よく「ほどほど」にと言う。無理をせず適度に、という
感じであろうか。
しかし、「ぎりぎり」の限界を知らないと「ほどほど」も
わからないはずなのに、人はその限界も知らずに回避する。
限界を知らない「ほどほど」は単なる「萎縮」であると、
朝刊コラム「折々の言葉」の編者、鷲田清一氏は言う。
今朝の言葉は「足を棒にする」。限界近くまで歩いた足の
状態を指す言葉である。
数年前までは30キロ歩くと足が棒になったが、最近は
20キロくらいが限界だろう。いつも「ほどほど」にと奥方
に言われている。
さて、天気不順で延期した千葉の寺社巡り。銚子までの
往復割引切符の払い戻しで「ほどほど」のウォーキングは、
三郷から緑の窓口がある新松戸駅まで。
午前中は曇りの予報は外れて朝から小雨。晴れ間を見て
出発すると一時強い雨となったが概ねは曇り空。往復で
12キロの「ほどほど」ウォーキングとなった。
往きと帰りの2回に分けてその様子をスナップで。
江戸川を渡り千葉県流山市に入ってから、最短距離の
武蔵野線脇を歩く。
南流山駅前を通り坂川を渡ると、家からちょうど4キロ。
広々とした風景の右手、千葉で何故か横須賀小学校。
武蔵野線をアンダーパスで潜った道には高い送電塔が続き、
二つ目の信号で左に折れると真っすぐ新松戸駅に向かう道と
なる。
珍しい色の紅葉(モミジ)が咲く「エコパーク」は近くの
幼稚園児のための自然観察園と書かれる。
一休みと思う頃に現れた珈琲館は「うだつ」を強調した
レトロな造り。炭火コーヒーも美味そうだが「全席禁煙」で
パスして先に進む。
高いビルは「流通経済大学」の新松戸キャンパス。その
先はもう新松戸駅前だ。アンダーパスの上を渡る鉄橋は
武蔵野線の貨物線。常磐線に乗り入れる。
駅前広場の手前、流山電鉄の踏切。次の馬橋が終点である。
着いた新松戸駅。小さな小さな緑の窓口。払い戻しではなく、
乗車日変更で手数料「0」。
往復の電車賃と併せ「540円」の価値あるウォーキングと
なった。