今日は雨ときどき曇り。今朝は上空に雲が広がっていて、スッキリしない空模様となった。今朝の気温は14℃で湿度が高く、東よりの風が吹いている。玄関ポストに投函された朝刊はビニル袋に入っていて、未明に雨が降ったようなのだが、部屋の窓から外を眺めると、路面に降った形跡は無かった。ただ、空気が湿っぽく、いつ雨が降り出してもおかしくないような陽気である。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出る。天気予報を見ると、1日の中で気温が最も高いのは未明で、次第に気温が下がってくるらしい。そこで、薄手のモッズコートと大きめの折り畳み傘をカバンの中に入れて出勤した。外の出ると電線には数羽のムクドリが止まっていて、朝から賑やかに鳴いている。日野駅から電車に乗って新宿駅に到着すると、雨がパラパラと降ってきた。職場に着いて窓から外を眺めると東京の市街地に薄くもやがかかっていて、視界が悪くなっていた。
日中は雨が降ったり止んだりの空模様となった。正午は上空に厚い雲が広がっていて、霧雨のような弱い雨が降る生憎の空模様である。昼間の最高気温は11℃と朝よりも低くなり、強い北よりの風が吹いている。夏日だった昨日よりも正午の段階で、15℃も気温が下がって、報道によれば3月中旬並みの陽気になったとのことである。外に出てみると湿った冷たい風が吹いていて、少し肌寒く感じられた。
日没の時刻が近づくにつれて、次第に空が暗くなってきた。日没の時刻を過ぎると漆黒の闇が東京の街を覆ってきたが、やがて街に灯りが点ると、宝物をちりばめたように窓の外が明るくなってきた。
夜、仕事を終えて帰宅の途につく。カバンの中に入れておいた薄手のモッズコートを上着の上には追って建物の外に出た。雨は降っていなかったが、昼間に降った雨で路面はしっとりと濡れていて、湿った風がヒンヤリと感じられる。水分をたっぷりと含んだ空気が冷たく、またいつ雨が降り出してきてもおかしくないような天気である。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。今日も新宿駅周辺は混んでいるので、人混みを避けて立川で食べることにした。
立川駅で電車を下車すると、改札を抜けて駅南口に出た。ペデストリアンデッキからいろは通りに降りると、国立方面に向かって歩いていく。WINS通りとの三叉路から更に東に80mほど進んだ右手に豚丼店「伝説のすた丼屋 立川店」がある。今日はこの店に入ることにした。
店に入るとすぐ左手にタッチパネル式の券売機があり、ここで食券を購入する。券売機のトップメニューから「店内」を選び、先に進む。
メニューのページは「すた丼・生姜丼・塩すた丼」「トッピングすた丼」「カレー・チャーハン」「伝説のすたみな唐揚げ」「定食」「セットメニュー」「こだわりのサイドメニュー」「今月のおすすめ」に分かれている。
最初のページは「すた丼・生姜丼・塩すた丼」である。
次は「トッピングすた丼」である。
続いて「カレー・チャーハン」を表示させてみる。
次は「伝説のすたみな唐揚げ」である。
続いて「定食」となっている。
次に「セットメニュー」を表示させてみた。
「こだわりのサイドメニュー」も見てみる。
「今月のおすすめ」は「濃厚豚焼肉丼」「唐揚げ合盛り濃厚豚焼肉丼」「濃厚豚焼肉丼 超ドカ盛り」「岩塩焼肉丼」となっていた。
食券を購入すると、券売機の隣に出てきた店員に、食券を渡した。注文したのは不動の人気No.1「すた丼」「肉飯増し」である。ちなみに店員に聞くと、「すた丼」の並盛はご飯の量が340gで肉の量は110gとのこと。「飯増し」はご飯の量が570gとなり、「肉増し」は肉の量が50g増える。「すた丼」「肉飯増し」にするとご飯の量が570gで肉の量が160gとなるので、総量で730gといったところである。もっと量があるのかと身構えていたが、聞いてみるとそれほどでもない。「増し増しトリプル」の蝋細工が店頭のカウンターに置かれているが、こんな量を注文しなければ、腹が減っているときにはかなりリーズナブルにガッツリと食べられる。
店の奥に進む。店内は入口からみて右手に厨房のカウンターがあって、その周囲にカウンター席が15席コの字形に配されている他、その周囲に4人掛けのテーブル席が3卓と3人掛けのテーブル席が1卓、2人掛けのテーブル席が3卓配されている。この内、3人掛けのテーブル席は各席ごとにアクリル板で仕切られていて、カウンター席のようになっていた。カウンター席の卓上にも各席を仕切るアクリル板が設置されている他、4人掛けのテーブル席の卓上にも対面の席とを仕切るアクリル板が設けられている。
空いている席に座る。卓上には醤油と酢、ラー油、七味、普通の赤フレンチドレッシング、伝説のすたみなドレ、おろしニンニク、豆板醤といった各種調味料や薬味の他、箸と楊枝、紙ナプキンが置かれている。
お冷はセルフとなっており、店内の2か所に給水器が設置されている。給水器の脇には重ねたコップが並べられており、コップを1つ手に取ると、給水器でコップに冷水を注いで席に戻った。
まもなく料理が一式運ばれてきた。「すた丼」には味噌汁と生玉子が1個付く。
さっそく箸と紙ナプキンを1枚取った。それから最初に生玉子を割っておく。
お冷で喉を潤すと、箸を取って味噌汁を少し飲む。味噌汁はモヤシの味噌汁である。
味噌汁は煮たモヤシの甘味が出ていて、淡い甘さに味噌汁のダシが胃袋に染み渡るように美味しい。モヤシはしんなりとしていて、ジューシーな歯応えである。
