新型コロナウィルス感染の記事で埋め尽くされる社会面
の一隅に、今日は多くの著名人の訃報が載っている。
ブルー・コメッツのリーダー、ジャッキー吉川氏(81)、
元・日本学士院長の化学者、長倉三郎氏(99)、ラジオ
「バロック音楽のたのしみ」の解説者、皆川達夫氏(92)。
そして、新型コロナウィルスに倒れた元・オムロン社長
の立石義雄氏(80)である。
近年、製品のブランド名である「オムロン」を社名に
したが、以前は「立石電機」。オムロンは本社のある京都
は御室に由来する。
産業機械やビル、インフラなどのほとんどに使われる
制御機器のメーカーで、中でも継電器(リレー)と呼ばれる
製品群はダントツのシェアである。
以前はリレー式シーケンス制御と呼ばれる自動制御の
花形製品であったが、世の中、所謂コンピューター制御に
とって変わられ、補助的な製品群となった。
立石氏は、父親の町工場を継いだ文系出身の社長だった
が、自動券売機、自動改札樹、現金受け払い機(ATM)の
開発に注力した。まさに先見の明があった。
京都赴任時代、あるイベントの懇親会で遠目でお会い
したが、京都をこよなく愛する穏やかな風貌であった。
工場勤務時代、機械屋であった私の机上には、何故か
いつも「オムロン」の分厚いカタログが載っていた。
自動制御を学ばせてくれたカタログを思い出しつつ、
立石義雄氏のご冥福を祈る。
ペーパークラフト「はたらくくるま」シリーズ中から
選んだ「クレーン車」の製作途中経過の2回目。丸二日、
延べ8時間で4つのタイヤが出来た。
ボディ中央の丸い筒は運転席とブームが載る旋回台で
ある。このボディの前後にアウトトリガー(踏ん張り足)
を点けるが、また2日ほどかかるだろう。
あまり見せたくはない裏側。一応車軸が通りタイヤを
手で回すことも出来る。
今日の街角スナップは葉っぱたち。今年は桜も早かった
ので、やはり例年になく早く「風薫る五月」に入ったよう
である。