朝刊(朝日)一面で「天声人語」と共に必ず目を通すコラムが
「折々のことば」(鷲田清一)である。今朝で連載3000回を迎えた。
単純に365日で割ると8年強となるが、少し休んだ期間があるので
もう十年近い長寿コラムである。連載3000回を記念して鷲田清一氏が
アナウンサーの山根基代氏と対談して「ことば」を語っている。
「震災などの後、おはよう、おかえり、といったシンプルな言葉が
宝物のようにしみる場合があって、あまりごちゃごちゃ言わない方が
いい時もある。過剰であったり足りなかったり、言葉ってなかなか
難しいんですよ」
確かに「口は災いのもと」という格言もある。過去を振り返ってみて
「言ってはいけなかった言葉」をいくつか思い出す。
そして、3000回目の今朝の「折々のことば」は、
「過去は過去、今は今、今日からはじまる思い出だってある。
ノンフィクション作家 最相葉月」
30年近く若年性認知症の母を介護して来た作家は、元気だった頃の
母を思い出せないが、心に残ることはこれから作れると思い、これが
母が私に与えた「最後の教育」だと感じる。
先日の大宮(さいたま市)の街中、縦遣いのスナップ