味噌汁を半分くらい飲んだところで、「すた丼」「肉飯増し」を食べる。「すた丼」「肉飯増し」は丼にご飯を盛った上に海苔を敷き、その上に秘伝のニンニク醤油ダレを絡めて炒めた豚バラ肉をたっぷりと載せている。豚バラ肉にはネギが入っている他、丼の一隅にはタクアンが2枚添えられている。
ちなみに丼を横から見ると、ご飯の盛りが良いのがわかる。
丼を左手で持ち上げると、ずっしりと重い。「すた丼」「肉飯増し」をかき込むようにして食べる。
超剛力な炎で一気に仕上げた肉の丼はニンニクの香りが立ち上って、実に食欲をそそる。薄切りの豚バラ肉はタレの旨味と肉の旨味が絡まりあって、ご飯と一緒に喉の奥に消えていく。しばらくは無我夢中でご飯と肉をかき込んだ。強火で炒められたネギは甘くて、ジューシーで美味しい。コクのあるニンニクのパンチが効いていて、もう箸が止まらない。
気が付いた時には肉はだいぶ無くなっていて、ご飯も1/3くらいにまで減っていた。箸休めにタクアンを食べて、再びご飯をかき込んだ。
途中で味変をすることにして、生玉子を投入することにした。「すた丼」には小ぶりの小さい玉子が添えられている。
生玉子に醤油を入れて箸でよくかき混ぜると、これに卓上のおろしにんにくを適量加え、再び箸でかき混ぜる。これをご飯の上からかけて、ご飯と生玉子、豚肉が適度に絡み合うようにしたところで、丼をかきこんだ。玉子の甘味にガツンとニンニクの辛さが効いて美味しい。もうどうしようもなく箸も止まらない。一気に残ったご飯と肉をかき込んで、丼の中が空になった。
最後に味噌汁を飲み干して完食。美味かった。満足である。
卓上のコップに残った冷水も飲み干すと、帰り支度をして店を出た。
立川駅から中央線の電車に乗って日野駅に向かう。電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて駅の外に出た。外は傘を差すほどでは無かったが、霧雨のような雨が降っている。気温は都心の昼間の気温より1、2℃低いくらいなのだが、風が更に冷たさを増したように思えた。湿った風が体温を奪っていくかのように感じられる。
家に着くと、風呂を沸かして熱い湯に浸かった。1日の疲れが洗い流されるように感じられて気持ちよかった。
彼岸の入りの今日は雨のち曇り。今日は午前中2時間のテレワークをしてから出勤する予定となっていて、いつもより遅く起床した。未明から朝にかけて雨が降ったらしい。上空には厚い雲が広がっていて、路面がしっとりと濡れている。所々に水たまりも出来ていた。今朝の気温は5℃で、弱い北よりの風が吹いている。外に出てみると、湿った風が冷たく感じられた。
髭を剃って顔を洗うと、湯を沸かしてコーヒーを淹れる。昨夜の夕食がかなり重かったこともあって、朝食を食べる気にはならなかった。玄関のドアポストに投函された朝刊を取り出して新聞を読みながらコーヒーを飲むと、定時よりも少し前の時間になったところで業務端末に電源を入れて業務を開始した。
午前中は雨が降ったり止んだりの空模様となった。業務を開始してから2時間が経過すると、職場にテレワーク終了を告げるメールを送付して出勤の準備をする。朝からあまり気温も上がらず、外は霧雨のような雨が降っている。クローゼットの中から冬用のダウンコートを取り出すと、着て家を出た。
日野駅から中央特別快速電車に乗って新宿に向かう。電車は思いのほか、乗車率が高くて、日野駅で座ることができなかった。隣の立川駅で、電車を降りる人がいたので、何とか座ることができた。
日中は雨で、上空には厚い雲が広がっていて、小雨がぱらつく生憎の空模様となった。昼間の気温は5℃と朝からあまり変わらず、むしろ下がっているくらいの寒い1日となった。昨日よりも16℃も下がり、真冬の寒さである。北よりの風が吹いていて、一段と寒く感じられた。
夕方、職場のあるフロアの西側の窓から外を眺めると、夜霧が東京の市街地を覆っていて、見通しが悪くなっている。霧の中に街の明かりがポツポツと見えていた。雨が時折強く降っていて、窓に雨粒が流れていった。雨は止みそうに無さそうである。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。仕事を終えて職場を出ると、新宿住友ビルに向かった。今日は週末で明日から3連休ということもあって、ちょっと一杯飲んでいきたい気分だが、外は雨が降っていて足下も悪い。しかもまん延防止等重点措置に伴い、飲食店の営業時間は短縮の要請が出ていて、夜9時までとなっている。アルコール抜きで食事をすることに決めた。
昨年お昼を食べたシンガポールのカヤトースト専門店「ヤクンカヤトースト(Ya Kun Kaya Toast) 新宿住友ビル店」の隣に親子丼・鶏料理専門店「西新宿 とりほまれ」が先月17日にオープンした。今日はこの店に入店することにした。
入口を入ると、すぐ右手にメタルラックの棚が置かれていて、その上にアルコール消毒液が置かれている。消毒液で手指の消毒を済ませると店の奥に進んだ。店員に「空いている席にどうぞ」と言われて、店内を見渡す。
店内は正面奥に厨房があり、その手前右手に大きなテーブルが置かれていて、その周囲に10人ほどが座れるように椅子が配置されている。席毎にアクリル板で仕切られている。そのテーブルの手前と店の左手には4人掛けのテーブル席が6卓と2人掛けのテーブル席が2卓配されている。左手の壁際の4人掛けのテーブル席に座った。
コートと上着を脱ぐと、店員が温かい麦茶と冷たいおしぼり、メニューを持ってきた。テーブル席の中央にはアクリル板を置いている。
