じんべえ時悠帖Ⅱ

北国街道、下戸倉・矢代宿

 久々、江戸川の土手へ日の出散歩。日の出時間はだいぶ遅くなって

時近くなっている。

 さて、信州の北国街道ウォーク初日、上戸倉宿から下戸倉宿へ

国道18号を歩く。

 2キロで戸倉駅入口の交差点。この一画に本陣(宮本家)、問屋

(ローソン)などがあったというが今は何もなし。この少し手前に

もう一つの本陣(柳澤家)があったらしいがよく判らなかった。

 唯一当時から残るのが「下の酒屋」と呼ばれた造り酒屋を本陣跡

から眺める。今は蕎麦処「萱」。酒蔵は資料室になっている。

 坂木宿ー下戸倉宿は数キロだが、坂木宿では両親が眠る禅寺を往復し、

ここ戸倉では温泉街近くの両親が人生の後半のほとんどを過ごした実家

(今は貸家)に寄り道して同じくらいの距離を歩いている。

 また凸凹の狭い歩道に難儀したこと、加えて30℃近い暑さにバテ気味

であることを理由に、街道遺構のほとんどない戸倉ー矢代(屋代)間

しなの鉄道に乗って中抜きすることにする。

 蕎麦処「萱」で昼食を取ってからしなの鉄道で5キロ先の屋代駅へ。

駅前から1キロの矢代宿に向かう。

 屋代駅から100mほどで北国街道に出る。1キロ弱で「須須岐水神社」

突き当るが、その手前に江戸時代の旅籠「藤屋旅館」が今も営業する。

 須須岐水神宮前を右折するとすぐクランク。昔は桝形になっていて

矢代宿の入口であったと思われる。ここから数百メートルで脇本陣の

標識が立つ。

 脇本陣と小路を挟んで本陣跡。その小路は(東)脇往還(松代街道)。

千曲川の川留め用としてつくられたようだ。因みに坂木、矢代の地名は

明治になってそれぞれ坂城、屋代となった。

 今日はここがゴール。この先、約1キロで国道18号を渡り千曲川の

土手に出る。屋代駅に戻って長野から新幹線で帰宅。5日間フリーパス

を有効に使ってホテル代を節約する。


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