手巻き式の壁掛け時計が父の部屋にある。
止まらないように時々ネジを巻く。
今や電波時計が主流だが、アナログな時間は時系列でなく豊かな時間が流れる気がする。
写真でもデジタルフォトパネルは時系列に並ぶので便利だが
広げた紙焼きの写真は、頭の中で時を手繰り寄せる思いがけない楽しみがある。
一昨日引出しを整理していると、義姉のご両親からうちの両親に宛てた
年賀状が出て来た。昭和60年のものだ。少し黄ばんでいる。
何故ここに?
葉書にはうちの両親に感謝の言葉が添えられていた。
この一年数か月後に義姉のお母様が急逝され、出産した義姉は実家に戻り
義姉のお父様と同居の、つまり兄がマスオさん状態の生活がずーーーっと
続くわけなのだが………。
結局うちの両親と兄一家は一緒の家に住むことはなく…。
天国で義姉のご両親はそれも感謝されておられるかしら。
偶然だが義姉のお父様が亡くなられたのが今月だったはず。
時間が流れたような呼び戻されたような凝縮されたような
一枚の葉書が呼び戻す家族の時間だ。
葉書はお線香の箱を添えて兄に持って行ってもらった。
止まらないように時々ネジを巻く。
今や電波時計が主流だが、アナログな時間は時系列でなく豊かな時間が流れる気がする。
写真でもデジタルフォトパネルは時系列に並ぶので便利だが
広げた紙焼きの写真は、頭の中で時を手繰り寄せる思いがけない楽しみがある。
一昨日引出しを整理していると、義姉のご両親からうちの両親に宛てた
年賀状が出て来た。昭和60年のものだ。少し黄ばんでいる。
何故ここに?
葉書にはうちの両親に感謝の言葉が添えられていた。
この一年数か月後に義姉のお母様が急逝され、出産した義姉は実家に戻り
義姉のお父様と同居の、つまり兄がマスオさん状態の生活がずーーーっと
続くわけなのだが………。
結局うちの両親と兄一家は一緒の家に住むことはなく…。
天国で義姉のご両親はそれも感謝されておられるかしら。
偶然だが義姉のお父様が亡くなられたのが今月だったはず。
時間が流れたような呼び戻されたような凝縮されたような
一枚の葉書が呼び戻す家族の時間だ。
葉書はお線香の箱を添えて兄に持って行ってもらった。