麦茶を飲みながらメニューを見る。メニューは3枚ある。1枚はドリンクメニューである。
1枚めくると、その下には、単品料理のメニューがあった。
一番下には定食メニューがある。
店員を呼んで料理を注文する。注文したのは「甲州名物・信玄どりの鳥モツ煮膳」である。お腹も減っているので、これに「八ヶ岳十割蕎麦(小)」を追加で注文する。ちなみに定食のご飯はお替わり可能とのことなので、最初のご飯を大盛で注文することにした。
お茶を飲んでしばらく待っていると、料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。
トレーの上には「甲州名物・信玄どりの鳥モツ煮」と「八ヶ岳十割蕎麦(小)」、薬味、蕎麦つゆ、ご飯、味噌汁、小鉢、七味、箸が所狭しと載せられている。さっそくおしぼりで手と顔を拭くと、蕎麦つゆの入った蕎麦猪口の上に置かれた薬味をトレーの外に置いた。
最初に蕎麦を食べることにする。蕎麦猪口に入った蕎麦つゆは少し艶がかっている。
薬味はおろしワサビと刻みネギである。
蕎麦猪口に全ての薬味を投入すると、蕎麦を食べることにした。せいろに盛られた蕎麦は、ハーフながら、なかなか盛りが良い。
蕎麦をたっぷりとつゆに浸して口に運ぶ。艶のある蕎麦つゆは甘辛い感じのある味わいで、蕎麦にたっぷりと絡まって口の中に入ってきた。蕎麦は平打ちのような扁平の麺で、コシがあって美味しい。長さが短いのが意外である。
弾力のある歯応えにおろしワサビのツンとした辛味と、刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。ツルツルとした喉越しで美味しかった。
蕎麦を食べ終えると味噌汁を飲む。味噌汁はワカメの味噌汁で、刻みネギが浮かべられている。
蕎麦で満たされた胃袋に染み渡るように美味しい。ふんわりとした食感のワカメが味噌汁にボリュームを与えている。刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。
「甲州名物・信玄どりの鳥モツ煮」は山梨の地鶏である信玄どりの鶏のレバー、砂肝などを甘い醤油のたれで煮詰めたもの刻みネギを散らし、キンカンを1個載せている。
鳥モツ煮には七味が添えられている。
この鳥モツ煮をご飯で食べる。大盛のごはんはちょっと固めに炊かれている。
ご飯の上に鳥モツ煮を2切れ載せて、そのままご飯と一緒にかき込んだ。
コリコリとした食感の鳥モツは砂肝だろうか。もう1つの鳥モツは弾力のある食感で、ハツのようである。甘辛い鳥モツ煮を楽しみながら、ご飯をかき込む。ほどよい弾力のある食感の米粒と鳥モツ煮の歯応えの組み合わせは楽しい。甘辛いタレでご飯が進む。
再び鳥モツ煮をご飯の上に載せると、七味を振りかけて食べることにした。七味のピリッとした辛さが鳥モツ煮の単調になりがちな甘辛いタレに絡んで、また異なった味わいで美味しい。ひたすら鳥モツ煮でご飯を楽しんでいると、ご飯茶碗が空になってしまった。
ここでご飯をお替わりする。二杯目のご飯は並盛とした。
二杯目のご飯の上にキンカンを載せる。キンカンは産卵鶏の体内にある未熟な卵や卵の素である。直径3㎝くらいのオレンジ色の玉で、見た目が金柑に似ていることからこの名前が付いたとされている。
弾力ある薄皮に包まれた卵黄は味が濃くて美味しい。
トロリとした食感のキンカンを食べてしまうと、小鉢でご飯を食べる。
小鉢はホウレンソウのゴマ和えである。
小鉢を片付けてしまうと、残りの鳥モツ煮を全てご飯の上に載せた。甘辛いたれをご飯にかけると、さまざまな食感や歯応えの鳥モツ煮を楽しみつつ、ご飯をかき込む。甘辛いたれがかかったご飯もまた絶品である。このタレだけでご飯が軽く一杯食べられそうだ。
ご飯茶碗が空になったところで、みそ汁を飲み干した。
最後に、そば湯をもらうことにした。そば湯は金属製のポットに入れられて運ばれてきた。
ポットの中には熱々のそば湯が入っている。
蕎麦猪口にそば湯を注ぎ、蕎麦つゆを軽くかき混ぜて飲み干す。そば湯はちょっと薄めで、蕎麦つゆの濃い味わいにそば湯の甘みがほのかに絡んで美味しい。
蕎麦つゆを飲み干してしまうと、湯呑みに残った麦茶を飲んで完食。美味かった。満足である。
帰り支度をして、卓上に置かれた伝票を持って店の厨房の中央にあるレジで代金を支払う。近日中にキャッシュレスに対応する予定とのことだが、今日はまだ支払いは現金のみとのこと。代金を支払うと、ビジネスリュックサックを担いで店を出た。
外は雨が降っているので、地下道を伝って新宿駅に向かう。駅改札を抜けると中央線下りホームに昇った。電車は混んでいなかったが、席に座ることが出来たのは、電車が三鷹駅に到着したときである。シートに腰を下ろすと、瞼が重くなってきた。襲ってきた睡魔に身を委ねて、ふと気が付くと、電車は日野駅に到着する直前だった。
日野駅で電車を降りて、家路を急ぐ。夜になって雨脚が強くなってきた。吐く息が白く見えて、眼鏡を曇らせる。家に着くと、熱い風呂に入って、1週間の疲れを癒やした。今週はいろいろあって疲れた。
今日は曇りときどき晴れ。今朝は上空に雲ひとつ無い空が広がっていて、東の空が白い光に染まっていた。西には薄い藍色の空が広がっていて、白から藍へのグラデーションが美しい。今朝の気温は8℃で、北西から風が吹いている。昨夜23時36分頃に起きた福島県沖の地震の後に情報収集で夜遅くまで起きていたこともあって、まだ完全に目が覚めていなかったが、ヒンヤリとした風に当たると眠気に覆われた頭がクリアになるような気分である。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。関東の鉄道は一部の線区でダイヤ乱れが生じていたが、中央線は早朝からダイヤ通りの運転だった。早めに職場に向かった人も多いようで、車内は比較的空いている。電車が新宿に到着すると、南口の開札を抜けて外に出た。駅の入口には報道のテレビカメラがずらりと並んでいて、駅構内を撮影している。それを横目に職場に向かった。
