おかめ、いきまーす

自分の記録。

アナログな時間

2014年07月05日 | 介護
手巻き式の壁掛け時計が父の部屋にある。

止まらないように時々ネジを巻く。

今や電波時計が主流だが、アナログな時間は時系列でなく豊かな時間が流れる気がする。

写真でもデジタルフォトパネルは時系列に並ぶので便利だが

広げた紙焼きの写真は、頭の中で時を手繰り寄せる思いがけない楽しみがある。


一昨日引出しを整理していると、義姉のご両親からうちの両親に宛てた

年賀状が出て来た。昭和60年のものだ。少し黄ばんでいる。

何故ここに?

葉書にはうちの両親に感謝の言葉が添えられていた。

この一年数か月後に義姉のお母様が急逝され、出産した義姉は実家に戻り

義姉のお父様と同居の、つまり兄がマスオさん状態の生活がずーーーっと

続くわけなのだが………。

結局うちの両親と兄一家は一緒の家に住むことはなく…。

天国で義姉のご両親はそれも感謝されておられるかしら。

偶然だが義姉のお父様が亡くなられたのが今月だったはず。

時間が流れたような呼び戻されたような凝縮されたような

一枚の葉書が呼び戻す家族の時間だ。

葉書はお線香の箱を添えて兄に持って行ってもらった。