私の人生は、後二十年位だろう。だから、八分の六が終わった。後八分の二。わずか。
生きてみて思うことは、その人、その人のターニングポイントがあるように思う。つまり、その人の人生を決める決定的な変節点。そう言う目で私の人生を見たら、決定的なことは、中学2年の先生、夏休みの経験。この二つ。
一つは、国語の時間。私は、国語の佐藤先生が大好きでした。彼の話は、ポイントを押さえるのもうまいが、様々なご自分の経験を話してくれた。その先生が、授業中教科書の作者の気持ち、考えを質問した。大部分の生徒は、Aという答えを導いた。ところが、その答えが私には、納得できなかった。私にしては、珍しく、手を挙げ、私は、作者の気持ちは、Bだと思う。理由は、これこれ。という話をドモリながら、した。
みんなは、びっくりしたようだった。なぜなら、私が授業中手を挙げ、発言することがないから。みんな興味津々と聞いてくれた。いつもなら、ドモルと笑いが起こるのに、その日は、笑われなかった。
それから、先生は、「松木のように考える人は、他にいるか」と尋ねた。他の生徒は、黙っていた。佐藤先生は、私を褒めてくれた。「物事の見方は、多様な見方が出来た方が良い。一方の考えがいつも正しいとは限らない。みんなは、Aという考えを導いた。しかし松木は、全く結論の違うBを答えとした。しかもみんなと違う答えを発表した。まず、その勇気。これは、中々出来ない。もう一つ、考える基軸がみんなと反対側から見た。
これも物の見方としては、とても面白い。」というようなことをおっしゃった。私が先生に褒められた最初で最後の言葉。私は、自分の人生の中で、人に褒められたことは、これ一回。これしかなかった。だからよく覚えている。
その夏休みから、勉強という物をした。今まで、したことがなかった。誰もこの話を信じないかもしれないが、当時、私らの時代勉強より生活。働く準備。世の中に出る準備として、学校がある。高校でたら、働く。これが当たり前。我が家ではそれは、当然。
夏休みの四三日間。通えるだけ立石図書館に通い、夏休みの宿題。ワーク。一年生の復習。読書。一日のスケジュールをかなりハードに決め、これをこなした。そして、夏休み明けテスト。前ブログに書いた覚えがあります。そうそれです。
私自身も、その結果には、びっくりした。周りは、もっと。とりあえず、落ちこぼれの私が、落ちこぼれを脱した出来事。
この二つの経験から、私は、途中医者、変更して教師をめざし、今日に至ります。
一応、教師生活は、無事終了。今、台湾で新しいスタートを。現在、準備中。
どんな仕事にも、段取りが必要。その段取りの最中。物事がうまくいくか行かないかは、その仕事になる前、どれだけ準備していたか、ま。ただいま仕込み中。
人生とは、どんな人と出会い、どんな物であるかで決まります。
正に「一期一会」。
それそれの出会いを大切に生き抜いてください。
再見。