筑波道との追分で左折した日光街道沿いに脇本陣だった
太田旅館が近年まで残っていたが、今は神宮寺の駐車場と
なっている。
クランクして再び北へと向かう日光街道は古河宿の終盤、
よこまち柳通りとなり、古い商家が残る。
カーブして県道と合流する直前にある本成寺には、古河藩
五代藩主前田利益の生母、法清院の墓があるの寄ってみる。
本成寺は山門も赤く本堂も赤い。本堂裏の墓地の中、ひときわ
高い法清院の墓はすぐわかる。
本成寺の先、県道261号に出るところが古河宿の終わり。
この交差点の角から左手は栃木県野木町である。
県道を1キロ進んだところに白亜の女性像が立つ。カナル
ハウスという洋風結婚式場らしい。美しい女性である。
このあたりに「塩滑(シオナメ)地蔵」があると先達が書いて
いるのでキョロキョロ見回して県道の反対側に見つける。
地蔵前に置かれる塩を体の悪いところに摺り込むとその病が
直るという謂われがあるが、今は塩は置かれていない。
予報通りに暑くなって来たので、お堂前のベンチで休憩しな
がら上着を脱ぐ。
ここまで1時間、街道筋は古河駅前からやっと1キロ半と
いうところ。今日ものんびりウォークである。
家電量販店やスーパーが並ぶ先、このあたりで日光街道も
栃木県野木町に入るが標識はない。野木宿直前である。