中世は、戦乱や天災、飢饉、疫病が多発した時代でした。親鸞が出家した養和元年(一一八一)から二年にかけての大飢饉はすさまじく、養和二年の四月、五月の二ヶ月間で、京の都の餓死者は四万二千三百余人にのぼったと鴨長明の方丈記は記しています。人々は文字どおり生死と隣りあわせに生き、<悲苦>に埋もれ、毎日の生活が<悲苦>そのものだったのです。
自力と他力
五木寛之 著
----
現代とは、状況はかなり違うかもしれません
死生観も、かなり違ったでしょう。
もっと身近に死があった。
信仰心はもっと素直に傍にあったのかもしれません。
読書して、理解を深めることで気がつく事が多々ございますね。