職場に着いて、西の窓から東京の市街地を見渡すと、上空には薄い雲が広がっているのが見えた。市街地の先には山々の稜線は霞むようにかき消されている。東の空には朝日が空高く昇ってきていて、空が明るくなっていた。
日中は上空に霞んだような青空が広がっていて、小さな綿雲が所々に浮かんでいた。昼間の最高気温は21℃で、南よりの風が吹いている。薄日が射していて日射しがそれほど強くないものの、少し動くと汗ばむような陽気となった。湿度が低くて、空気がヒンヤリと感じられる。午後になって雲の厚みが増してくると、次第に日が陰ってきて、日射しが無くなってきた。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。仕事を終えて職場を出ると、新宿センタービルに向かった。昨年ランチを食べたうどん屋「丸亀製麺 新宿センタービル店」が昨年6月末に閉店して、その後、先月28日にとんかつ屋「とんかつまるや 新宿西口店」がオープンになった。この店は新橋駅前に本店があるとんかつ屋で、6年前にも何度か食事をしたことのあるとんかつ屋のチェーン店の新店舗である。今日はこの店に入ることにした。
店に向かって左手の店頭に置かれた消毒液で手指の消毒を済ませると、店内に入った。店のつくりは以前とあまり変わらず、店の入口からみて右手手前に厨房があり、左手と奥にテーブル席が配されている。厨房の正面に6人掛けのテーブル席が4卓配されている他、店の奥中央に10人掛けのテーブル席が2卓配されていて、その左手には6人掛けのテーブル席が3卓と壁に面してカウンター席が3席設けられている他、右手には4人掛けのテーブル席が1卓設けられている。カウンター席を除いて各テーブルの中央には仕切板が設けられていた。
店員に「お好きな席にどうぞ」と言われて、奥にある4人掛けのテーブル席に座った。コートと上着を脱ぎ、椅子の1つにビジネスリュックサックを置くと、その隣の椅子に腰を下ろす。すると店員が来て、冷水の入ったコップを1つ置いていった。定食メニューは各テーブルの中央に設けられた仕切板に貼られている。
仕切板の中央には「必読 とんかつまるやのツウな楽しみ方」と書かれた紙が貼られていて、ドリンクや単品メニューも記載されていた。
今日は飲むつもりは無いので、定食メニューを眺める。店員を呼んで料理を注文する。注文したのは「デラックスかつ定食」である。この定食にはロース、メンチ、イカ、海老フライ、野菜2種のフライが付く。ご飯、みそ汁はおかわり自由となっているので、最初のご飯は大盛で持ってきてもらうことにした。
各テーブルの中央の設置された仕切板の下には醤油と洋カラシ、塩、とんかつソース、海鮮ソースといった各種調味料の他、箸と楊枝、紙ナプキン、冷水のポットが置かれている。
お冷やを1杯飲み干すと、冷水のポットから空になったコップに冷水を注ぎ入れた。しばらくして料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。
トレーの上には千切りキャベツの上に揚げ物がてんこ盛りに盛られた皿と大盛りのご飯、みそ汁、漬物が載せられている。さっそく卓上の紙ナプキン入れと箸立てから箸と紙ナプキンを1つずつ取った。
まずはみそ汁を飲む。みそ汁は赤だしのしじみの味噌汁で、中にはしじみが4粒入っていた。
空腹の胃袋に染み渡るような濃厚な味噌汁である。しじみの旨味が胃袋に広がって、いよいよご飯を食べようという気になった。勢いでみそ汁を飲み干してしまうと、みそ汁をお替わりする。
続いて揚げ物を食べることにした。
ちなみに野菜のフライはアスパラガスとヤングコーンである。アスパラガスは1本をまるごと揚げたものを半分にカットしている。
茶碗には大盛のごはんが盛られている。
アスパラガスのフライを1つご飯の上に載せた。
これにはトンカツソースをたっぷりとかけて食べる。
サクサクとした食感の衣に包まれたアスパラガスはジューシーで美味しい。どろりとしたトンカツソースは濃厚な旨さで、ご飯が進む。あっと言う間にアスパラガスのフライを片付けてしまった。
次はイカフライである。イカフライは2切れある。1切れをご飯の上に載せた。
イカフライには海鮮ソースをかけて食べることにする。海鮮ソースはサラサラとしていて、衣に染みこむようにイカフライにかかった。
イカフライにかぶりつくと、柔らかい歯応えに淡泊な旨味が美味しい。海鮮ソースの旨味が適度に絡んで、ご飯も進む。2切れのイカフライでご飯が空になってしまった。
ここでご飯をお替わりする。2杯目のご飯も当然大盛りである。
このご飯の上に海老フライを載せる。海老フライは1本だけである。
海老フライにも海鮮ソースをかけて食べることにした。
特大の海老フライはプリプリとした歯応えで、甘くて美味しい。尾まで香ばしく食べてしまった。
続いてヤングコーンを食べる。ヤングコーンのフライは1個だけ載っている。
ヤングコーンのフライにもトンカツソースをかけて食べた。ホクホクとした食感で、甘くて美味しい。サクサクとした衣の食感がアクセントになっている。
