連休明けの今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、西の方角に満月が浮かんでいるのが見えた。新年最初の満月は英語圏では「ウルフムーン」という呼び名がある。狼が空腹で遠吠えをする頃との意味とのこと。今朝の気温は-2℃で湿度が高く、西よりの風が吹いている。出勤のために早朝に家を出ると、吐く息が白く見えた。暗い空に星が瞬いているのが見える。湿った風が氷のように冷たく感じられた。
日野駅から電車に乗って新宿に向かう。今朝乗った電車は2階建てグリーン車を連結した12両編成で、2階建てグリーン車の1階の席に座った。2ヶ月後にはグリーン車の普通車扱いは終了し、有料となる。無料の今のうちに堪能しておきたいところだ。電車が新宿駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。地下道を歩いて職場に向かう。
地下道から出ると、空はまだ暗かったが、東の空は白々と明るくなっていた。西新宿の高層ビル群の上層階がオレンジ色に染まっている。職場に着いて西側の窓から外を見渡す。西の空には満月が煌々と光を放っているのが見える。手前の市街地はまだ真夜中のように街灯が点っているが、少し先の街は淡いオレンジ色に染まっていた。その先には関東山地の淡いシルエットが横たわっているのが見える。正面には薄く紅をさしたような冠雪した富士山が鎮座しているのが見えた。
日中はほぼ快晴で、上空には突き抜けるような澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は13℃で湿度が低く、北よりの風が吹いている。お昼休みに外に出てみると、眩しいほどに降り注ぐ日射しの温もりが心地よく感じられるものの、乾いた北風が肌を射すように冷たい。風に木々の葉が微かに揺れているのが見える。広場を鳥が遊んでいた。
今日は仕事が早めに終わったので、いつもより早い時間に職場を出た。新宿駅から中央線快速電車に乗って帰宅の途につく。グリーン車に乗ると車内は混んでいたが、途中駅で座れた。車内は空調が効いている上に混雑している影響も加わってか、少し暑いくらいに感じられる。立川駅で一旦下車すると、冷たい外気が心地よく感じられた。
八王子寄りのコンコースに昇ると、南改札を出る。左手にはエキュート立川の食物販ゾーンがあって、その先にカフェ「お茶漬け 茶 甘味 山本山」がある。最初はお茶をする気は無かったのだが、電車の空調でちょっと喉が渇いたことと気分転換をしたくなって、ふらふらと店に入ってしまった。
この店は以前、「野菜たっぷりカレー」を食べた青果店・カフェ「Hapi Marche」があった場所にできた。ちなみに店は一昨年2023年6月にオープンした後、昨年7月に店名を今の店名に名称変更したとのこと。店頭にはメニューが掲載された看板もあって、入りやすい構えとなっている。
店頭にあるメニューを見て店内に入る。
店の奥に進んでレジに向かった。レジの奥が厨房になっており、レジカウンターの前には12人が座れるテーブル席が設置されている他、4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が4卓、外に面した窓際にカウンター席が4席配されている。
レジはカウンターの一番右端にある。レジ台にもメニューが貼られていた。
メニューは2枚ある。ドリンクも豊富だ。
注文したのは「抹茶クリームあんみつ」である。これに「あずき抹茶ラテ」を付けてもらうことにした。「あずき抹茶ラテ」はホットもあるのだが、電車を降りてちょっと暑くなってしまったこともあり、冷たい「あずき抹茶ラテ」を注文する。代金を支払うと、注文札を受け取った。
注文札を持って、店内のテーブル席に腰を下ろす。窓際に台があって、そこに重ねられた紙コップと冷水のポット、紙ナプキンが置かれているので、紙コップを1つとって冷水を注ぎ、紙ナプキンを1枚持ってテーブル席に戻った。
まもなくして注文札が鳴動したので、レジカウンターの商品お渡し口に向かう。商品お渡し口はカウンターに向かってレジの左手にある。その左脇には和三盆シロップと棚が置かれている。棚にはガムシロップとミルク、シュガー、マドラー、ストロー、紙おしぼり、ドリンクの蓋が詰められていた。
