去年12月あたりから、削蹄してもらうのをやめました。なんかね、削蹄すると、体調が悪くなる(体を痛がるようになる・跛行が出てくる等)、ついでに機嫌も悪くなる、それがようやく落ち着いたかなって時に次の削蹄がやって来る、これじゃあ、無限ループじゃないってことで。意味を感じなくなった。
削蹄をやめて、でも別に蹄が過長になんかならないんですよ。毎回見て思うのだが、蹄の状態が毎度ちょっとずつ変わるのだけど、悪い方向にはどうやらならない。冬場という条件もあるんでしょうけども。こないだ久しぶりに、マニキュアを塗ったら、また、良くなってきてるし。
装蹄や削蹄で蹄をいじるというの、本当にやっていい事なんでしょうか?
装蹄でも削蹄でも、野生では絶対に起きない力のかかり方をしますわね、蹄に対して。特にヤスリ。あれ、本当に無用なんじゃないかなあ。
最近、蹄葉炎の本質がちょっと見えてきて。人間で言えば、要は「ひょう疽」ってことなんでしょう。痛~~~~いよお。これに巨体の体重がかかる、よく我慢できるよ~~~。で、その原因は「爪水虫」と。
今行われている「治療」ですけど、全部やるべきことと逆行していると感じる。
とにかく、炎症を起こしている部位についてやるべき第一は「安静」の筈なんです。余計な刺激をするなってこと。ヤスリだのなんだの、ゴリゴリ痛いとことに刺激を加えるって、ひどくないですか?それだけじゃなくて、結局それが「刺激」になって、炎症物質の産生を誘う。で、ますます炎症が酷くなる。
あと、包帯。あれ、血行を妨げます。従って、治癒が遅れるどころか、下手をするとうっ血して、蹄周囲の組織が死んでしまうことになりかねない。
という事で、今のスタンダードって、大間違いってことでしょうな。
自分の馬を見てると、なんか、ディープインパクトの死因が見えてきた気もするんです。あの馬は最初から蹄に問題がある、と言われてました。蹄が薄いから、接着装蹄してたって。だーかーらー、蹄を薄くしちゃうような刺激を一切与えないで、装蹄なし・削蹄なしで行ったらよかったんじゃないのかしらね。祖先のサンデーサイレンスは蹄葉炎で死んでるんですが、これも、思うに、爪水虫の悪化が蹄葉炎を招いたとしか思えない。残念だけど、サラブレッドは、全頭水虫に罹患させられてるもの。冷鉄装蹄&装蹄師の衛生管理不備のせいだけど。
ディープは、引退した後でも当然水虫治療なんかしてないはずで、そうなると、蹄の不備が全身に及ぶ。首が痛いとかいう話でしたけど、自馬は背中を痛がってた。これ、蹄をあれこれかばって立ってるうちに、あちこちに痛みが波及するんだと思うんです。病態の本質を考えないで、安易に手術なんかして。だから死んだんだよ。多分ね。