生徒によく学校での出来事などを尋ねる。学校のことを知りたいということもあるが、5W1Hを使ってきちんと話す練習をやっているということもある。「だれが?」「いつ?」と確認しながら、最後に「じゃあもう1回まとめて言ってみて」という感じ。教材をを使わなくても勉強できることはある。
― 石田真章 (@jishukan2006) 2015, 6月 25
家庭でもその日の出来事を聞いてあげればいいのだが、親が忙しいこともあるのかそういう会話は少なくなっているのかもしれない。時間がないと、つい「宿題は?」「水筒出した?」とかYesかNoかを尋ねる質問をしてしまう。考えてみれば数分のこと、子どもにもっと文章をしゃべらせないとと思う。
― 石田真章 (@jishukan2006) 2015, 6月 25
長いスパンで見ると入試はマーク式が増えているが、記述回答になると手が止まる生徒も多い。しかし、時間に余裕のなくなった周囲の大人が子どもに文章ではなくマーク式の回答を求めてきたということもあるだろう。入試問題を変えるのもひとつだが、大人全体が子どもへの接し方を勉強しないといけない。
― 石田真章 (@jishukan2006) 2015, 6月 25
現代は世の中の時間の流れが速くなっているせいか、即断即決だったり
中庸がなくAかBかの選択をしなければならない気になってしまいがち
です。そんな大人の風潮が子どもにも伝播しているようにも思えます。
子どもにとって、日常に会話をする相手はある程度情報を共有している
間柄が多いですね。親子や兄弟なら家庭の事情は共有されていますし、
友達ならばゲームやテレビの情報はお互いすでに知っているところから
会話がスタートします。話の幹はすでに共有されているので枝葉の部分
から会話を始めるといいわけです。つまり、元からあるものへの補修や
改築なので、簡単な言葉で会話が成立します。
しかし、塾生を見ていると、高校に入ってから言葉が進化していきます。
中学までの友達とは共有されている情報が多かったのが、高校に入ると
地域の事情は人それぞれなので、順を追って説明しなければ相互に理解
することはできません。丁寧に話をすることが必要になったこともあり、
高校に入ってから言葉が磨かれたのでしょう。
今は情報があふれている時代なので、元からあるものに変更や修正する
ことが多くなるのかもしれません。だからこそ自分で作ることに価値が
ありますね。生徒たちには、自分で言葉をつくることができるような
サポートしていきたいと思います。