し
・売れ筋や取らぬ狸の皮算用
・還暦の女郎屋通いや尾花蛸
・茜さす君の横顔春画展
・後戻りできず喰らふや御難餅
-60-
・薔薇咲かず釣瓶落しの選挙かな
・話し手の重なり合うて初電話
・不義理する雀蛤となるべし
・うそ寒や人には非ず闇バイト
・ラーメンにノート敷きたる夜食かな
・豺や祭り横目の夏日かな
・夢叶ふ菊黄花あり世界戦
・曲がるなら刻んで炒るぞ若牛蒡
・秋出水凪も束の間能登の海
・傘一つ思ひ出したり秋の雨
-50-
・榲桲の如き想ひ出十四年
・其の舞台一里塚なり秋の声
・予行なし歌会始サムプルズ
・澱の秋いにしえの舟くらわんか
・次の世を想ふ夜長やほうき星
・満月も足らずと言ふか技芸天
・人生の秋深まりて同期会
・学舎は畑と聞くや鎌祝い
・股引きの恋しかりける寒露かな
・秋麗らジャケット裏や花の舞
-40-
・枯れ池を埋めるが如し雨祝い
・咳一つ心で贈る花梨の実
・春寒や遠く小さく君の影
・演説やかりがね寒き頼りなさ
・瓜番も震え上がるや闇バイト
・風任せ吟遊の旅秋の蝶
・後追いの子も巣立ちて燕帰る
・出雲路や神在祭議り事
・親元を離れ苺の根分けかな
・安寧を祈りて星の貸物す
-30-
・政権や釣瓶落しの如く散り
・炎天に秋喰まれをりポーチュラカ
・AIに正体訊くや枯れ芒
・韓メイク山の粧ふ如き紅
・茅蜩や静かさ呼びて鳴き止めり
・畦道に紅一列の曼珠沙華
・革命や西の空から上り月
・鯊の竿吾も釣られし人の海
・実りたる海の向こうの稲穂かな
・耳鳴りや蝮と星の繰り返し
-20-
・綺羅綺羅と渡りたるかな夜這い星
・名月や技術革新見てくれろ
・自動バス轍も揺らぐ残暑かな
・見上れば小さき夕陽木守柿
・彼岸の避暑ええ加減にしておくれ
・夢醒めて手に汗や入学試験
・血は争えぬと夜長に独り言つ
・馬肥ゆる秋のラマダン御免かな
・虎の耳白きリボンの雪の下
・大饗も下すことあり大臣家
-10-
・ふと嗅ぎて沁みる生命や檸檬の実
・イノベーション心昂る白露かな
・彼の異形鬼も笑うか追儺祭
・重陽や九九は藤原京に在り
・うめきたの門出を染めよ藍の花
・夜濯ぎの君や再び恋うる唄
・彼の人の想い出揺れて檸檬の香
・松虫の声も予行や九月かな
・八月の風去りぬ頃秋の蚊帳
・長き路連れ合ふ君にクラベルを
お蔭をもちまして、このたび、新たな百句集「いのち尊し」を発行することが出来ました。m(__)m
昨晩、ノーベル平和賞受賞式のタイミングで、句集をとりまとめることが出来たことに、ひとり悦に入っています(^。^)/
晴れの受賞式での被団協代表者たち、、、ご高齢の皆様の、しっとりと喜びを噛み締める姿、また凛として世界平和や核廃絶を訴える様子は、何とも言えず良かったですね。(^_^)
馬関としても、本格的な歳の瀬を迎える中、新たな気持ちで日々の吟行を続けていきたいと思います。(^_^)
これからも変わらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます。m(__)m
「片恋の心洗ふや衣配」 祖谷馬関
(注)衣配(きぬくばり)は暮れの季語。歳末、正月の料に親しい人に晴着(衣)を贈ること。光源氏が暮に女たちに衣装を贈ったという「源氏物語玉かづらの巻」による季語で、現在のことではない。しかし現在でも、歳暮に春着を贈ることはめずらしいことではない。
「いのち尊し」 20241210
-100-
・冬の日に咽び泣く生命尊し
・雪降らず熊も眠らず漱石忌
・うたた寝の孫の欠伸や日向ぼこ
・旅立ちぬ貴女に届け冬至梅
・受験生懐かしきかな深夜便
・初紅葉すでに枯れたる枝もあり
・鬼灯のイルミネーション光りをり
・牡蠣船に揺られて白き指に触れ
・ノージャケットと決めつけた人だあれ?
