先日の大晦日、近くの公園を通りかかると焼肉の匂い。
この真冬にBBQ(バーベキュー)をするのは東南アジア系
の人々20人ほどのパーティーである。
近くの食材スーパーのレジの主力はフィリピン人の中年
婦人たち。手際が良く日本語も流暢で、私の親父ギャグにも
付き合ってくれる。日本人の夫との家庭夫人である。
毎年、日本の永住資格を取得する外国人は3万人に上る。
在留外国人の3割にあたる80万人以上が永住資格を持つ。
数年後には100万人を超えるということだ。
技能実習生の失踪、入管でのスリランカ女性の死亡など、
日本への移民問題には負の面の報道が多いが、産油国を除く
アジアで、いま日本が一番多くの人を集めているという。
留学生の25%は親も大学卒、本人たちも卒業後は日本での
就職を目指す。多くの企業が新卒の一括採用をするため、
日本人と同じレールに乗れるというメリットが大きい。
移民が増えると文化の違うコミュニティが出来るという
危惧が言われるが、今の日本人同志でも、隣の家族がどんな
人たちか知らない、付き合いたくもないという現実もある。
だから、外国人(移民)でも地域に溶け込むべきだという
ことはできないはずである。自国の文化を守りつつ、社会的
なことでは共通認識を持つことは可能である。
先進国の人口減が進む中、やがて移民の取り合いが進む。
日本への移民は2050年ごろまで高止まるという。これにより
日本という国が縮むことを少し遅らせる効果が期待される。
データについては、社会学博士の是川夕(ユウ)氏による。
国立社会保障・人口問題研究所国際関係部長、かつOECDの
移民専門家会合メンバーという移民問題の専門家である。
(昨年11月のインタビュー記事より)
正月の公園(その2)、この広場で大晦日のBBQ。