じんべえ時悠帖Ⅱ

京都南区散歩(その4、最終)

 京都南区の散歩、最終回は西大路九条の交差点から国道十条に近い

元勤務先までの約2キロである。

 200mほど行った歩道橋に西国街道の文字が見えるが、矢印の通り

西大路を横切る細い道が西国街道。京都の東寺口(羅城門)から下関、

あるいは大宰府までの山陽道のことである。

 ショッピングモール、イオンの先、西大路は45度曲がり「十条通り」と

なる。その角にあるのが吉祥院天満宮への入口。

 境内に入る直前に渡るのが西高瀬川。その上流にワコールの本社ビル

が見える。早朝、桂川の土手を散歩するとワコールの女子陸上部の練習

風景と遭遇することが多い。

 吉祥院は菅原道真誕生の地とされ、洛陽天満宮二十五社の一つ。

道真所縁の鑑の井、胞衣塚などがあるという。

 社殿前を左折した参道で正面入口に出る。西高瀬川を渡り西大路十条

の交差点に戻る。

 十条通りを東に向かうと広大な空き地。以前は何かの工場があった

と思うが、長い間空地のまゝのようである。

 その先の交差点、十条武田病院の奥、薄茶色の建物が出身会社の

独身寮。単身赴任の初期に少し住んだところ。

 小雨がパラつき出す中、500mほどで国道十条の交差点。左から右が

国道1号である。右折して国道1号を下ル(サガル)。

 200mほどでゴールの、60歳定年までの6年を過ごした出身会社の

京都研究所に着く。元は京都工場で耐熱、耐衝撃塩ビ管の発祥の地。

 今のこの建物は「科捜研の女」でよく使われる。京都大学建築学科、

加藤教授(当時)の設計で、京都の町屋をイメージしたデザイン。

 科捜研の車が出動する地下駐車場からのスロープ。

 OB会は最上階の特別食堂。北東には京都タワー、東に東山連峰。

 次回は翌日の京都駅北側の観光編となる。


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