ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

テーマ別に連載形式になっています。テーマ別に最初の記事からお読みください。

自撮り動画を撮るのが大変、という話

2022年04月15日 | 馬とヒトのトレーニング

 移籍先でガンガン動画を撮って遊ぶぞ~~~、と思って、全くうまくいかず、最近まで苦戦してました。

 といいますか、自撮り動画をとるアイテムってどうしたもんでしょう?から始まってました。

 おかしなことに、移籍した頃から、今まで重宝してたアイテムがこぞって壊れる事態になんでやねん?まあ、ちょうど寿命が来た、ということなんでしょうか?でもねえ、それなりにお金がかかっていたのだぞ~~。

 自撮り機のはしりといえば、soloshot。1・2を経て3が今出てます。

移籍前は、基本これで撮影してました。これがクラファンで取り上げられた時に待ってました!と予約して、全く音沙汰なく2年以上待たされて、やっとこさやってきたら初期設定がめちゃ難しい・・・・・・。おまけに、クラファンでの購入者にはサポートが付きません、という、開発に協力した、はずなのになんという仕打ちでしょうか。。。
 それなりに5年程度働いてくれはしました。しかし、じりじり調子が悪くなり~~~、5年経過してとうとう充電すらできなくなってしまった。画質もいいし、初期設定さえクリアすれば、後はまあまあ仕事してくれてたんですが・・・・・。

 次にどうしたものか?考えあぐねていたら、PIVOというものが出てきました。

 

安いし、勧めている方もいるし、乗馬モードというものがあるし、どうかなあと思って購入してみたものの。。。。追尾する距離でつまずいてしまった。追尾距離10m程度。こうなると、広い馬場で運動している自分たちには合わない。追いきれないようなんです。狭目の馬場や丸馬場なんかでは有効そうなんですが・・・・。

 使い勝手がよさげにみえたのが、PIXEM。国内ではアマゾンにしかないし、アマゾンではめっちゃ高い。やむなく海外に発注しました。まだ、今ほど円安じゃなかったからよかったですが。不安でしたが・・・・。

 しか~~し、使い方はなかなか慣れず。。。。慣れてしまうと簡単に感じるんですが。この雲台の特徴は、結界を張って中で動くものをトラッキングする仕組みなので、屋内でも使える点でしょうか。

 この辺、かなり苦労したので、その動画を作ってみました。乗馬というか、馬術は、他人様から見てどうなのか、という評価競技(特に馬場は)なので、とにかく自分を撮影して客観的に見る方が得点は上がるんじゃないでしょうか?

自撮り機レビュー

PIXEMの使い方

あと、PIVOについて、紹介動画を。

乗馬・馬術を楽しむ。速歩も駈歩もok  PIVOは乗馬に使える!馬を認識して自動追尾、オートズーム、動画撮影システム PIVOレビュー


なぜ事故が起こるのかー4 馬術は馬にも人にも無茶ぶりだ

2021年06月30日 | 馬とヒトのトレーニング

 例によってYOUTUBEより。この方は田舎にお住まいで、とにかく草刈りをしまくらなくちゃならない、みたいなんですけど。ずっと我流で草刈りしてたのを、プロの方に見てもらったら、うわ~~~~となった、という動画です。

「10年草刈りをして はじめてプロに草刈りを教えてもらいました」 

 この動画で、プロの方が面白いことを言っています。草刈り道具について、その方が使っている道具の能力以上に手を動かしてせっせせっせと草刈りしても、疲れるだけで却って効率が悪い、機械の能力に合わせた刈り方をしないと、と。

 これねえ、乗馬、じゃない、馬術にも大いに言えること。サラブレッドを馬術に使うのは無理がある(特に馬場馬術)。なのに、ごり押しで使うから事故に繋がってしまう。

 馬場馬術って、見た目100%の評価競技です。

 この動画の馬は多分フリージアンじゃないかと思うんですけど、ほっといても、元来の歩様が「速歩の時は足を高く挙げ、普段から勝手にどことなく屈頭している」んですね。こういう馬どもを選抜して、更にゴリゴリハミをかまして馬場用の歩様を無理に作り出して「演技」なるものをやってるのが、馬場馬術。そもそも無理があるから、乗り手や馬のレベルに関係なく、暴れる奴は出てくる。こんな風に。

