例えば、時習館の時子さんは「偏差値55の大学に不合格になった
からといって偏差値60の大学に合格しないのかというと、そんな
ことはない。」という話を聞きます。大学入試では、大学ごとに
入試科目や問題、配点、日程、日程ごとの募集人数、前年の倍率
なども違うので、十分起こり得ることだという説明を受けました。
とはいえ、頭ではわかりながら、この話をすっと信じることはでき
ませんでした。説明はよくわかったけど、数字が逆転することには
実感がわかず、なかなか信じることができません。
そして、そのうち自分も友達も受験結果が判明しだしました。
そんなとき、時習館の習太くんが偏差値60のA大学に合格したのに
偏差値55のB大学に不合格だったと聞きます。時子さんはやっぱり
偏差値だけではないのかとここに来て実感するわけです。
条件や状況によってはあり得るという説明は信じられなかったけど、
何十万人という受験生の一人の事例を信じたということになります。
数字に嘘はないというイメージはあるのかもしれませんが、数字の
背景を考えることも必要ですし、都合のいい数字だけ表に出すこと
もあり得ますから、その数字を信じてもいいかを検証する力を磨く
ことも必要になってきます。また、目の前に起こった数少ないサン
プルを信じるべきかどうか、そのサンプルに普遍性があるかどうか
ということを考えなければなりませんね。
高校生には、数字を鵜呑みにしたり、目の前の出来事に感化され
すぎることなく、日頃から自分なりに考えることで数字を読める
力をつけてもらいたいと思います。
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