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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

「早苗とる手もとや昔しのぶ摺」 芭蕉

今朝のお題は「重力」、「万有引力」です。(^。^)

ニュートンが、リンゴが木から落ちる様子を見て「万有引力の法則」を発見したのは、大変有名な話ですよね。(^-^)

地球上の万物は、この「万有引力」によって地上に引き寄せられ、さらには、宇宙においても、全ての質点(物体)は互いに gravitation(=引き寄せる作用、引力、重力)を及ぼしあっている、とされています。

と、難しい話は置いといて、、、

老化に伴い、瞼や頬などの顔立ちをはじめ、あらゆる肉片が下がって来るのも、これ、万有引力か。m(__)m

テレビでは、「無重力ブラ」なる下着のCMが流れ、万有引力に逆らおうと躍起です。(^。^)

投身自殺が成立するのも、大切な皿を割ってしまうのも、、、万有引力は無慈悲です。m(__)m

この万有引力から逃れる術はないものか、、、!(◎_◎;)

数年前、宿泊先の大浴場に隣接するリラクゼーションコーナーにマッサージ機が置いてあり、その脇に「無重力マッサージ」と謳い文句がありました。(^-^)

もちろん、「無重力マッサージ」を体験してみたのですが、、、( ; _ ; )/~~~

何というか、マッサージ機自体がグルグルと変則的に回転して、全然リラックスできない!(T . T)

マッサージ機側は、必死に「無重力感」を演出しようとしているのでしょうが、残念ながら、船酔いに似た気分に陥りました。m(__)m

やはり、「万有引力」からは逃れられないようです。( ; _ ; )/~~~

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

さて、「奥の細道」より、今日の一句。

「早苗とる手もとや昔しのぶ摺」 芭蕉

はて?、、、しのぶ摺、とは、いったいなんでしょうか?(^_^)

調べてみると、

忍草の葉を布帛に摺りつけて染めたもの。その模様の乱れた形状から、しのぶもじずりともいう。昔、陸奥 (むつ) の国信夫 (しのぶ) 郡(福島県福島市)で産した。
また、和歌、俳諧などで、動詞「しのぶ(忍)」の意にかけて用いることもある。しのぶ。《季・秋》

以下、ネットにあった解説と句意です。( ^_^)/~~~

(解説)
「しのぶもぢ摺の石」は歌枕である。これを詠んだ最も有名な歌が、小倉百人一首にもある河原左大臣、源融の〈みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆえにみだれそめにし我ならなくに〉(「古今集」)だろう。
「『しのぶもぢ摺』の衣のかすれ乱れた模様のように、誰のせいで心が乱れ始めたのか、私のせいではないのに(あなたのせいです)」という、甘く切ない恋の歌である。「しのぶもぢ摺」が、千々に乱れた恋心、「しのぶ」が「密(ひそ)やかな恋」を思わせる強力な枕詞(まくらことば)だ。
しかし、「この歌枕と伝説の地を、芭蕉は自分の目で確かめに来たのに、がっかりして帰った」と伝えられている。
芭蕉が訪れた当時、文知摺石は、半分地中に埋もれていた。「ほそ道」では、地元の子どもの言葉を借りて「石は山の上にあったが、人々が畑の麦を抜いて、文知摺の技法を試すので、住民が怒って谷へ落とした。それで、上の面が地面に埋もれた」と理由を説明している。
そして芭蕉いわく「そんなことがあってよいものだろうか」と、芭蕉の激しい落胆が伝わってくる。

(句意)
ここ信夫の地で忍ぶ摺が行われていたのは昔のこと、せめて早苗を取る早乙女の手元に往事の所作を偲ぶとしよう、の意。
ロマンの消失にがくぜんとしつつ、現在の田植えに視点を移し、昔をしのぶ感慨を詠んだ、この転換、さすがである。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

こりゃ、ずんべらぼん!🤡

奥の細道は、古今の歌枕を訪ねる旅と聞いてはいましたが、この「しのぶもぢ摺の石」も歌枕だったのですね!(^-^)

期待して訪ねた先にあったのは、粗末に扱われ、土に半分埋もれた石、、、そりゃ、パイセン・バッショーもガッカリです!(◎_◎;)

それにしても、この「しのぶ摺」なる紋様の着物を見てみたいものです。(^_^)

では、馬関より、返句献上申し上げます。

 「実の転び葉が枯れ枝も落ちて冬」 祖谷馬関

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