じんべえ時悠帖Ⅱ

熱帯夜もお休み

 一ヵ月ぶりの明け方の雨で早朝の散歩も一ヶ月ぶりの休み。

そして玄関先の気温も25℃をほんの少し下回る。7月上旬から

始まった熱帯夜も二ヵ月ぶりにお休みとなった。

 盆が過ぎれば朝晩は涼しくなったが、それも昔の話。最近は

「暑さ寒さも彼岸まで」がせいぜいである。

 今年はちょうど100年目と言うことで、9月1日を挟んで関東

大震災の報道が多かった。カラー化された当時の写真や動画も

多く放送され被害の大きさや悲惨さがより鮮明となった。

 デマを発端とする「鮮人虐殺」の報道もいつもより多かった

感じがする。昨日の朝日新聞「日曜に想う」では埼玉県本庄市

での経緯を解説していた。

 壊滅的な被害を受けた東京から本庄市(当時町)へ避難した

人々に青年団や在郷軍人会が炊き出しの握り飯を配った。その

避難者たちが「(東京で)朝鮮人による放火暴動が起きている」

と流言を流した。そして「かたきを取ってくれ」とも。

 それに対して埼玉県が「朝鮮人の暴動を防ぐため、官民協力し

警戒せよ」と通知を出してデマにお墨付きを与えた。炊き出しの

組織はそのまま「朝鮮人狩り」の組織に代わったのである。

 朝鮮を植民地化した日本に対する抵抗運動、独立運動に対して

「不逞鮮人」という偏見をメディアが先導した。そして、それは

日中戦争の「暴支膺懲」、太平洋戦争の「鬼畜米英」へと繋がる

のである。

 

昨日の日の出前後

 

 

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
ワイコマ様
世界には新自由主義、排他主義、独裁政権などが跋扈する時代、本当に一から
出直せる賢い人材が必要です。
Z世代に期待しましょうか。
ykoma1949
大正九年二月生まれの私の父は、関東大震災については、後から
知らされたようですが、おかげで信州では、暴動も震災混乱もなく
いつも通りの田舎暮らしだったようですが、何と言っても太平洋戦争
の印象とその思い出ばかりを、沢山語っていましたが・・当時の私は
その話の内容を聞いているふりして、殆どスルーしていました。
今になって・・その勲章の二つの重みを知らされます。
今の日本も、民主主義、自由主義と言われつつも、いろんな行政に
ついて国民は黒塗りの文書でしか知らされず、なんか隣国に近い
行政になりつつ・・技術も三流、文化も三流、財政金融も三流。
そろそろ一から出直しの時代なのかもしれません。
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