 対して、サラに要求されてる運動は、元来「うんと頚を伸ばしてなるべく速く走れ」で、だから、彼らは首も長くて、頭を突き出して歩いたり走ったりする。これを矯正しようとして、乗馬クラブではすぐネックストレッチだの、折り返し手綱だのをハミに付けて屈頭させようとしますけど、大概全くうまくいかない。嫌がってイライラして、で、しまいに大暴れ、という結果になる。おがわじゅりさんのマンガにあるように「途中で気が付いて屈頭するようになります」なんてことは、ありえヘンです。

 あとね、「屈頭させりゃおとなしくなる」という迷信(これもありえヘン事の一つ。じゃあ、イライラしてる人の頭を下げさせると落ちつきます?ありえヘンでしょ、馬も同じです。不安がって頭を上げようとするのを無理に押し込めたらおとなしくなる、筈ないっしょ)のせいで、やたらそれをやりたがるクラブばかりですけどね。大間違い。

 対して人はどうか。これはですね、日本の場合は言っちゃなんですけど、全乗振&日馬連に問題あり、と考えざるを得ない。全乗振がつくってる級制度なんですけど、そもそも3級経路が難しすぎる。

 常歩なしにもビックリですけど、いきなり「正反動速歩」、ましてや駆歩で10mの巻乗りなんて ひどくないですか?これ、馬場二級の条件になる2課目より難しいと思うんだけど。

 海外のノービスクラスの馬場課目を見ると、こんなに難しい事はやってないし、そもそも正反動が含まれてません。速歩項目は、全て軽速歩。

 この課目はそれなりに大変ではありますけど、要は馬の基本操作を問うてるわけで、筋が通っているように思う。で、全部軽速歩ですよね。馬は、小柄な品種のようですが、首が短くて屈頭させやすい(馬からすれば、我慢できる)&速歩の歩様が立派(そうに見える)なので、初級クラスでも、一応馬場っぽく見える。馬場向きの馬だということ。訓練で基本的な歩様を改善なんかできませんから。

 しかし、日本では、結局全乗進の級制度がハバをきかせている(乗馬クラブに入ると、いつの間にか5級を取れる。これはめっちゃたやすい。その延長線上で4級獲りましょう、3級獲りましょう、とハッパをかけられる)もんで、なんだか取らなくちゃいけないような、で、取らないと上のクラスに上げてもらえないし、ということで、馬上でまともにバランスもとれないのに「正反動」をやらされるわけだ。だから、馬が背中を痛めてしまう。

 自分が3級を取った時は、そんな事も全く理解できないままやってましたね。従って、受かったのはまあ、運がよかった、ということですな。

 やっとこさ3級を取ると(大体の人が、それ以前に挫折します。難しさを考えると、当たり前とも思える)、今度は馬場2級だなんだ、となってきて、で、ハミ受けがどうこうってのが課目の着眼点とやらに出てくる。これは日馬連が悪い。で、これに対応しようとして、サラに首曲げろ、という無茶な要求、人に対しては正反動をやれ、という無茶ぶりが始まるのだ。事故が起こって当然ですわね。 


なぜ事故が起こるのかー2

2021年06月12日 | 馬とヒトのトレーニング

 実は馬に咬まれる事故は多くて、10年以上前のことだが自分も腕を噛まれて、まだ跡が残ってる。これも馬装中だった覚えがあるが。あと、安易におやつをやって、指ごと持ってかれたケース。噛みつき事故は馬装&おやつをあげる時、という感じですね。

 「客は馬のことを知らん」とクラブ側が(多分)苦々しく思っているのが「おやつ」問題。これねえ、中高年以上のオバサンの手癖みたいなもので、動物との付き合い方が「食い物で釣る」しか思いつかないって奴なんですけどね。勝手に馬におやつをあげる人って多くて、それもてんでバラバラな内容・量・時だから。