更にメンチカツも食べる。メンチカツは直径7cmで厚さは3cmほどあり、半分にカットされている。
メンチカツの断面からは肉汁が垂れていた。
メンチカツを1切れごはんの上に載せる。
その上からとんかつソースをかけて食べた。ふんわりとした食感のメンチカツはジューシーで美味しい。メンチカツを2切れ食べてしまうと、ご飯の茶碗は空になった。
再びご飯をお替わりする。3杯目のご飯も大盛である。
メインの皿の上には千切りキャベツとロースかつが残っている。
ロースかつは最大の長さ20cmで最大幅は9cmある。厚さは2cmくらいあって、6切れにカットされている。
脂身は少なく、断面は白っぽく見える。
先に千切りキャベツを片付けることにした。千切りキャベツにソースをかけて食べる。千切りキャベツは食感が感じられる位の太さが合って、キャベツのザクザクとした食感にキャベツの甘さが感じられる。
ここで想定外のことに気付いた。千切りキャベツが予想していたよりも多いのである。食べても食べても減らない。しかも、2杯の大盛のごはんを食べて、お腹もだいぶ膨れてしまっている。しかし、ここで料理を残すという選択肢は考えられなかった。とにかく千切りキャベツをひたすら食べる。なんとかキャベツを片付けると、ほとんど胃袋に余力が無くなっていた。
ここで最後の気力を振り絞って、ロースかつとご飯を食べる。ロースかつを2切れご飯の上に載せた。
トンカツソースをたっぷりと掛ける。
ロースかつにかぶりついた。サクサクとした衣の中に包み込まれたロース肉はジューシーな味わいと濃い味わいで美味しい。弾力のある歯応えで、なかなかのボリュームである。
2切れのロースかつを食べてしまうと、次の2切れのロースかつは塩で食べてみることにした。塩が肉の甘みと旨味を引き出していて、ご飯が進む。
ロースかつを食べる合間にお新香で箸休めである。お新香は角柱状にカットしたタクアンである。
5切れあり、1本を口に放り込んだ。程良い塩加減のタクアンは甘くて美味しい。パリパリとした食感で、良い気分転換である。しかもジューシーで、歯応えも楽しめる。
タクアンとご飯を交互に食べていくと、タクアンが無くなった。だいぶご飯も無くなった。ここでロースかつを1きれご飯の上に載せて、トンカツソースをたっぷりとかける。ロースかつにかぶりつきながらご飯をかき込んだ。
ご飯茶碗が空になったところで、ロースかつが1切れ、皿の上に残っている。この1切れは何もつけずに、そのままかぶりついた。純粋な肉の旨味と甘みが口の中に広がる。脂身が熱で溶けてジューシーな味わいに、肉の歯応えが加わってなんとも至福の味わいである。ロースかつを片付けてしまうと、最後に赤味噌の味噌汁を飲む。
ドロリとした感じの味噌汁は濃厚で美味しい。疲れ切った胃袋に染み渡るような味わいを楽しむと、最後にしじみの身をほじくり出して口に運んだ。なんとか食べきった感じだ。お腹もはち切れそうなくらいに苦しい。最後にお冷やで口の中をサッパリとさせて完食。
席を立ち、帰り支度をすると、伝票を持って店の入口脇のレジに進んだ。代金をクレジットカードで支払うと店を出る。地下道を歩いて新宿駅に向かうと、改札を抜けて中央線下りホームに昇った。
帰りの電車は混んでいた。座ることができたのは立川駅である。重くなったお腹を抱えるように座ったのも束の間、あっという間に日野駅に到着してしまった。
日野駅に着くと、改札を抜けて駅の外に出る。路面に濡れた跡があって、通り雨が降ったことを物語っていた。上空には雲が一面に広がっていて、北よりの風が吹いている。湿っぽく感じられる風が、ヒンヤリと涼しく感じられた。
今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、西の空高く月が眩いばかりに光を放っている。東の空にはいくつかの星が瞬いているのが見えた。今朝の気温は-4℃で、西よりの風が吹いている。透き通った風が氷のように冷たく感じられた。
今日は今日は午前中2時間のテレワークをしてから外部の会議にオンラインで参加し、その後は半休を取る予定となっている。通常の出勤日より少し遅めに起床すると、髭を剃って顔を洗った。それから湯を沸かしてコーヒーを淹れる。玄関のドアポストに投函された朝刊を取り出して新聞を読みながら、簡単に朝食を済ませると、定時よりも少し前の時間になったところで、業務端末に電源を入れて業務を開始した。
窓の外は朝日が射し込んで明るくなっていた。空は次第に青みが増してきて、スッキリと晴れている。朝よりも更に冷え込みが増して、朝の7時には-6℃まで下がった。外はキリッと搾ったような寒さで、アスファルトの路面から冷気が室内に忍び込んでくるかのように感じられる。自宅の中は暖房を効かせているが、足下がスースーと寒く感じられた。
業務を開始してから2時間が経過すると、職場にテレワーク終了を告げるメールを送付する。続いて外部の会議にオンラインで参加するために、自宅のパソコンを起動してZOOMにアクセスした。オンライン会議は昼頃に終了した。
日中は晴れ。昼頃に北から大小の積雲が流れてきたものの、上空には青空が広がっていて日射しが燦々と降り注いでいる。昼間の最高気温は7℃で湿度が低く、強い北よりの風が吹いている。窓から見える日射しとは裏腹に、外に出てみると強い風が容赦なく体温を奪っていくように凍えるように寒い。空気がカラカラに乾燥していて、風が肌を刺すように冷たかった。
午後は半休でお休み。今年初めての年休取得である。といっても特に予定は無い。とりあえず、お昼を食べに行くことにして家を出た。
