留年を繰り返しまだ学生をやっていた1972年、期末試験の
真っ最中だった。アパートの同居人である同じ信州人の後輩
が持っていたポータブルテレビの小さな画面に噛り付いて、
生中継(今ならLIVEか)を延々と観ていた。
あれから五十年か。二十年ほど経った頃、帰省の途中に車で
寄ってみた。山裾を回る馬蹄形の道路沿い、かなりの急斜面に
まだ「あさま山荘」は建っていた。テレビ中継で観た場面が
生々しく蘇った。
三十年後、映画「突入せよ!」が出来た。指揮を執る傲慢な
警察庁、その手足に使われる長野県警との軋轢、雪と極寒の中
の駐留と兵站の難しさなどが記憶に残る映画だった。
江戸川を渡り、流山まで特売の水上餃子「雪松」を求めに
歩いた帰り道。
こんなところにコールマンのショールームが
若者向けの瀟洒なアパート、駅までは10分ほどか
日当りの良い裏道に入る、すぐ武蔵野線に突き当たる
一旦、松戸から野田へ向かう県道5号線に出る
流山橋へ向かう坂道、一ヶ月ほどで桜満開となる