不眠・耳鳴り・・・検査は正常です。様子を見ましょう。ストレスでしょう。

このように言われるのは、未病です。解決の糸口が見つかります…

肩凝り・舌萎縮

2017年12月05日 | 肩こり・舌萎縮
自律神経活性療法(ゆどう術)の 
薬を使わない富永しゅうかんです。

3か月以上続くのは自律神経が原因。
自律神経に起因する内容を書いてゆきます。

詳細に関してはメールにて。迅速返信します。

来所治療が最善ですが来れない方のために
自律神経・遠隔治療を受付てます。
PC版では絵が動きます。

こんにちは
447頁「肩凝り・舌萎縮」・・・よくわかる自律神経失調症・・・本文より


五十一歳の主婦。主な症状として、眠れない、肩が凝る、手・足が冷えるなどの悩みである。そして特殊な持病として、脈なし病といわれる大動脈の狭窄のために手に触れても脈が計れないと言われるので、手の脈を確めると確かに脈うたない。頸腕症候群かと疑い、

その検査で確認したが、本当に脈なし症である。この方の左腕の手の指先は少し太くなっており、これは末端肥大という現象で、血液の循環が悪いということを裏付けている。さらに口腔内の舌は萎縮ぎみの形状を呈していた。こういった萎縮症状というのは、自律神経系

の細胞組織が減少を示している。例えば、舌の萎縮、耳たぶや陰嚢の萎縮、男女生殖器の萎縮、内臓の萎縮が生じてくる。全身的には少しくらい萎縮していても日立たないものには、筋肉の萎縮から足・手が細ってくることがある。この方の血圧は一二〇〜七〇、体重五三

キロ、身長一四八センチメートル。相談の時、舌萎縮になると非常に時間がかかるということをお話し説明してから治療を始めた。
一月十三日の三二回目の治療のときに、「お小水の出が少し良くなってきた。これまで眠れ448頁なかったが、少し眠れるようになり、

一月の凝りも少し良くなってきました」と言われた。一月二十日の二四回目の治療のときに、たいへん調子が良いということであった。それまで足首やお尻が冷えると訴えておられたが、これらも少し良くなったと言われた。通常の場合には、治療一〇回目位から治療効果

が現われて良くなってくるものであるが、このような舌萎縮まで進行した場合や副腎機能低下の場合には一五回〜二〇回以上で漸く効果が現われてくる。この方が言われるように尿の出が良くなってきたということは、交感神経緊張から生じる膀脱筋の収縮、弛緩が不十分

であったのが回復してきたことである。一肩凝りや不眠症状が非常に深刻であったために、軽度の身体の不調にまで留意することができなかったものである。五十歳位の年齢でここまで舌萎縮の病状が悪化しているのでは、治せる機会としてはラストチャンスということに

なる。これまでの例では、舌萎縮がひどい六十歳位の主婦の方が御主人に連れられて来られたことがある。その方は舌の奥半分くらいまで萎縮していて、最も苦痛だと言われるのは、喋りにくい、食物が飲み込めないということであった。舌が半分しかないためにその両方

ができないのであった。449頁この方の場合は一応お断りしたが、御主人は「今まで気苦労かけた結果、病気になったことが判った。自分の気持を妻に伝えてやりたいので、治療を引き受けないということを言わないで、とりあえず手を付けて下さい」と治療を懇願された。


そのために、舌萎縮のほかに眠れないという症状もあったので、その不眠症状を治療するということで二〇回位通って来られ、夜間も眠れるようになったという時点で治療を終了したが、舌萎縮は現状以上に舌が少し伸長してきたというくらいまでしか回復が望めなかっ

カルテの方の場合には、舌萎縮はほとんど正常状態になって、持病といわれた脈なし病も脈拍が少し触れるまでになり、あとは自宅治療で当方と連絡をとりながら二年くらい行えばよいところまで回復された。


富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・退院後のリハビリの実際
 (楠葉図書館音声テキスト採用)
他11冊