日野駅から電車に乗って立川駅に移動する。既に時計の針は午後2時を廻っており、多くの店のランチタイムが終わっているか、あるいはラストオーダーの時間が迫っている。あまり選択肢は無い。
3年前にタンタン麺を食べたラーメン屋「揚州商人 立川店」のあるビルの北隣の建物の1階に居酒屋「立川磯坊主」がある。この店は平日11時30分(土日祝日は12時)から夜23時まで通し営業をしていて、しかもランチの定食は昼も夜も食べられるとのこと。そこで今日はこの店に入ることにした。
店に入ると、正面にアルコール噴霧器と検温器が一体となった装置が設置されていて、ここで検温と手指の消毒を済ませる。店員の案内に従って店の奥に進んだ。店内は入口から見て左手に厨房があり、入口側にカウンター席が6席設けられている他、4人掛けのテーブル席が11卓配置されている。店の奥には小上がりが設けられていて、掘り炬燵形式の4人掛けのテーブル席が4卓設けられていた。ただし、その内の1卓とテーブル席1卓は物が置かれていて、通常は使用していないようである。
席に座ると、ジョッキに入ったお冷やと温かいおしぼりが出された。店員に「ランチか酒か」と聞かれて、「ランチ」を答えると、卓上に置かれた取り皿が取り払われて、卓上に置かれていたメニューが広げられた。
まずはおしぼりで手と顔を拭き、お冷やを飲みながらメニューを見る。最初のページは各種ドリンク類が掲載されている。
ページをめくる。次のページも各種アルコール類が掲載されている。
次の見開きには各種逸品料理、焼き物、刺身が掲載されていた。
更にページをめくると、活貝盛り合わせ、串焼き、やきとん、揚げ物・鉄板焼きのページとなっている。
次の見開きには各種サラダ、ご飯物、ランチが掲載されている。
メニューとは別に「房総やきとん」と書かれた各種串物のメニューがあった。
店員を呼んで料理を注文する。どれも美味そうなメニューなのだが、オススメはやはりメニューの一番上にある「宮川焼定食」なのだろう。店員さんなのだろうか、「宮川えりが考案したほろほろスパイシーチキン定食。」との注記がある。そこでこの「宮川焼定食」をご飯大盛で注文した。
卓上にはメニューの他に生醤油と塩、七味といった調味料と串入れ、箸、楊枝、手指消毒アルコールが置かれている。
お冷やを飲みながら料理が出来るのを待っていると、しばらくして料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。トレーの上には鉄板に載せられたスパイシーチキンとサラダ、ご飯、味噌汁が載せられている。
さっそく箸を取ると、味噌汁を飲む。味噌汁にはさまざまな魚の小片にネギ、ナメコ、刻んだ油揚げが入っていて刻んだ青ネギが浮かべられている。かなり具だくさんの味噌汁である。
空腹だったこともあって、胃袋に染み渡るように味噌汁が美味しい。ダシの旨みに魚の旨味が染み出していて、さまざま旨味が絡まり合っている。刻みネギのシャキシャキとした食感にジューシーな油揚げ、なめこの粘りがそれぞれ食感のアクセントになっていて、飲み応えのある味噌汁である。
続いてサラダを食べる。サラダはちぎったリーフレタスと刻んだ水菜が盛られた上にスライスしたタマネギを載せ、コーンをトッピングして和風ドレッシングがかけられている。
今日も日中は湿度が低く、空気が乾燥していることもあって、水気のある野菜が美味しい。ふんわりと盛られたレタスの葉は柔らかく、和風ドレッシングの旨味にダイコンおろしだろうか、ジューシーな味わいが良く絡む。水菜やタマネギのシャキシャキとした食感とコーンの甘さがアクセントになっていて、しかもなかなかのボリュームである。サラダを食べてしまうと、お冷を少し飲んで喉を潤す。
ほろほろスパイシーチキンは鉄板に載せられている。取っ手の付いた鉄板の上には大きめの鶏肉が8切れとその他小片の鶏肉がカレー粉で炒めてあって、その上にたっぷりの刻んだ青ネギと糸唐辛子が載せられている。
これをご飯で食べるのだが、大盛にしたご飯の量が圧巻だ。山盛りを越えて、昔話に出てきそうな神盛りのご飯である。
このご飯に鶏肉を載せて食べようとしてあきらめた。そもそもご飯の量が多すぎて、ご飯の山からご飯がこぼれそうである。そこで、鶏肉を口に入れて、そのタイミングでご飯をかき込むことにした。
糸唐辛子と一緒に鶏肉を口に放り込む。カレー粉で炒めた鶏肉は、ほどよくスパイシーで美味しい。鶏肉はよく熱が入っていて脂身は無く、舌の上でホロホロと崩れるように美味しい。
鶏肉を楽しみながらご飯を食べる。ご飯は少し固めに炊かれている。ご飯の量に比べて鶏肉の量が少ないので、ご飯をかき込むようにして食べた。口の中でスパイシーな鶏肉が崩れて米粒と混ざり合い、喉の奥に消えていく。これは美味い。いくらでもご飯が食べれてしまう。
鶏肉が無くなると、更に鉄板にこびりついた鶏肉の欠片をご飯の上に載せてかき込んだ。しかし圧倒的にご飯の量が多い。鉄板の上も空になってしまった。
一品料理を追加で注文することも考えたが、それは食べ過ぎのような気がした。仕方ないので、味噌汁をご飯に適量かけて、雑炊にして食べることにする。こういうところは独りメシの良いところである。
味噌汁はさまざまな具が入っていて、なかなか味わい深い。ご飯にかけて、サラサラとご飯をかき込むと、あっと言う間にご飯茶碗が空になった。お椀に残った味噌汁を飲み干して完食。
美味かった。満腹、満足である。最後にグラスに残ったお冷やを飲み干す。身支度をして席を立つと、勘定を済ませて店を出る。時計の針は午後3時を廻っていた。
