太古の時代に感染したウィルスが宿主の生殖細胞に入り
込み、ゲノムに埋め込まれて子孫に伝わって来たもの。
これがヒト内在性レトロウィルス。外敵から胎児を守る
胎盤膜の形成に関わっている。これなくしては人類は存続
してこなかった。
ウィルスはもしかしたら、人類を「揺さぶる」役割を
背負っているのではないか。百年前のスペイン風邪の時に
なかった視野とネットワークを持つようになった人類は、
この「揺さぶり」に賢く対応できるだろうか。
今朝の朝日新聞、作家・文化人類学者の上橋菜緒子氏の
寄稿文からである。
しかし、一党独裁の秘密政策によって新型コロナの感染
を拡大させた中国、風邪のようなものとタカをくくった
自国主義の暴君によって大感染のアメリカ、ブラジル。
失敗した上、コロナで大打撃の経済政策の優先により、
第二波的な感染拡大を招いた日本の政権など、いずれも
「賢い」対応とは遠いのが現実である。
「蛇口を開けたまま、床を雑巾で拭いている」ような
もの、と上橋氏は厳しく言う。
珍しく明け方の東の空が晴れたが、今日も雨と思って
寝坊していたので日の出の三十分後に江戸川へ向かう。
土手に上がると朝靄の世界
人も雀も朝陽を浴びて生き生き
しかし陽はまた雲の中へ
今日も午後は雨の予報。梅雨明けはいつぞな。