「あずき抹茶ラテ」はストローで飲むことを勧められたので、ストローをトレーの上に載せると、「抹茶クリームあんみつ」と「あずき抹茶ラテ」の載ったトレーを受け取ると、テーブル席に運んだ。
席に座ると、さっそくトレーの上に載せられた紙おしぼりで手を拭く。続いて「あずき抹茶ラテ」を飲むことにした。
「あずき抹茶ラテ」はプラスチックカップの中に小倉あんを入れた上にミルクと抹茶ラテを入れて氷を浮かべ、こしあんホイップをたっぷりと浮かべたドリンクである。ホイップの上にはココナッツを散りばめ、「山本山」と書かれた最中の皮を添えている。
ストローを挿して「あずき抹茶ラテ」を飲む。ストローを勢いよく吸い込むと、ほどよい甘味の小倉あんが口の中に溢れ出してきた。その後からミルクと抹茶ラテが適度に混ざり合い、口の中で一体となって喉の奥に消えていく。スイートな飲む和スイーツといった感じで美味しい。「あずき抹茶ラテ」を飲んでいると、小倉あんとミルク、抹茶がほどよく混ざり合ってきた。
ストローから口を離すと、「抹茶クリームあんみつ」に添えられたスプーンで添えられた最中にこしあんホイップをたっぷりと載せて口に運ぶ。サクサクとした軽い食感の最中にこしあんホイップのミルキーな甘さが美味しい。ココナッツが粉雪のように見えた。
「あずき抹茶ラテ」を楽しんでいると、「抹茶クリームあんみつ」のソフトクリームが溶けてきたことに気付く。今度は「抹茶クリームあんみつ」を食べることにした。
「抹茶クリームあんみつ」はお碗の中にダイスカットされた抹茶寒天と白玉が3個、粒あん、抹茶ソフトが入っていて、カットされた苺が1つとさくらんぼが1個載せられている。
溶ける抹茶ソフトが惜しくて、最初に抹茶ソフトを食べる。冷たい抹茶ソフトは苦みと甘さのバランスが美味しい。粒あんと絡ませて口に運べば、粒あんのスイートな甘さに抹茶の苦みが加わって、ほどよい甘味が美味しい。溶けていく抹茶ソフトを楽しみながらあんみつを食べた。
ソフトがおおかた無くなってしまったところで、溶けたソフトクリームと抹茶寒天スプーンに載せて食べる。抹茶寒天には添えられた黒蜜をかけて食べることにした。
黒蜜は小さな陶製のポットに入っている。
お碗に黒蜜をたっぷりとかけると、寒天をスプーンに載せて口に運んだ。寒天そのものは無味だが、その喉越しと黒蜜の甘さ、溶けた抹茶ソフトのミルキーな味わいの組み合わせが美味しい。
白玉はモチモチとした歯応えに抹茶の味わいが良くあう。苺のつぶつぶとした食感にさくらんぼのフルーティーな甘味があんみつにアクセントを与えている。最後にお碗を傾けて、溶けた抹茶ソフトを一滴残らず飲み干すようにお碗の中の寒天を食べてしまった。
「抹茶クリームあんみつ」を食べてしまうと、プラスチックカップに残った「あずき抹茶ラテ」を楽しむ。店の中から「あずき抹茶ラテ」を飲みながら外を見渡した。駅のコンコースには帰宅を急ぐ人たちが行き交う様子が見える。多摩都市モノレール立川南駅の駅構内が明るくみえていたが、やがて、モノレールが駅のホームに滑り込んでいくのが見えた。
外の風景を楽しみながら「あずき抹茶ラテ」を飲んでいると、やがて「あずき抹茶ラテ」が無くなった。カップの中に冷水を注ぎ、カップの中のクリームと氷を溶かしながら冷水を飲む。
氷を口に含むには、氷は大きい。ビジネスリュックサックの中から文庫本を取り出し、本を読みながら冷水を飲む。やがて氷が小さくなったところで口の中に氷を入れて、舌の上で氷を転がしながら本を読んだ。氷が無くなったところで、文庫本をビジネスリュックサックにしまって、帰宅することにする。
食器類を載せたトレーを持って立ち上がると、返却台に持っていく前に店員さんがトレーを回収してくれたので、そのまま帰宅する。南改札から駅構内に入ると、電車に乗って家路を急いだ。
日野駅に到着すると電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出ると、上空には暗く澄んだ空が広がっている。東の空高く満月が浮かんでいて、その近くに赤く光る火星が見える。天頂付近にオリオン座を構成する星々が煌めいて見えた。クリームあんみつを食べたことを後悔するような冷たい風が吹いていて、体の芯まで凍えるように寒く感じられる。冷たいアスファルトの路面が氷のように冷たく、足下から冷気が立ち上ってくるように思われた。
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