・朝、空也堂鉢叩出初かな
-90-
・引越しの手を借りし夜や冬至風呂
・栄町塔さへ見えぬ雨月かな
・温かき行火の如く国訛り
・ひつまぶし混ぜるな危険鰻ごつ
・海螺の身の甘辛さ哉名古屋人」
・木天蓼も効かぬニャゴヤの猫の城
・寒き朝君を想ふや冬薔薇
・国税や花盗人も手折る枝
・悠久の時を語りて乞巧奠
・人の世に狂い咲きたる帰り花
-80-
・県政の真偽も知れず火事見舞
・野分さへ人気を呼びて済州の海
・今更に慕ふことなき父子草
・撫子の花揺れて子の未来かな
・歳の差の心かよひて風の盆
・柊の花に貴女の香り聞く
・世の末を嘆かば嘆け御講凪
・舶来やチーズフォンデュの囲炉裏かな
・神無月主の居ぬ間の宴かな
・被災地を想ひ歌ふや枯れ木立
-70-
・胸騒ぐ星の入東風阿衡かな
・黄落の如く散りゆく隣家かな
・初紅葉御幸の傘や今何処
・望月と呼びたしが我寒月や
・冬や立つ踞るかなさくら駅
・音合わせ爪弾くギター漸寒し
・売れ筋や取らぬ狸の皮算用
・還暦の女郎屋通いや尾花蛸
・茜さす君の横顔春画展
・後戻りできず喰らふや御難餅
-60-
・薔薇咲かず釣瓶落しの選挙かな
・話し手の重なり合うて初電話
・不義理する雀蛤となるべし
・うそ寒や人には非ず闇バイト
・ラーメンにノート敷きたる夜食かな
・豺や祭り横目の夏日かな
・夢叶ふ菊黄花あり世界戦
・曲がるなら刻んで炒るぞ若牛蒡
・秋出水凪も束の間能登の海
・傘一つ思ひ出したり秋の雨
-50-
・榲桲の如き想ひ出十四年
・其の舞台一里塚なり秋の声
・予行なし歌会始サムプルズ
・澱の秋いにしえの舟くらわんか
・次の世を想ふ夜長やほうき星
・満月も足らずと言ふか技芸天
・人生の秋深まりて同期会
・学舎は畑と聞くや鎌祝い
・股引きの恋しかりける寒露かな
・秋麗らジャケット裏や花の舞
-40-
・枯れ池を埋めるが如し雨祝い
・咳一つ心で贈る花梨の実
・春寒や遠く小さく君の影
・演説やかりがね寒き頼りなさ
・瓜番も震え上がるや闇バイト
・風任せ吟遊の旅秋の蝶
・後追いの子も巣立ちて燕帰る
・出雲路や神在祭議り事
・親元を離れ苺の根分けかな
・安寧を祈りて星の貸物す
-30-
・政権や釣瓶落しの如く散り
・炎天に秋喰まれをりポーチュラカ
・AIに正体訊くや枯れ芒
・韓メイク山の粧ふ如き紅
・茅蜩や静かさ呼びて鳴き止めり
・畦道に紅一列の曼珠沙華
・革命や西の空から上り月
・鯊の竿吾も釣られし人の海
・実りたる海の向こうの稲穂かな
・耳鳴りや蝮と星の繰り返し
-20-
・綺羅綺羅と渡りたるかな夜這い星
・名月や技術革新見てくれろ
・自動バス轍も揺らぐ残暑かな
・見上れば小さき夕陽木守柿
・彼岸の避暑ええ加減にしておくれ
・夢醒めて手に汗や入学試験
・血は争えぬと夜長に独り言つ
・馬肥ゆる秋のラマダン御免かな
・虎の耳白きリボンの雪の下
・大饗も下すことあり大臣家
-10-
・ふと嗅ぎて沁みる生命や檸檬の実
・イノベーション心昂る白露かな
・彼の異形鬼も笑うか追儺祭
・重陽や九九は藤原京に在り
・うめきたの門出を染めよ藍の花
・夜濯ぎの君や再び恋うる唄
・彼の人の想い出揺れて檸檬の香
・松虫の声も予行や九月かな
・八月の風去りぬ頃秋の蚊帳
・長き路連れ合ふ君にクラベルを