ASDでこだわりが強く多動で目が離せない子どもの子育ては、
並大抵なことでは無い、本当に大変です。
精神的にも身体的にも、親はくたくたになってしまいます。
まわりの子どもとの成長の違いに焦りや喪失感を覚えることも有るでしょう。
他の家庭を羨ましく思い、孤立感も深まります。
子どもを他に預けることも難しく、仕事に復帰することができない女性もいます。
「なぜこんなつらい思いをしないといけないのか。
でもどうすることもできない」
しかし、思い煩うのは時間のロス。
大人になったASDの人が多動で子どものときのように走り回っているという話はまず聞かないので、
そこは安心して貰っていいかと思います。
親は体力勝負で子どもに付き合うことになりますが、
その期間は限られていますから、思い切り付き合ってください。
特定の物や行為に対するこだわりも、ある時期から興味を示さなくなっていくことがあります。
他のものに興味関心が移っていくこともあります。
子どもの健康を害するようなこだわりは、回避しなくてはいけません。
家族の生活に支障が生じるようなこだわりも回避しなくてはいけません。
しかし、こだわりは使いようによっては生きていく上での最大の武器にもなります。
子どもとの時間を多く抱え込んでしまうと、必ず煮詰まってしまいます。
そのためにも親としてでは無い、私のプライベートタイムを確保しておくのが良いです。
先々まだ一波乱二波乱あるかもしれない。思春期もやってきます。
その時に備えて、気力体力温存のためにも、自分の居場所は必要です。
好きなドラマ、ショッピング、友だちとのランチ、何か資格を取ることに挑戦するとか。
目が離せない子どもといるときは、もう無我夢中で接するしかないですから、
無心でそれに徹するのが一番です。