京都の三尾(さんび)と言われる、高雄・槇尾・栂尾、、、それぞれに、高雄「神護寺」、槇尾「西明寺」、栂尾「高山寺」という名刹があります。(^。^)
なかでも、神護寺は、和気清麻呂が建立、空海や最澄、それに文覚といった高僧との縁が深いことで有名です。(^-^)
神護寺の正式名称は「神護国祚真言寺」、延暦年間に、「和気清麻呂」が河内の神願寺と当地の高雄山寺を合併し、勅願寺としました。
その後、最澄が清麻呂の長男「広世」の招きで法華会を行い、空海が入寺、弟子の真済が宝塔を建て、五大虚空蔵菩薩坐像五体を安置した、と言われます。
以後、中興の祖「文覚」は、後白河法皇に「文覚四十五箇条起請文」を上呈するも、伊豆に島流しとなり、そこで、源頼朝と知り合います。
本尊は薬師如来立像、大師堂は「納涼房」と呼ばれ、板彫弘法大師尊像が安置されています。
寺宝に「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光能像」があり、大和絵の「山水屏風」、現存最古の「高雄曼荼羅」があります。
空海筆「灌頂暦名」は、空海が最澄や弟子の泰範らに伝授した際の名簿です。
紅葉が美しい季節、、、神護寺から谷へ放り投げる土器(かわらけ)の涼やかな空中軌道と潔く岩に砕け散る音、、、(^_^)
初冬の空を舞う小さな土器に、贅沢はなくとも、普通の平穏な日々を切に願う一句。
「神護寺や土器に請ふ市井の日」 祖谷馬関