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あさま山荘事件は1972年2月に起きたから、もう50年近く前の出来事です。
今「連合赤軍」といってもピンとこない人のほうが多いでしょう。
そういうボクも当時はまだ中学生だったから表面的なことしかわからず、雪が降る中での警察との攻防がテレビで放映されていたことだけが記憶に残っています。
小説を読み終えて、当時のことが少しずつ思い出されてきました。
山岳のアジトで「総括」と称する凄惨なリンチが行われて、12人の仲間が次々に死んで行ったのは史実と同様です。
小説では、主人公の西田啓子は山岳のアジトから逃げ出します。
警察に逮捕され5年間の服役を終えて、人目を忍んで慎ましく暮らしていました。
しかし、ある日突然、元同志の熊谷から連絡があります。
西田啓子は自分では決別したはずであった過去に直面させられ、過去に引き込まれていきます。
このように書くとさらっと流れてしまいますが,実際には連合赤軍が生まれる以前のところから紐解いていかないと,当時の事件の本質までは理解できないと思います。
そう考えた時、事前に当時の時代背景なども頭に入れておくとより多角的な見方ができると思います。
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