日が暮れるまでに予定していた用件を済ませると、帰宅の途についた。日が傾いてくると、次第に雲が地平線付近に押しやられて、上空には澄んだ空が広がってきた。
日が沈んでまもなくすると、西の空に明るく輝く星が見えた。
今日は晴れ。今朝は上空に凍てついたような暗く澄んだ空が広がっていて、星が瞬いているのが見えた。今朝の気温は-4℃で湿度が低く、弱い西よりの風が吹いている。氷のように冷え切ったアスファルトから冷気が立ち上ってきて、何もかもが凍り付いたように辺りは静まり返っていた。街灯のLEDの明かりさえも冷たく感じられる。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。電車の車内はかなり空いていて、国分寺を過ぎても空席が目立つ。新宿に到着すると、空が透き通った青色に覆われていて、新宿西口の高層ビルの頂が明るくなっている。職場に着いてまもなく、東の窓からオレンジ色の光が室内に射しこんできた。
日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は9℃で湿度が低く、強い西よりの風が吹いている。日の当たるところに出ると日射しの温もりが感じられるものの、空気がカラカラに乾いていて、冷たい風が肌を刺すように感じられた。風が凍えるように寒くて、容赦なく体温を奪っていくかのようである。今日も寒中らしい陽気の1日となった。
今日は1日デスクワークをこなす。特に会議等の予定もなかったので、山積していた仕事の一部を一気に片付けた。午後になって地平線付近に雲が浮かんでいるのが見える。
日が傾いてくると、雲は見えなくなった。日が沈み、西の空が夕焼けで赤く染まる頃、上空には澄んだ暗い空が広がって、東の空に月が明るく輝き始めた。仕事を終えて机上を整理すると、コートを着て職場を出た。
ホテルハイアット リージェンシー東京の建物のガラス窓に映る2色でライトアップされた都庁舎を横目に帰宅の途につく。新宿駅から中央線通勤快速電車に乗ると、立川駅で下車した。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。駅北口に出ると、ペデストリアンデッキを歩いて伊勢丹 立川店に入った。エレベーターで8階に上がり、レストラン街「イートパラダイス」に入る。
1年半ほど前に夕食を食べた風流日本料理「歌行灯 立川店」の隣に韓国料理店「美菜莉 伊勢丹立川店」がある。
今日はこの店に入ることにした。
店に入ると、左手に検温器とアルコール噴霧器が一体となった装置が設置されているので、検温と手指の消毒を済ませて店の奥に進む。店内には4人掛けのテーブル席が10卓と2人掛けのテーブル席が4卓設けられている他、半個室のスペースに4人掛けのテーブル席が1卓設けられている。
各席には間隔を開けて、箸置きが置かれた上に鉄の箸とスプーンが置かれて、その上に紙ナプキンが載せられている他、マスク入れ用の紙の封筒が置かれている。店員に案内されて4人掛けのテーブル席に座ると、おしぼりとメニューが運ばれてきた。
時間が遅いからだろうか、グランドメニューは無く、ラミネートされた数枚のメニューがテーブルの上に置かれている。まずはディナーメニューである。
次は「冬のおすすめ」と書かれたメニューである。期間限定で「トリプルカルビとスンドゥブ」と書かれている。
「あったか冬のおすすめ」と書かれたメニューにはアワビ入りの自家製サムゲタンの写真が美味そうに見える。
2022年1月のピックアップメニューは「黒毛和牛カルビとスンドゥブセット」となっている。これと各種ドリンクメニューも開いてみる。
ドリンクはマッコリ、ビール、ワイン、焼酎、ハイボール、サワー、ソフトドリンク各種が揃っている。ちなみに16時以降はドリンク20%割引となっている。
この他にホットコーヒー、アイスコーヒー、コーヒー&デザートのセットもある。
右側の紙は裏面に各種ドリンクメニューが記載されている。
どれも美味そうなのだが、昨日食べたスンドゥブの印象が強くて、スンドゥブに心惹かれた。しかし、肉も食べたい。そこで注文したのは「黒毛和牛カルビとスンドゥブセット」である。ライス大盛りというのは無いとのことなのだが、お腹が減っていると店員に伝えると、少し多めに盛ってもらえるとのこと。
今日は金曜日で土日は休みである。ドリンク割引ということもあり、ちょっと飲むことにした。韓国料理屋でマッコリを飲まない訳にはいかない。そこで、マッコリをグラスで注文した。
料理を注文するとメニューが下げられた。最初に運ばれてきたのはマッコリとお冷やである。
続いて、セットのチヂミとキャプチェが運ばれてきた。チヂミは熱い内にお食べ下さいとのこと。
さっそくおしぼりで顔と手を拭き、紙ナプキンを身に付けると、まずはマッコリを飲むことにした。
米を主原料とするアルコール発酵飲料のマッコリは、実はこれまで飲んだ覚えが無い。どこかで飲んだことがあるかもしれないが、記憶が無い。飲んでみると、ヨーグルトのようなテイストで、酸味があって飲みやすい。アルコールを飲んでいるという意識が無く、なんだかソフトドリンクを飲んでいるような感覚である。
マッコリを飲みながら料理を食べる。
最初に食べるのはキャプチェである。器の中には春雨の上にカットしたパプリカや水菜、スライスしたタマネギ、ニンジンといった生野菜が散らされている。
鉄の箸を取ってキャプチェを食べる。春雨には醤油ベースのタレがかけられていて、春雨と一緒に野菜を食べた。甘辛い春雨はツルツルとした食感で、生野菜が絡んで口の中に入ってくる。生野菜はシャキシャキとした食感で、春雨にアクセントを与えている。
