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京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

「見落とし」をする原因

中3には、年末に御守りと鉛筆を渡しました。


そして、先週末は「入試直前チェック」という小冊子を配って、入試直前の
過ごし方や心構え、入試当日の注意事項などの話をしました。私立高校入試
まで1ヶ月をきり、さらに入試への意識も高まってきたものと思います。

先週末は「入試直前チェック」のほか、入試で「見落とし」をしないための
ポイントを中3に話しました。「見落とし」というのは、数学でいうと約分
忘れや有理化忘れ、英語でいうと時制の見落とし、三単現のsの忘れなど。
全科目に通じることで言えば、問題文を読む際の見落としですね。もちろん、
見落としはしたくないのですが「注意する」ことで解決するのでしょうか。

先日、書き初めの話を書きましたが、筆を持つ位置、筆を立てること、トメ、
ハネ、右上がりに書くこと、一画一画の間隔やバランスなど注意することは
たくさんあります。しかし、これらを全て考慮にいれて書くのは大変です。
そのため、筆の使い方や基本のトメハネや右上がりなどは無意識にできて
いる状態で、注意するのは文字ごとのバランスのみになっていて初めて思い
通りの字が書くことにつながるものでしょう。

英語でいうと、進行形とは「be動詞+動詞の現在分詞(ing)形」と瞬時に頭に
浮かぶなら、余裕があるのでbe動詞は現在か過去かということに頭がまわり
やすくなるでしょう。逆に「進行形って、えーと」と言っている時点で時制を
見落とす可能性が高いと言えます。一つのことに気を取られると別のことに
なかなか頭がまわらなくなるものです。

複数の注意事項を見落とさずに対応する方法として、「もっと注意する」と
いうこともありますが、今までも注意していなかったわけではないでしょう
から、大きな伸びは期待できません。それなら、「注意事項を減らす」しか
ありません。基本を完璧に、いつ聞かれても即答できるようにしておけば、
それは注意事項ではなくなります。
「見落とし」を減らす一番の方法は、「もっと気をつける」ということより
「基本を完璧にすること」です。
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