 いや~~、人間としても困るんですよ。オバサンってどーして「飴玉」を隠し持ってるんでしょ?で、くれるし。いらんっつの。飴を舐めるとかガムを噛むなんて習慣がみじんもないこちらとしては、対応にすごく困る。「いりません」、一々こんなことで気を悪くされたって、知ったこっちゃない、って割り切れるようになったのは最近で、以前はやむなくもらっては後で捨てるってことをやってましたけど。動物はくれるもの拒まずだからねえ・・・・。

 今とりあえず思っているのは、クラブホースの皆さんについては、おやつはクラブ側がいいと言ってる(あるいはクラブで販売してる)ものに限定して、ほんの少量でとどめる。みんながやれば、相当量になっちゃうから。色々勝手に持ち込むのはやめるべきなんですよ。他の人の自馬さんなんかには絶対やってはいけない。健康管理上、こんなことは常識。この辺がてんで分かってない人が多いから困る。

 犬の飼主からも聞くのだけど、飼主の目の前で、犬にジャーキーだのチュールだのをあげまくる人がいるわけよ、わざわざ買い込んでたりする。「だもんで断り切れなくて・・・・」ってその結果下痢してるじゃないですかあ?となっちゃうんですけどね。くれようとする人に限って、自分は飼ってないんですよね。勝手な「可愛い・可哀そう」はホントに大迷惑。

 ので、その場合は、飼主さんに、そいつがいる場所・時間帯に散歩に行かない、くれようとしたら「下痢して獣医にすんごく怒られたので」とかなんとか言ってこっちのせいにして断る、という「逃げの術」をお教えするんです。

 乗馬クラブには、馬乗りじゃなくて、ただ馬周囲をうろついている人が結構いて、自分の「世話したい欲」のはけ口にしちゃってるフシがあります。こういう人達は中途半端に馬を知っているつもりになるので、また、クラブ側と摩擦が起きる。動物は、首尾一貫した姿勢や対応によって安定するので、勝手なことをやられると、混乱してしまいます。


事故が起こる原因を考えるー1

2021年06月08日 | 馬とヒトのトレーニング

 こんな記事が。「馬に手をかまれ中指切断乗馬クラブのスタッフ、馬具を取り付け中」
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210607017

 あ~~~、やっぱり「よく調教されたおとなしい馬」なんかいない、と思っちゃいけません。これ、多分こういう事じゃないかと。

 腹帯というのは、鞍を馬に載せただけじゃ、滑って落ちてしまいますから、そうならないように馬の体に括り付けるためのもの。鞍を載せて、腹帯を鞍につないで馬の胴体に回し、ぎゅうぎゅう絞めて鞍を馬に密着させる。この一連の馬装を「鞍付け」っていいますけど。

 スタッフが鞍付けする、ということは、この馬は普段から腹帯を嫌がってたんだと思う。腹帯で締め付けられるどこかが痛い、という可能性濃厚。じゃ、それを治せるのか?というと、治せない。鞍の構造もうまくない(なにしろ鉄骨が入っている)、上に、騎乗時に鞍が回っちゃわないように、きっつきつに腹帯を締める傾向があるんです、乗馬クラブって。なんでそんなに締めるんだ?と不安になるくらい。そこに客がどしっと乗る。この系列のクラブは客の体重制限がないから、言っちゃなんですけど、デブでも乗ってしまう。馬にしたら苦行です。かつ、治せないのは「客を取らないといけない」から。花魁か?という感じですけどね。体にトラブルがあっても休めないのよ。この手の背部痛等々はちょっと休むくらいでは治らないことが多い。そんなに遊ばせておけない、ということ。騎乗料金が安い、というのはそれ相応の負荷が馬だの働いてる人(指導員や厩務員)等々に負担がガンガンかかるってことで、従って、こんな事故も起きてしまう。

 クラブホース哀歌って感じですけど、この系列のクラブは特にこの傾向が酷くて、その件について客からクレームが入ることも割とあるんですが、取り合わないんですよね。馬の維持費が高い(というか、高くなるようになるように管理してしまってる)のがまずいんですが。

 このクラブが抱えている馬は数多い、もし倒産なんぞしてしまったら、馬が路頭に迷う、という現実もあって、皆さん見て見ぬふり、という所でしょうか。大体客が我慢できず、怒ってやめちゃうパターンが多いんだよなあ・・・・・。