キャプチェを食べてしまうと、今度はチヂミを食べることにした。ミニサイズのチヂミは直径12センチの円盤状で4等分にカットされている。
チヂミにはタレが添えられた。タレは醤油ベースのタレにゴマがたっぷりと入っている。
チヂミには味が付いているが、お好みでタレを付けてお召し上がり下さいとのことだった。
さっそくチヂミをそのまま食べる。チヂミにはニラとニンジン、タマネギが入っている。焦げ目の付いたチヂミをそのまま口に入れると、香ばしくて美味しい。もちもちとした食感で、いくらでも食べられる。
タレに浸けてみる。ちょっと辛いが、それがまた食欲をそそる。辛いといっても、唐辛子系の辛さではなく、味が濃いといった感じの辛さである。甘辛いタレがチヂミの旨さを引き出している。チヂミを食べながら、マッコリを飲んだ。
マッコリとチヂミが無くなった頃に、黒毛和牛カルビとズンドゥブ、3種類のパンチャン(韓国式お総菜)、ライスが運ばれてきた。
ここで、お冷やで軽く口の中をサッパリとさせる。ちなみに冷水からは微かにレモンの酸味が感じられた。マッコリとチヂミで汚れた口の中がスッキリとするような感覚になった。
まずは黒毛和牛カルビを食べることにする。黒毛和牛カルビは熱々の鉄板の上にスライスしたタマネギとモヤシ、水菜を載せて、醤油ベースのタレをかけ、その上に黒毛和牛のカルビを5切れ載せて、シシトウを1つ載せ、ゴマをたっぷりと散らしてある。
肉を1枚取って、そのまま口に運んでみた。肉は厚めにカットされた肉は柔らかく、ジューシーで美味しい。肉の上に肉の下に敷かれた野菜を載せて、口に運ぶ。熱の入った野菜は甘く、タレが絡まって肉の旨味を更に引き出している。野菜のボリューム感に肉の旨味の二重奏がたまらない。
肉を食べながらご飯を食べる。ご飯はお碗に盛られている。
肉汁とタレをたっぷりと吸った野菜は肉に勝るとも劣らない味わいで美味しい。みるみるうちに肉と野菜が無くなってしまった。鉄板の上が空になったところで、ご飯もお碗の3分の1程に減ってしまった。
ここで、パンチャン(韓国式お総菜)を食べる。パンチャン(韓国式お総菜)は4種類あって、左から干しダイコンの唐辛子和え、ジャコの佃煮、海藻の寒天、カリフワラーの味噌ダレトッピングの順番に料理が載せられている。
干しダイコンの唐辛子和えには刻みネギが1かけらトッピングされていて、赤い干しダイコンに彩りのアクセントを与えている。シャキシャキとした食感とピリリとした辛さが美味しい。
ジャコの佃煮と海藻の寒天には鷹の爪がトッピングしてあって、白胡麻が振りかけられている。それほど辛くないが、鷹の爪がピリッとした辛さでアクセントを与えている。ジャコの佃煮は程よい固さで、食感のアクセントになっている。海藻の寒天は舌触り滑らかでほとんど味は無く、むしろ唐辛子の辛さをしっかりと受け止めている。カリフラワーは柔らかく、味噌ダレの旨味が美味しい。
お総菜をご飯の上に載せて食べていると、ご飯が残り僅かになってしまった。もう1杯ご飯が欲しいところだが、既にラストオーダーの時間を過ぎてしまっている。仕方ないので、あとで、スンドゥブのスープをライスにかけて食べることにして、まずはスンドゥブを楽しむことにした。
鍋に入ったスンドゥブは赤いスープに殻付きのアサリが2個とイカが2切れ、小エビが1尾、豆腐、ズッキーニ、ネギ、タマネギ、エノキダケが入っていて、玉子が1個落とされている。
スプーンでスープを掬って口に運んだ。じんわりとした辛さのスープは鍋に入ったさまざまな野菜の甘みと水産物の旨味が渾然一体となった味わいが感じられる。アサリの身はプリプリとして美味しい。小エビは小さくても存在感がある。イカはふんわりとした歯応えで、鍋にボリューム感を与えている。
ズッキーニやネギ、タマネギは舌の上でとろけるような舌触りで、甘くて美味しい。細いエノキダケがジューシーな食感でアクセントを与えている。絹ごし豆腐の甘さとスープの組み合わせが美味しい。
おおかたスンドゥブの具を食べてしまうと、玉子を残ったご飯の上に載せて、その上からたっぷりとスープをライスに注ぐ。スープライスと化したライスをスプーンでひたすら口に運んだ。玉子の甘みにスープのコクのある辛さが加わって、奥行きのある味わいである。
ご飯茶碗が空になってしまうと、鍋のスープを全てご飯茶碗に注ぎ、スープを飲み干した。身体が熱くなり、額に汗がじんわりと浮かぶ。おしぼりで汗を拭うと、コップに残ったお冷やを飲み干した。美味かった。満足である。
食事を終えた頃に熱いコーン茶が湯呑みに注がれて運ばれてきた。香ばしい風味のコーン茶はクセが無く、スッキリとした飲み口とほんのりとした甘さが美味しい。少し落ち着いた気分である。
コーン茶を飲み干して完食。帰り支度をすると、コートを着た。卓上に置かれた伝票を持って店の入口脇にあるレジに進む。代金をクレジットカードで支払うと、店を出た。エレベーターで2階に降りると、伊勢丹 立川店の建物を出る。
夜風が氷のように冷たかったが、熱くなった体に心地よく感じられた。ペデストリアンデッキを歩いて立川駅に到着すると、改札を抜けて中央線下りホームに降りた。既にホームには高尾行きの電車が停まっている。電車に乗り込んでまもなく、電車が走り出した。
隣駅の日野に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。甲州街道沿いに歩きながら空を見上げると、凍り付いたような暗く澄んだ空に、月が煌々と光を放っているのが見える。月の近くには、星が瞬いているのが見えた。