今日は曇りのち晴れ。今朝の気温は27℃で、熱帯夜となった。湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。出勤のために家を出ると、上空にはどんよりとした雲が一面に広がっていた。朝からかなり蒸し暑い。団地の草むらの中からスズムシが鳴いているのが聞こえた。
日野駅から電車に乗って新宿に向かう。新宿駅に到着すると、改札を抜けて駅の外に出た。地下道を歩いて職場に向かう。地下道を出ると、雲は東の空にかき寄せられたように広がっていて、雲の上に昇ってきた朝日が照り付けていた。職場に到着して西側の窓から外を見ると、東京の市街地の上空には数個の小さな雲が浮かんでいるものの、青空が広がっている。市街地の先には関東山地と富士山の淡いシルエットが横たわっているのが見えた。
日中は雲が多いものの、晴れて青空が広がった。昼間の最高気温は35℃で湿度が高く、強い南よりの風が吹いている。今日も9月とは思えない残暑で、9日連続の真夏日となった。お昼に外に出てみると、雲の合間から暴力的な日射しが照り付けていて、今日も厳しい暑さである。熱風のような風が吹いていて、まるでサウナに入ったような蒸し暑い陽気となった。風はほとんど無く、日が陰ると、むしろムシムシと感じられる。木々の茂みの中から夏虫が鳴いているのが聞こえた。
夜、仕事を終えて帰宅の途に着く。今日は気分転換と久しぶりの糖分補給を兼ねて、帰りにお茶をしていくことにした。新宿駅から電車に乗って立川駅で電車を降りた。改札を抜けてルミネ立川の建物に入る。エスカレーターで1階に降りると、ドーナツ屋「クリスピークリームドーナツ 立川ルミネ店」に入店した。
レジ前に設けられたローテーブル席を確保すると、店頭のショーケースの前に立つ。今日はキャンペーン「TASTY AUTUMN」の期間限定ドーナツ「スイートポテト クリーム」と「モンブラン ダブルクリーム」の2種類のドーナツを注文することにした。ドリンクは「コールドブリュー」のトールサイズである。
スマホでアプリを起動させるとクーポンを表示させ、レジで代金を払う。レジでドーナツとドリンク、紙おしぼりの載ったトレーを受け取り、奥のカウンターでトレーの上に紙ナプキンを1つ載せて、確保したローテーブル席に運んだ。
紙おしぼりで手を拭くと、最初に「コールドブリュー」を飲む。
紙コップを傾けて「コールドブリュー」を楽しむ。冷たいコーヒーは酸味があって、スッキリとした味わいで美味しい。スッキリした味わいとまろやかな口当たりに後味の微かな苦みが感じられた。
「コールドブリュー」をしばらく楽しんだ後、さっそくドーナツを食べることにした。最初に食べることにしたドーナツは「スイートポテト クリーム」である。
「スイートポテト クリーム」はスイートポテト風味のクリームを詰めたイースト生地のドーナツの表面をカスタード風味のチョコでコーティングし、バター香る黄金色のナパージュを重ねたドーナツである。つやっと輝くドーナツにキャンディングアーモンドを飾り、華やかに仕上げている。
右手の親指と人指し指でドーナツの側面を挟むようにしてドーナツを持ち上げると、そのままかぶりついた。ふわふわのドーナツの生地の中からホクホクした味わいのスイートポテト風味のクリームが口の中に溢れ出してくる。ドーナツの生地をコーティングしているカスタード風味のチョコは少しねっとりとしていて、甘み控えめの優しい味わいである。
濃厚な味わいのクリームとドーナツ表面のナパージュのバター風味をカスタード風味のチョコが調和させていて、甘くて美味しい。キャンディングアーモンドの香ばしさと食感がアクセントになっていて、食べ応えのあるドーナツである。
ドーナツを1つ食べてしまうと、ドーナツの甘さの余韻を楽しみながら「コールドブリュー」を少し飲む。「コールドブリュー」のスッキリとした味わいが口の中を満たすと、続いて「モンブラン ダブルクリーム」を食べることにした。
「モンブラン ダブルクリーム」はチョコリングドーナツにマロンクリームとバニラクリームをダブルで絞り、甘栗鹿の子を飾ってパウダーシュガーでリッチに仕上げたモンブランドーナツである。
ドーナツを2本の指で持ち上げてかぶりつく。カカオがふわっと香るチョコ生地はふんわりとした食感で、ビターな甘さにふんわりとしたバニラクリームのミルキーな味わいとの組み合わせが美味しい。上品な甘さで味わい深いマロンクリームは舌触り滑らかで、もちもちとした食感が美味しい。トッピングの甘く煮た栗鹿の子の食感と甘さが秋らしい味わいを追及している。贅沢な味わいのドーナツで美味しかった。
2つのドーナツを食べると、ドーナツの甘さの余韻を楽しみながら「コールドブリュー」を飲む。「コールドブリュー」のフルーティーな味わいが口の中に広がり、喉の奥に消えていくと、少し落ち着いた気分である。閉店までの時間を「コールドブリュー」を飲みながら本を読むことにした。ビジネスリュックサックの中から文庫本を取りだして、カップを傾けながら本を読む。カップの中の「コールドブリュー」が無くなると、残った氷を舌の上で転がしながら本を読み進めた。
氷も無くなると、時計を見て立ち上がる。ビジネスリュックサックに本をしまって席を立つと、トレーを返却して店を出た。立川駅から電車に乗って日野駅に向かう。
日野駅に着くと、上空には澄んだ暗い空に淡い雲が1つ2つ漂っているのが見えた。南の空に半月が煌々と光を放っている。スズムシが鳴いているのが聞こえる。温風のような風が吹いていて、昼間の気温を引きずっているかのようにムシムシとしている。額から滴り落ちる汗を拭いながら帰宅した。