「重陽の節句」は、平安初期に中国より伝わり、奇数は縁起が良い「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられ、陽数の最大値である「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句の一つとしたそうです。
旧暦の9月9日は、現在の10月中旬ごろにあたり、まさに菊が美しく咲く時期、、、菊は「仙境に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があるとされてきました。
菊を行事に用いたため、重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれており、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い無病息災や長寿を願います。( ; _ ; )/~~~
俳聖・松尾芭蕉は、奥の細道などの行脚を終え、故郷の伊賀に戻ったのち、一路、大坂を目指していました。(^-^)
元禄7年(1694)、病をおして伊賀を発った芭蕉は、旧暦9月9日の重陽の節句に奈良から大坂に向かって暗峠を越えました。 (^_^)
その時に詠んだのが、峠の句碑にもある、
その時に詠んだのが、峠の句碑にもある、
「菊の香にくらがり登る節句かな」です。
この暗峠越えが芭蕉最後の旅となり、大坂に入ってまもなく、10月12日に亡くなりました。 享年51歳でした。(≧∇≦)
この暗峠越えが芭蕉最後の旅となり、大坂に入ってまもなく、10月12日に亡くなりました。 享年51歳でした。(≧∇≦)
現代、、、新型コロナウイルスの変異株に世界各国が翻弄され、出口が見えない状況です。(ToT)/~~~
邪気を払う効能の菊の花、、、重陽に因んで、強く香り立ってもらいたいものです。( ^_^)/~~~
「疫病や此の先見えず重陽の
暗がり越えに菊香り立て」
by 祖谷馬関