 客が怒ってんだから、なにか業務改善に取り組めばいいのに。そういう「お客様のご意見を聞いて」という姿勢が皆無なのも乗馬クラブの特徴で、どーせおまえらはシロートだろうが、馬を知らんシロートが口出すな、で終わっちゃう。なんか、この辺が犬のブリーダーっぽいんですよ。

 乗馬クラブと客側の意識のずれって、こんな感じかなあと思うんです。

 これ、いわゆる「馬術」と、客がイメージしている「乗馬」との違いというか、ずれを示しています(私見)。ウエスタンも「馬術」部分がウエスタン風に書き換えられるだけと思うんですが、よく知らないので、分からない。

 乗馬と「馬術」の大きな根本的相違は、少なくともイングリッシュ馬術って結局「上意下達」だということ。一方、客がイメージしている「乗馬」というのはフラットな関係性で馬と付き合う、ことで、馬にあーせいこーせい、とやるぞ~~、と最初から思ってる人なんかいやしないと。しかし、基本操作はもちろん重なってます。だから騙されちゃうんだよねえ。

 


プロテクター考(いや、高か?)

2021年05月26日 | 馬とヒトのトレーニング

 最近、ヤフオクやメルカリに出品されてる乗馬グッズ、なんだかプロテクターが増えたなあ、と不思議に思ってました。

 プロテクターとメットは、日本の乗馬ではまず使った方がいいと思ってます。以前書いた通り、日本には「よく調教されたおとなしい馬」というのはいませんから、備えないと。しかし、それにしても多い、どういうわけか、やたらエアバッグ式の奴が多くなってて。。

 このブログを読んで理解。成程ね~~、例の最大手クラブが、プロテクターをエアバッグ式のみって決めちゃったという事か。ずいぶん強引な・・・・・。相変わらずですなあ・・・・。訴訟でも起こされたんでしょうかね?無理もないけど。でもねえ、初心者クラスからこんなのを着こんで練習って、一種不気味な風景に思える。「当クラブの馬は危険です」って公言しちゃってるようなもんですよね。
 で、まずは普通のプロテクターの出品が増えて、次にやめちゃった人がこのプロテクターを出品し始めたってことか。メーカーはウハウハでしょうけども。出品数を見るにつけ、乗馬をやめてる人、多そうだけど。

 高いんですよね、これ。しかも、ボンベが作動しちゃったら、ボンベを買わなくちゃならないし。最大手クラブは、一見安そうな料金設定ですけど、かようにあれこれ売りつけられますから要注意。このエアバッグ式でも、大腿骨骨折は防げないと思うんだけどな。

 一方、他の乗馬クラブに行った時「プロテクターを着るな」と言われたこともあるのだ。なぜいけないのか不可解だったのだけど、もしかすると「自分とこのクラブの馬は危険です」と見学者なんかに思われたくないってことだったのかなあ?そのクラブでも落馬させられたもんで(やっぱり、いきなり暴走された。しかもマンツーマンだった)やんなりましたけど。

 とりあえず、クラブホースで練習するとなると徹底的に防御した方がいいと思うんです。上半身はこの手のプロテクターで何とかなるでしょうけど、下半身はどうする?

 悩んでました。だって、周りの人がバタバタ大腿骨を折るから怖くて。あれこれ探して、やっとこさ見つけたのがこれ。

本来はスノボで使うものなんだそうですが(だから夏はしんどい、暑くて)薄手でモコモコしない、一番いいんじゃないでしょうか。効果のほどは、実はまだ分からない。これを使い出してから、落馬したことがない(多分1年以上)ので。安心感は一段階以上、上がったと思ってます。ある程度安心感が強まったから、若干強気になれるようになったんじゃないかな。ここまでやって怪我したらもうしょうがない。

 防御については、巧い(と思い込んでる)人って、まずやろうとしないでしょ。みっともない。

これは、慶応大馬術部が出している動画ですけど、このおじさんメットもかぶらず、訳分らん騎乗をして、馬を大混乱させてダメにしちゃってますなあ。馬が気の毒。こういう人、多いですけどね。こういう人から学ぶことってなにもないから。