
天皇,軍部,政治家はこの戦争をどのように考えていたのか。
そして国民の本心はどうだったのだろうか。
開戦時と終戦間際,そして終戦後では変化があったのだと思うが,ボクはそこに深い関心を持っています。
そうした観点から本書を読んでみました。
しかし,お嬢さん育ちで苦労を知らずに終戦を迎えた著者には庶民の苦労は知りえなかったのだろうと読み取れます。
国民が窮しているときに,著者の母親が玉音放送の前日に秋田に疎開していた著者に会いに行ったという記述を読んで驚きました。
食べ物にも困らず,国民からすればぜいたくな暮らしをしています。
確かに鈴木貫太郎という人は日本にとって素晴らしい働きをしました。
それは本書の中からも読み取ることができます。
しかし,孫がこのような書き方で書籍を出版するってどうなのかな,と思いました。